「情報化」と「グローバル化」は近年の教育界における二大潮流です。
本学院は,創立以来,「情報化」はいうまでもなく,「グローバル化」にも積極的に取り組んでおり,世界各国と深い交流関係を築いてきました。学生はこれらの国々から本学院を訪問する外国の研究者たちによる特別講義(文化・学術講演会,集中講義)などを通して,コンピュータ関係に限らず,さまざまな分野の知識を得ることができます。そして,海外諸大学との姉妹校提携などを通じて,海外において,異文化に触れながら,国際人としての素養を身につける機会を得ることもできます。
また,本学院は,コンピュータを単にスペシャリストのための道具としてではなく,文化事象としてとらえ,コンピュータ専門技術者の養成とともに,広い層へのコンピュータ・リテラシーの普及を教育理念として掲げてきました。1989年より始まった海外コンピュータ教育支援活動は,この理念のグローバル化であり,本学院独自の企画によるボランタリーです。
このような本学院の伝統と実績に対する国際的な評価は高く,英国文部大臣をはじめ,各国政府の要人が毎年視察に訪れています。これは,本学院が世界的に見てもユニークな教育機関であり,世界に通用する真の教育を実施してきた証左であるといえます。
創立以来築いてきたこれらのバックボーンがあるゆえに,本学院はグローバル化時代に対応した人材育成が可能なのです。
各国政府や海外の大学との強力なネットワークにより,kcg.eduグループは,世界のIT教育をリードしています。
| 1988 |
海外コンピュータ教育支援活動(IDCE)プロジェクト立ち上げ。 国際情報処理科(全日制2年)新設。 |
|---|---|
| 1989 |
米国に京都コンピュータ学院ボストン校開校。 ロチェスター工科大学(RIT)よりロバート B.クッシュナー教授招聘。以降,RIT・MIT等米国有名大学とのネットワークが強化される。 各国政府の依頼により発展途上国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 |
| 1990 | タイ王国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 |
| 1991 | ガーナ共和国・ポーランド共和国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 |
| 1992 |
京都コンピュータ学院京都駅前校新校舎竣工記念式典開催。交流関係にあるタイ・ポーランドなど5ヵ国より大使・政府高官を来賓として迎える。 ケニア共和国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 |
| 1993 |
創立30周年記念式典開催。記念イベントとして,ポーランド国民教育省の派遣によるワルシャワ工科大学民族舞踊団の日本初公演が実現。 RIT教授陣の強力なサポートを受け,芸術情報学科(全日制2年)新設。 ジンバブエ共和国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 |
| 1994 |
ペルー共和国・マラウイ共和国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 サウジアラビア王国より研修員受入れ,指導(JICA)。 |
| 1995 |
国際協力事業団(現 独立行政法人国際協力機構:JICA)によるアフリカ各国からの研修員受入れ指定校となる。(11年間継続) メキシコ合衆国より研修員受入れ,指導(JICA)。 RIT夏期短期留学プログラム(サマーワークショップ)開始。 |
| 1996 |
ロチェスター工科大学と姉妹校提携締結。(KCG) 中国・天津外国語学院大学と姉妹校提携締結。(KCG) スリランカ民主社会主義共和国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 ブルネイ国SEAMEO VOCTECH(東南アジア教育大臣機構 職業技術センター)と技術協力協定締結。 |
| 1997 | 中国・西安外国語学院大学と教育提携締結。(KCG) |
| 1998 |
ロチェスター工科大学との大学院教育共同プロジェクトに基づき,RIT大学院修士課程留学コースを国際情報処理科に新設。 中国・首都師範大学と教育提携締結。(KCG) 中国・東方財経日語大学と姉妹校提携締結。(KCG) |
| 1999 |
中国・天津科技大学と日中合弁学科設立。(KCG) ナイジェリア連邦共和国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 |
| 2000 |
KCGニューヨークオフィスを世界貿易センタービル(WTC)内に開設。 京都日本語研修センター(KJLTC)設置。 中国・上墅私立高級中学と姉妹校提携締結。(KCG) ミャンマー連邦より研修員受入れ,指導(JICA)。 |
| 2001 |
米国同時多発テロでKCGニューヨークオフィスが被災。 ヨーロッパ日本語教育支援プログラム開始。 海外留学生受入れコースとして,メディア工学科国際ITコースを設置。 |
| 2002 |
RITとの単位互換に関する合意に基づき,RITのIT学科,CS学科へ学部編入するRIT留学コースを情報処理科とメディア工学科に新設。 中国・北京第二外国語学院大学と教育提携締結。(KCG) KCG北京オフィス(中国国家図書館内)開設。 モンゴル国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 |
| 2003 |
創立40周年記念式典開催。交流関係にあるケニア・ナイジェリア・中国より大使・政府高官を来賓として迎える。 中国・大連外国語学院大学と教育提携締結。(KCG) モンゴル国・モンゴルビジネス大学と教育提携締結。(KCG) |
| 2004 |
京都情報大学院大学開学記念式典開催。交流関係にあるモンゴル・ガーナ・ケニア・ナイジェリア・スリランカ・ベトナム・タイより大使・政府高官を来賓として迎える。 KCGニューヨークオフィスをロックフェラーセンタービルに移転。 AIS日本支部(NAIS)を京都情報大学院大学内に開設。 韓国・高麗大学校情報保護大学院(現 情報経営工学専門大学院)と学術交流協定締結。(KCGI) 独立行政法人国際協力機構(JICA)の要請により,モザンビーク共和国へのIT教育カリキュラム指導開始。 タンザニア連合共和国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 |
| 2005 |
ベトナム最大手のソフトウェア会社FPT社と業務提携締結。 ウガンダ共和国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 韓国済州島で高麗大学校情報保護大学院と日韓共同セミナー開催。(KCGI) 韓国電子通信研究院(ETRI)と事業交流協定締結。(KCGI) チェコ・オストラバ工科大学と友好提携締結。(KCGI) |
| 2006 |
日中合弁会社「吉林省KCGコンピュータ研究・開発有限会社」設立。 中国・天津科技大学,大連外国語学院大学,福建師範大学と学術交流協定締結。(KCGI) チェコ・オストラバ工科大学と学術交流協定締結。(KCGI) 韓国・済州国立大学校と学術交流協定締結。(KCGI) 海外コンピュータ教育支援活動の功績に対し,長谷川靖子学院長が財団法人日本ITU協会より「国際協力特別賞」を受賞。 日本・韓国・ベトナムの情報セキュリティ専門家による共同セミナーを学内で開催。 キルギス共和国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 |
| 2007 |
中国・南京工業大学,北京商貿学校と協力協定締結。(KCGI) ボスニア・ヘルツェゴビナ,エリトリア国,キルギス共和国の3ヵ国へのコンピュータ寄贈による交流協定締結。(KCG) 中国・長春大学光華学院と交流協定締結。(KCGI・KCG) 中国・西安外事学院と交流協定締結。(KCGI) 韓国済州島で日本IT企業説明会を開催。(KCGI) 韓国済州島で韓国電子通信研究院(ETRI)と日韓共同セミナー開催。(KCGI) ミャンマー連邦,モザンビーク共和国より研究員を受入れ,指導。(JICA) 韓国・済州国立大学校,社団法人済州IT協会(JITA),全国地域情報産業団体連合会(ANIA)と事業推進協力締結。(KCGI・KCG) 中国海洋大学との交流協定締結。(KCGI) |
| 2008 |
KCG大連オフィス開設(大連万達ビル内)。 独立行政法人国際協力機構(JICA)の要請により,モザンビーク共和国へ2004年に指導を行ったITカリキュラムの実施状況視察。 ミャンマー連邦より研修員(JICA)受入れ,ICT研修実施。 チェコ・パルドゥビッツェ大学と学術交流協定締結。(KCGI) 日韓共同セミナー開催。(KCGI) 天津科技大・KCG夏期短期留学プログラム開始。 大連交通大学信息工程学院と共同教育提携締結。(KCGI) 韓国・済州国立大学校との間で遠隔講義の実施。(KCGI) 大連東軟信息学院と共同教育提携締結。(KCGI) 韓国・済州知識産業振興院と事業交流協定締結。(KCGI) |
| 2009 |
大連理工大学城市学院教育協力プログラム開始。(KCGI) パプアニューギニア独立国へのコンピュータ教育支援活動を開始。 大連水産学院との教育協力プログラム開始。(KCGI) 韓国・済州産業情報大学と共同教育事業交流協定締結。(KCGI・KCG) 韓国・済州晨星女子高等学校と共同教育事業交流協定締結。(KCG) ミャンマー連邦より研修員(JICA)受入れ,ICT研修実施。 モザンビーク共和国より研修員(JICA)受入れ,学校運営・管理研修実施。 |
| 2010 |
パプアニューギニア・ゴロカ大学にコンピュータ室「KCG Hasegawa Lab」開設 中国・鄭州軽工業学院と学術交流協定締結。(KCG) 中国・瀋陽職業技術学院と合作教育提携で調印。(KCG) 韓国・国立済州大学校とデュアルディグリープログラム運営で協定締結。(KCGI) |
本学院は,1989年に,コンピュータを文化として捉える視点から,日本の情報系専修学校としては唯一,コンピュータ文化発祥の地アメリカにボストン校を設立し,学生の海外研修拠点,アメリカの諸大学・研究機関との交流拠点としてきました。
ボストン校開校を機に,ロチェスター工科大学(RIT),マサチューセッツ工科大学(MIT),ハーバード大学,コロンビア大学,イリノイ大学などのアメリカ諸大学の教授や研究者との間に,強力なネットワークが形成されました。その交流の成果は,常に時代を先取りする本学院の新学科設立に活かされています。1993年には,CGと写真工学の分野で全米トップの実績を誇るRIT教授陣の全面的なサポートにより,芸術情報学科を開設し,1996年には,MITのコンピュータ専攻の若手研究者たちのサポートにより,ネットワーク学科を開設しました。
その後,ITの発展とともに,コンピュータ関連の技術がビジネスと密接になってきたことから,拠点をニューヨークに移し,RITをはじめとするアメリカ諸大学との新しい交流拠点として, 2000年,ニューヨーク市の世界貿易センタービルにKCGニューヨークオフィスを開設しました。
2001年9月11日の米国同時多発テロにより,ニューヨークオフィスは被災しましたが,その後,さらなる学術ネットワーク強化のため,ロックフェラーセンタービル内にオフィスを移し,活動を続けています。
本学院は,隣国中国とも親交を続けてきました。1996年以降,天津外国語学院大学,西安外国語学院大学,首都師範大学,天津科技大学,北京第二外国語学院大学,大連外国語学院大学と,順次姉妹校提携・教育提携を締結し,これら諸大学のコンピュータ教育カリキュラム構築を担当し,教員派遣などの教育サポートを行っています。
2002年には,こうした交流の拠点として,日本の国会図書 館にあたる北京の国家図書館内にKCG北京オフィスを開設しました。2004年以降,グループ校京都情報大学院大学の開学に伴い,天津科技大学,大連外国語学院大学と新たな提携を結び,また,福建師範大学と学術交流協定を締結。2008年にはKCG大連オフィスを開設し,本学院と中国との関係はさらに強くなっています。
21世紀は中国の世紀ともいわれ,今後IT分野での発展も期待されています。その意味でも,本学院が実施している教育サポートは大変意義深いものであると,各大学から高く評価されています。学生が21世紀のアジアのビジネス・シーンで活躍するためには,中国文化への理解を深めることが重要であり,中国諸大学との交流はKCGの学生にとっても意義深いものです。
天津科技大学は1999年に本学院と姉妹校提携を締結,2000年には同大学に合弁プログラム「天津科技大学KCGコース」を開設しました。このコースのカリキュラムは本学院によって設計されたもので,同大学で日本語とITを学びます。日本語教育とコンピュータ教育の融合を図ったKCGコースのカリキュラムは,他に類例を見ない画期的なものとなっています。さらに,希望者は,3年次に1年間KCGに留学し,より専門的なIT・コンピュータ技術を修得できます。毎年春と夏に同大学で実施されている集中講義には,本学院と京都情報大学院大学より講師を派遣しており,両校間では活発な人的交流が行われています。
現在,中国では,コンピュータ及び情報技術の発展と普及に伴い,IT人材の育成が課題となっています。オフショア開発の拠点を中国に求める日本企業も多く,日本語の分かる人材も求められています。KCGコースは正に時代のニーズに合致しているといえるでしょう。卒業生の就職率も高く,中国企業はもとより日系IT企業にも多数就職をし,産業界で高い評価を得ています。
2008年には,日本で初めて自動車制御学科を設置した本学院が全面支援を行い,中国初の自動車制御学科が開設されまし た。同年夏には天津科技大学の学生が,3週間にわたる本学院での「天津科技大学KCG短期研修プログラム」に参加し,自動 車とITを学びました。
京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学と天津科技大学との絆の強化は,日中間の学術・文化交流の進展にとって意義深いことであり,日中友好に資するものであるといえるでしょう。
韓国との交流は,2004年,情報セキュリティ専門家を養成する韓国No.1の大学院「高麗大学校情報経営工学専門大学院(旧 情報保護大学院)」と本学院のグループ校である「京都情報大学院大学(KCGI)」との学術交流提携を機に始まりました。2005年,韓国済州島で両校共催の日韓共同セミナー, 2006年には本学内で日韓越3ヵ国共同セミナーを開催するなど,日韓それぞれのIT分野のリーダーとして,アジアにおけるIT分野の研究・教育の発展に貢献しています。さらに,KCGIと済州国立大学校が学術交流協定を締結。2008年には両大学間の授業をインターネット上で相互交換し,双方の学生が受講できる日韓サイバーキャンパスが実現しました。これにより,両大学のIT分野の教育研究部門の交流が一層進むことが期待されています。