数値積分法2


4)Gauss の公式

 f(x)をx=−1から1まで積分したものは分点xにおける関数値と重みwの積和で表すことができる。
    wf(x)+wf(x)+・・・・・+wf(x
ここに分点xはLegendreの多項式P(x)=0の根である。 
  P(x)=x, P(x)=(3x−1)/2, P(x)=(6x−3x)/2,・・・・・。
Legendreの多項式は次の漸化式から求めることができる。
  (n+1)Pn+1(x)=(2n+1)xP(x)−nPn−1(x)
ー1から1まで∫Pn(x)・Pm(x)dx=2/(2n+1)   n=mのとき
                     =0         n≠m         直交系である。
また重みwは P(x)/(x−x)を−1から1まで積分したものをP’(x)で割ったものである。
  以上のことはf(x)のLegendre展開によって得られる。
とwの数値については「基礎数学演習」(共立出版)にn=2,3,4,5,6
について記してあるので参照のこと。
 a から b までの積分の場合は
    t=((b−a)x+(b+a))/2
と変数変換して上記を適用すればよい。

5)MonteCarlo法
  乱数を使用する。

    サンプルいろいろ

課題
@正規分布表,χ分布表を作れ
 確率密度関数 f(x) = exp(-x/2)/ √(2π) を0から t まで積分し,P(|t|>1.96)=0.05となる根拠を示せ。
 確率密度関数 fm(x) =2-m/2x(m/2-1)exp(-x/2)/Γ(m/2) を0から t まで積分する。ただしmは自由度で, 分母Γはガンマ関数である。
APlanckの公式を積分してStephan-Boltzmannの法則を導け。