aのデュアルシステムは、平常時に2組のシステムで同じ処理を同時並行に行う構成です。片方の系で障害が発生したときは、正常な方のシステムのみで処理を続行しつつ、障害からの回復を図ります。障害発生時に切れ目なく処理を続けられるのがポイントです。
デュプレックスシステムは、平常時に処理を行う「現用系」と、現用系での障害発生時に処理を引き継ぐ「予備系」からなるシステム構成です。平常時に、予備系にも現用系と同様のシステムを起動しておくのがホットスタンバイ、予備系が電源OFFまたは別の処理をしているのがコールドスタンバイです。前者は自動的に処理の引継ぎを行いますが、後者はシステムの再起動が必要になります。
これらから、サービス停止時間は短い順に a < c < b となります。
このように、2系統のシステム構成で障害に備えることをシステムの「二重化」または「冗長化」といい、金融機関や交通機関など、一瞬でもダウンしたら大惨事となる業務系で特に重要です。
皆さん、いかがでしたか?
次回は12月13日の予定です。
(担当:山嵜)