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| ACCUMU Vol.9 1999 |
小 惑 星
Shotaro
作花 一志●Kazuyuki Sakka
京都コンピュータ学院鴨川校校長・京都大学総合人間学部非常勤講師

宮本先生の一生をふり返ってみますと
1912年 広島県尾道市のお生まれで
1936年 京都大学理学部宇宙物理学教室を卒業,研究生活に入られました。
1948年 京都大学理学部教授となられ
1958年 花山天文台長に就任されました。
この間日本天文学会理事長,国際月面学会会長,東亜天文学会副会長などの要職を歴任されました。
1976年 京都大学を定年退職して,京都コンピュータ学院名誉学院長に就任され,1992年5月に79歳で亡くなられるまで本学院の発展にご尽力されました。
小惑星の中には地球のすぐ近くまでやってきてニアミスを起こすものもいます。1990年代になってからこのような危ない小惑星のジャイアントインパクトを避けるためにも,新小惑星の探索調査およびその軌道計算が重要な研究テーマになっています。1994年には小惑星が月の軌道半径の内側に入るという事件が二度も起こりました。小惑星の地球への墜落・落下は将来いつ起こるか,現時点では予測できません。1998年3月に「30年後に近づく小惑星はひょっとすると地球に落下するかもしれない。」というショッキングなニュースが流れましたが,これは計算ミスであることが解ってほっとしたことはまだ記憶に新しいことでしょう。小惑星Shotaroは火星と木星の間にあり,太陽の周りを約3.8年で回っています。地球とは約1.3年毎に接近し,最近では1998年9月5日に近づきましたが,その距離は約2億2000万kmですからShotaroは決して危ない小惑星ではありません。サイズは多分100km以下の小さな星で,また明るさは17等といいますから肉眼では見えません。しかし大きい望遠鏡で覗いてみると,現在木星と同じ方向のみずがめ座にあり日没後西南の空で輝いているはずです。図は私の天文教材ソフトで計算して描いた水星から木星までの軌道図で1999年1月1日の各惑星の位置が○印で表されています。宮本先生は今頃ご自分の観測所で安心して星を眺めていらっしゃる事でしょう。そして地球を見つけた時,私達にメッセージを送っていらっしゃることでしょう。
