第一線で活躍するプロも教育に参加③
「シルク・ドゥ・ソレイユ」
メインボーカリスト
京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学教授
シンガーソングライター
ニッツァ・メラス Nitza Melas
多言語を操り,世界各地で聴衆を魅了してきたカナダ・モントリオール生まれのシンガーソングライターです。各国でサーカスやミュージカルなどの公演を続けるエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のリードボーカリストに抜擢されました。自らが作詞作曲したオリジナル楽曲を「シルク・ドゥ・ソレイユ」のショーで演奏した唯一の歌手です。レーベル(レコード会社)には属さず,歌,作詞作曲のみならず,グラフィックデザイン,プロモーション,販売まですべてをこなします。
KCGでは,学生は単に知識を得るだけでなく,ビジネスの世界のたくさんの側面に応用するための芸術的,技術的知識を磨くための道具を手に入れ学ぶ機会があります。プロジェクションマッピングに代表される表現の進化は,芸術に関わる情報処理技術者という地位の需要を作り,観客の期待を大きく超える独創的な表現を生み出すきっかけとなっているのです。KCGはこの分野の学びの最前線にあり,学生が自らの可能性を超えて抜き出る教育環境を作り出しているのです。
舞台芸術×IT MUΣAプロジェクト
【全学科対象】プロと学生が創り出すITエンターテインメントショー
現在,演劇・オペラ・ダンスパフォーマンスに至るまで,ITを使った斬新な演出が試みられています。KCGでは希望する全学科の学生を対象に「舞台芸術IT」に関する講義を準備し,関連業界で活躍する人材を育成しています。指導を担当するのは,『シルク・ドゥ・ソレイユ』メインボーカリストのニッツァ・メラス教授と,米国ハリウッドでアーティストとして活躍中のキリル・コシック教授です。受講した学生たちは,その集大成として『MUΣA(ムーサ)』プロジェクトに参加し,コンサートを企画・演出・プロデュースして撮影,ビジュアル・エフェクトや合成ソフトを活用した映像制作などに取り組みます。
2019年10月,KCG京都駅前校大ホールで開催された「MUΣA Live Show」では,コンピュータで構築・制御した音楽を伴奏。キリル教授が手掛けた,最新ICTを駆使した3DCGの映像によるリアル・タイムのインタラクティブな演出のもと,ニッツァ教授が新曲を披露,優美な視覚効果に彩られたショーをつくり上げました。これまでには2014年10月,プロジェクションマッピングの技法などを取り入れ,2016年1月開催の『MUΣA LIVE SHOW』では,映像をホール全体に映し出すダイナミックな演出を実現。2019年10月のショーでは,ステージ上の演技とCG映像とのコラボレーション で来場者を魅了しました 。
2023年11月にはピアニストである多川響子教授を新たに迎えて新しいタイプのショーを作ることに挑戦し,両教授が指導する学生たちが曲調に合わせた映像や幻想的なライティングなど,リサイタルをエンターテインメントショーとして創り上げました。