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| Accumu vol.6 1994 | |
| 京 | 都 | コ | ン | ピ | ュ | − | タ | 学 | 院 | に | よ | る |
| 海 | 外 | コ | ン | ピ | ュ | − | タ | 教 | 育 | 支 | 援 | 活 | 動 |
京都コンピュータ学院 植田 浩司●うえだ こうじ
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ジンバブエ 南アフリカ共和国のすぐ北側に位置し,ザンビア,モザンビーク,ボツワナに囲まれた国である。首都はハラーレ(標高1484メートル),人口は900万人を超える。国土面積は日本より少し広い。日本との時差は7時間。 1850年に英国の探検家リビングストーンが,西欧人として初めてこの地を訪れた。後にセシル・ローズにより開拓され,白人支配の国家として発展した。ローズの名をとり,ローデシアと呼ばれていた(ダイヤモンドで有名なデビアスという会社の創始者はこのローズである)。1979年の総選挙の結果,黒人大統領が選出され,ジンバブエ・ローデシアが誕生し,1980年にジンバブエ共和国として独立した。 国民の76%はショナ族で,18%がンデベレ族。英語が公用語だが,ショナ語など部族の言葉を話す場合も多い。ジンバブエの国名は19世紀末に発見された大ジンバブエ遺跡からとられている。ジンバブエとはショナ語で「石の家々」という意味である。この遺跡から発掘された鳥の彫刻は国旗のデザインにも使われている。 第2の都市ブラワヨは人口60万人,ハラーレの南西に位置し,飛行機で40分程。 |
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| 講習会風景 | ブラワヨ市内風景 | 講習会風景 |
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大ジンバブエ遺跡 グレートジンバブエ遺跡へは,ホテルから車で1時間半ほどであった。15分ほど走ると市街地はなくなり,代わりに広大な草原が広がっていた。道路はきれいに舗装され,我々を乗せたバンは快適に目的地に向かった。時折,道路脇に人が立っている。おそらくバスを待っているのだろう。まわりにはバス停らしきものは何もないが,バスが見えたら手を上げて止めるのだろうか。ここのバスは日本の路線バスよりも少し大きくて,屋根の上には荷物がいっぱい積んである。 窓の外をながめていると,遠くの方にとてつもなく大きな木が1本,地平線の彼方の明るい空をバックに,シルエットになって見えた。まわりに何もなく,比較する物がないが,大きな枝が裾野を広げ,まるで山の様に見える。行けども行けども両側には草原が広がり,道路は果てしなくまっすぐ延び,アフリカの大地を実感させられた。道路からあまり離れていない所に,農家と牛が見えたのでバンを止めた。家は円形で,円錐形の屋根はわらのようなものでふいてあり,壁は石を積み上げ土で固めたようになっている。 遺跡に着いた時には,すでに2時をまわっており,みんな空腹だったので食事を先にとることにした。遺跡のそばには高級ホテルと大きなレストランがあった。そのレストランに入り,ジンバブエの家庭料理である『サッツア』を食べた。サッツアとはトウモロコシを粉にして練り上げ,蒸したような食べ物で,おもちのように粘りがある。味もご飯のように淡白である。普通,肉といっしょに食べるそうで,その日は牛肉のバーベキューがでた。ジンバブエの牛肉は,地元の人が世界一おいしいと自慢している。実際おいしいが,日本の牛肉のようにやわらかくはない。(別の日には「だちょう」を食べる機会があった。だちょうの肉をステーキにしたもので,味は牛肉のようだった。) 食事の後,ジンバブエ遺跡へ入った。ここは公園のようになっており,入り口で入場料を払う。車を降り,なだらかな丘をしばらく歩いていくと,行く手に石の城壁のようなものが見えてきた。石壁と石壁の間のすきまを抜け,中に入ると広場になっていた。内側の広場と他の建造物を外側の高い城壁が囲んでいる。石壁はレンガ状の石を緻密に積み上げてあり,粘土のような,石を固定するものは全く使われてないそうだ。 この遺跡は11世紀から15世紀頃に建造されたと推測されており,発見したヨーロッパ人は,この遺跡がアフリカ人の手によって作られたということを,なかなか受け入れなかったそうだ。遺跡は,神殿とよばれる高さ10メートルの外壁がだ円形に取り囲んだ建造物のほかに,500メートルほど離れた「アクロポリス」と呼ばれる遺跡,その間の谷の部分にも,石壁が崩壊した遺跡が点在している。この腰くらいの高さで崩壊した遺跡の近くには,2メートルほどの背丈の木,あるいは花があちこちに見られる。葉なのか花なのか,槍のような赤い大きな花弁が丸く集まり,空に向かって伸びている。まわりの灰色の石壁と赤い色のコントラストが美しい。 |
![]() グレート・ジンバブエ遺跡 |
![]() マトボ国立公園にて(壁画) |
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| 修了証書の授与式 |
ワイルドライフ
滞在中,野生動物を見に行く機会があった。マトポ国立公園というところで,ブラワヨから車で1時間半くらいかかる。この公園には主に草食動物や小型の動物が住み,ゾウやライオンなどはいないそうだ。たくさんの奇妙な岩や大きな岩石がゴロゴロと地表に露出していて,しかもそれらの岩はまるで巨人がいたずらでもしたかのように,丸い岩の上にまた岩が乗っかっている。見るからに不安定で,いつ転げ落ちてきても不思議ではない。そして岩石と岩石の間には,ひょろひょろと枝が横に奇妙に広がった木が点在し,その光景が視野いっぱいに果てしなく広がっている。いかにも,アフリカの大地という感じがした。
15人乗りのバンに乗り,岩と木の間を砂埃をあげて走る。どこかに動物はいないかと,思う間もなくサイの親子が現われた。いきなりの出現に驚いたが,これならいたるところに動物が見られるという期待でわくわくしてきた。大きな木の陰にはキリンが,少し離れたところにはその子供がいた。キリンの体のあの斑点の模様はよくできた保護色である。枝と枝の間から見え隠れするキリンを写真に撮ろうと望遠レンズを構え,ファインダーを覗くとキリンの姿を見失ってしまう。ファインダーから目を離し,確かにあそこだと確認してもう一度のぞいても,また見失ってしまう。そうこうしているうちにキリンは林の中に見えなくなってしまった。残念だがしかたないと思い,カメラにキャップをしてぼんやり外を眺めていた。太陽の強い光で木々の影が黒々と地面に落ち,砂の反射で景色全体が黄色っぽく見える。突然20頭程のインパラが群れを成して道を横切っていった。あわててカメラを構えたが,キャップをしたままだった。またシャッターチャンスを逃してしまった。
我々が乗ったバンは湖のほとりに止まった。昼ご飯だ。車を降り,後ろへまわる。運転手兼ガイドが車のトランクからプレートにのせた食事を出してきた。そのプレートを持ち,手頃な岩の上に腰を降ろし,食事をとる。食べている間中,ハエや蚊がぶんぶん飛んでくる。一口食べてはそれをふり払い,また一口食べてはそれをふり払いながらの食事だった。しかしこの雄大な自然の中で食べていると,自分がライオンか何かになった気分で,バーベキューの肉に噛みつく顎にも力が入っていた。