KCG医療部門から初の卒業生,3つの資格取得し現場へ

2018年3月18日に挙行された2017年度京都コンピュータ学院(KCG)の卒業式で,新設された医療事務部門(2年課程)から初の卒業生が生まれました。いずれも目指すべき資格である▽3級ホスピタルコンシェルジュ▽医療事務管理士(医科)技能認定▽医師事務作業補助者検定(DA:ドクターオフィスアシスタント)-を取得しての巣立ちです。それぞれ医療現場での仕事が待ち受けていますが,KCG医療事務部門1期生として活躍されることを願っています。1期生の活躍が,後輩の学生たちの励みになるでしょう。2019年3月には応用情報学科 医療情報コース(3年課程)から初の卒業生が出る予定です。

医療現場のIT化が急速に進み人材不足が叫ばれる中,KCGは医療知識とITスキルを併せ持ち,社会で活躍できる人材を育成しようと2016年4月,ビジネス学系(B学系)のビジネス基礎科に医療事務コースを,応用情報学科に医療情報コースを新設,医療事務コースは2017年4月,医療事務学科として独立させました。独立行政法人 国立病院機構 京都医療センターと産学連携協定を締結し,同センター医療情報部長で医師の北岡有喜先生をはじめ複数のスタッフの方々を講師として招くなどしてカリキュラム・教育面での充実を図り,医療事務・医療情報関連学科・コースに在籍する学生は,将来に向けて順調に資格を取得しています。

KCG医療事務の卒業生のひとり,麻田 真美さん(ビジネス基礎科 医療事務コース=現:医療事務学科,クラーク記念国際高等学校出身)に医療事務を志そうと思った理由,在学中の思い出などを伺いました。

KCG医療部門の1期生として卒業した麻田 真美さん。在学中に,3級ホスピタルコンシェルジュ,医療事務管理士(医科)技能認定▽医師事務作業補助者検定(DA:ドクターオフィスアシスタント)の資格を取得しました。
KCG医療部門の1期生として卒業した麻田 真美さん。在学中に,3級ホスピタルコンシェルジュ,医療事務管理士(医科)技能認定▽医師事務作業補助者検定(DA:ドクターオフィスアシスタント)の資格を取得しました。

ITも学べることが決め手

-高校生のころは,これといってやりたいことがなく,性格が内向きなこともあって自分の将来に不安を抱いていました。そのようなとき,親から病院の事務や受付の仕事はやりがいがあり私に向いていると言われ,なんとなく勉強してみようか,という気になりました。KCGに医療事務関連のコースが新設されると聞き,オープンキャンパスに参加したところ,雰囲気がとても良く,最新の機器がそろっていること,医療事務コースは医療だけでなくITについても学べることなどを知り,入学を決めました。

先生方の手厚い指導に感謝

-入学後は資格取得を目指すための授業がとても充実していて,自分としての当面の目標が見つかりました。先生方はみな優しく,病気で欠席したときも,その後に手厚く指導してくれるなど,とても親身に応対してくださいました。IT関連の授業は将来きっと役に立つだろうと思い,頑張って受けましたね。授業の中で一番楽しいのは電子カルテの実習でした。実際に医療現場で作業をしているような気分になりました。

目指した資格をすべて取得

-1年次に挑戦した「3級ホスピタルコンシェルジュ」は患者さんとの接遇の仕方が中心の資格なので,見知らぬ人と接するのがとても苦手な私にとって,ハードルが高かったのは事実です。ですので合格できたことは,ものすごく自信になりました。次の取得目標に定めた「医療事務管理士(医科)技能認定試験」は難しく,何度も心折れそうになりましたが,先生たちが試験対策としてみっちり指導してくださり,2年の春学期に合格,卒業前には「医師事務作業補助者検定」を取得することができました。

「ありがとう」の言葉に誓い新た

-2年の夏,総合病院でのインターンシップに参加しました。受付にいて来院する患者さんに院内の案内をしたり,機器の使い方を説明したりする内容で,最初は緊張して口がうまく回らなかったりしたのですが,後に笑顔で言われた「ありがとう」の言葉は心に響きました。卒業後は医療現場で頑張っていこうと,あらためて誓いました。家庭の事情でしばらくは自宅待機し,その後,患者さんとの距離が近いクリニックで仕事をしたいと希望しています。自信を持って社会に羽ばたきたいと思っています。