みずがめ
(Aquarius)
わし
(Aquila)
美少年ガニメデ
みずがめ座は水が流れ出る甕を持つ少年の姿として描かれています。この少年の名はガニメデ,トロイの王子で生まれつきたぐい希なる美少年でした。それを見つけたゼウスは大鷲に身を変えてガニメデをさらって,オリンポスの神殿に連れてきました。ゼウスは彼を非常に可愛がり,いつも自分の側に置き,盃に酒を注ぐ役を与えました。その役はヘラの娘で青春の女神ヘべが行っていましたが,天に迎えられたヘルクレスがヘラと和解し,へべはヘルクレスに嫁いで寿退任したと言われています。ガニメデは永遠の若さと美しさの保証と引き換えに,故国から遠く離れて大神に仕えることになりました。
ところで,約400年前ガリレイが発見した木星(ジュピター)の衛星には,イオ,エウロパ,ガニメデ,カリストという名がついています。3人の愛人とガニメデはいつもゼウスの周りを回っています。