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| ACCUMU Vol.7・8 1997 |
卒業生紹介
学院スピリッツ
| プロフィール | ||
|---|---|---|
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| イシ ハラ ノボル | ||
| 石 原 昇 | 昭和33年8月17日 生まれ | |
| 1978年 4月 | 情報工学科 入学 (室町校舎) | |
| 1979年 2月 | 第二種情報処理技術者試験 合格 | |
| 1980年 2月 | 第一種情報処理技術者試験 合格 | |
| 1981年 3月 | 〃 卒業 (出町校舎) | |
| 1981年 4月 | 日本コンピュータサイエンス梶@入社 | |
| フォートランによるCADシステムの開発> | ||
| (IBM 303X VAX 11) | ||
| 1983年 8月 | 北大阪商工会議所 入社 | |
| コボルによる市役所系オンライン・アプリケーションの開発 | ||
| (FACOM M140 M340 ) | ||
| 1992年 9月 | 株式会社 ハナテン 入社 | |
| パソコンによる販売管理・営業支援システムの企画 | ||
「あなた車売る。私高く買うわ。」でおなじみのハナテン中古車センター(正式名称:株式会社ハナテン)に転職して三年、自分の考えたシステムが実を結びはじめた時期に執筆を依頼されたことは、偶然なのだろうか。
さて、私がコンピュータを学院で学び、それを職業として約十五年、今振り返ると数々の偶然の出来事が節目節目にある事に気付く。
まず最初に、学院に入学することとなったのは大学入試の合格発表の帰り道、偶然にも学院の入学案内はがきを受け取った事がきっかけとなっている。高校時代クラブ活動ばかりやっていた私は、当然のように受験したすべての大学に不合格となるが、「まだ、働きたくない」、「コンピュータって何か新しそうだな」ぐらいの気持ちで学院への入学をきめた。それまで、コンピュータのことを一切知らなかった者にとって、入学後の二〜三ヶ月は外国に放り出されたような状態で授業を受けることになる。
そして、このような状態を打破するキッカケとなるのが、夏休みに二度読み返した「コンピュータサイエンス入門」である。この本は授業の副教材であり、あまり授業では使用されなかったにもかかわらず、表紙の色が好みであった為に愛読書となった。内容としては、プログラミング・ロジックの基本をていねいに解説しているもので、この本を読み進むにつれて以前に授業で受けた内容が、少しずつ明確になっていったのを今もはっきりと覚えている。
夏休みを終え秋になるころには、すっかりコンピュータおたくに変身、当時コンピュータを勉強する者の目標であった「情報処理技術者試験」に向けて勉強をし、学院の適切なカリキュラムに大いに助けられながら、1年目に「二種」、2年目に「一種」にも合格した。今から考えると、大学受験の失敗が負い目となっていたこともあり、人生の中で一番勉強をした時期であった。
そして学院を卒業し、あるソフトハウスに就職した私は、たまたま新入社員の中でフォートランが出来た(実務経験はまったくなかった)ことで、ある大手企業の研究所施設に派遣される。ここで、最新のコンピュータ設備と研究所ゆえの豊富な資料を利用することにより、学院で学んだ知識と実務のギャップを比較的簡単に埋めることが出来たような気がする。が、フォートランによるCADプログラムの作成業務のため、数学的知識に限界を感じることになり転職先を探し始める。
ところが、真剣に転職先を探していたわけでもないのに、偶然目についた地域を限定された新聞チラシの求人により、自宅近くの官庁系団体に転職することになる。ここでは、いままでのフォートラン言語から一転し、コボルによるオンライン・データベース・システムの構築がおもな仕事であったが、スムースな移行が行えたのは学院の豊富なカリキュラムで学べたからである。
そして、汎用コンピュータの経験者として、現在の株式会社ハナテンに勤めることになる。入社当時ハナテンでは、中古車業界で初めての株式上場を果たし、業務の拡大等からみて、それまで使ってきたオフコン・システムを変更する時期にあった。ところがご存じのように、時代はアップグレードならぬダウンサイジングへの転換期であり、汎用機の技術者としての私はゼロからの出発を余儀なくされることとなる。
そこで、社内でもほとんど導入されていないパソコンについて、リーダーシップを取るべく勉強を始めた。ここでも学院で学んだ、論理回路(CPUの構造)やパソコン・キットの組み立て実習の知識が十年以上を経過しているにもかかわらず役に立ったのは、たいへん有り難い事である。これこそ流行を追う教育ではなく、技術革新の早いサイクルの中で基本となる点を見極めた教育を実施している学院の特長ではないでしょうか。
それでは、私の現在行っている仕事を紹介すると、ハナテンでは十年程前より在庫車輌を持たない店舗(無在庫店)の展開を行っているが、その販売ツールとして各拠点の全在庫(現在約三000台)の情報がコンピュータで検索・見積書の作成が出来るシステムを開発してきた。しかし、開発時期の関係で小型のオフコンとそれにリンクされたレーザーディスクで構成されていた為、新店舗の導入コストが高く、画像データの配布(レーザーディスクそのものをメール便で送る)に時間がかかるシステムであった為、パソコンに置き換えることにした。
ひとくちに、マルチメディアを利用したパソコンシステムと言っても、フルカラー表示、デジタルカメラ、デジタルサウンド、タッチスクリーン、LAN、ISDN通信等の技術が必要であり、完成までにはいろいろな障害に直面した。しかしその結果、デジタルカメラとISDN通信(100kbps)により、仕入れた車が翌日には商品車データとして、全営業拠点(三五店舗)に送信され、検索・見積り書の作成が可能となるシステムになった。また、このシステムを応用し、スーパー、アミューズメント施設、街角に端末機を設置し自由に車の情報が得られるシステムも開発中である。ご期待いただきたい。
中古車屋にもかかわらず、システム化されていると感じていただければ光栄だ。が、けっして端末の前に座っているだけではない。あくまでも小売業なので、営業所の新規オープンのときなどは、屋台のおっちゃんに早変わりする。どこかで、ハナテンの営業所がオープンしたときは是非来ていただきたい。
お会い出来るだろうと思う。