京都コンピュータ学院ニューヨークオフィスについて
(KCGのスタッフは全員無事)







 去る2001年9月11日,ニューヨーク市のワールドトレードセンター(世界貿易センタービル)の崩壊に伴い,京都コンピュータ学院ニューヨークオフィスが被災いたしました。この件についてお報せいたします。

 京都コンピュータ学院ニューヨークオフィスは,2000年10月に開設し,世界貿易センタービルの1号棟79階7967号室に位置しておりました。

 本学院は,1989年より展開して来ました発展途上国(10ヶ国)へのパソコン寄贈・コンピュータ教育支援などのボランタリー活動(IDCE*1)をボストン校を拠点に行なっておりましたが,IDCE活動をボストンからニューヨークオフィスに移し,同活動を引き継いで参りました。また,このニューヨークオフィスは,姉妹校であるロチェスター工科大学(*2)や,近年関係の深まっているコロンビア大学など,米国の各大学との交流拠点としても機能しておりました。その他,ニューヨークのシリコン・アレーには,多くのIT関連,eラーニング関連の企業があるため,同オフィスは,IT関連情報収集の拠点としても活用されておりました。このオフィスを拠点としての米国各大学との協力関係による世界的eラーニングの展開構想は,本学院の21世紀事業展開として,特に重視していたものです。

 今回のテロ攻撃により,オフィスは消滅しましたが,幸い,オフィス所属のスタッフ全員の無事が確認されました。ご心配いただいた皆様方には心から感謝申しあげます。しかしながら,オフィスと関係の深かった企業の方など,多数の方が未だに行方不明の状況にあり,現在,現地スタッフが,関係者や知人の安否確認を急いでいます。

 本学院は,ITの普及が,人種,民族,宗教などの対立を越えて,「ひとつの地球」とするとの信念のもと,IT教育の普及と向上のため,世界初のコンピュータ教育支援のボランタリー活動を始めたわけですが,以来十数年の間に世界各国の政府機関や大学などとのグローバルなネットワークができてきております(入学案内P.148)。

 本学院にできることは,一刻も早くオフィスを復興させ,この国際ネットワークをより充実させ,ITの国際協力,国際親善を通して「世界の平和」という理想に微力ながらも貢献することであると考えます。どうか,京都コンピュータ学院への変わらぬご支援を賜りますよう,よろしくお願い申しあげます。

 なお,赤十字が今回のテロに関連して,募金活動を始めています。KCGニューヨークオフィスとしても,このボランティア活動の参画に,協力を申し出ております。私どもの被害は最小限度でしたが,大きな被害を被られた企業の関係者のために,国籍,人種,文化の違いを越えて,募金にご協力くださいますようお願い申しあげます。
 

米国同時テロ被災者救援金の振込先
 郵便振替
   加入者名:日本赤十字社 
   口座番号:00110−2−5606
   ※通信欄に「米国同時テロ被災者救援金」とご記入ください。

  
*1 IDCE:/本学院入学案内P.154-P159/ http://www.kcg.edu
*2 ロチェスター工科大学:本学院入学案内P.150-P153/http://www.rit.edu



 
 


Tori Branch提供







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      Revised: Sept, 16, 2001
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