専門職大学院に進学し,IT応用分野の最高学位「情報技術修士(専門職)」を取得。
KCGは,創立以来,時代の最先端技術を自由に学べる環境づくりを最優先に,学界・産業界との強い絆のもと,理論をおろそかにしない実践教育を推進し,これまでに情報系教育機関としては日本最多の4万人を超える卒業生を輩出してきました。
その伝統と実績に基づき,2004年4月,時代の変化を先取りし,日本最初のIT専門職大学院「京都情報大学院大学(KCGI)」をグループ校として開学。KCGの卒業生・在学生に,日本におけるIT応用分野の最高学位「情報技術修士(専門職)」取得の道を拓きました。もはや4年制大学を卒業しなくとも,IT応用分野の最高峰を目指すことが可能となったのです。京都コンピュータ学院から京都情報大学院大学へ。これは,明確な目的を持った学生にとって,最も効率的かつ効果的な新しい進路といえます。
京都コンピュータ学院と京都情報大学院大学は,21世紀の新しい“University”です。


六年一貫教育プログラムで高度な技術と知識を基礎から修得。
頂点への最短距離 専門課程4年+修士課程2年で,次代をリードする高度なIT専門家になる。
日本の情報教育をリードするKCGグループでは,産業界の求める高度なIT専門家を育成するため,専門課程(KCG)4年と修士課程(KCGI)2年の,効率的かつ効果的な六年一貫教育プログラムを開設しています。
KCG(経営情報学科)の4年間でITを基礎から学び,ビジネスに活用できる実践的な能力を身につけます。KCGI進学後は,さらに高度な技術・知識を修得するとともに,経営・経済系の科目を学んで応用力を身につけます。経営情報学科のカリキュラムには,KCGIで学ぶ内容の基礎に当たる科目も多く含まれており,KCGIでの学習にスムーズにつなげることができます。
確かな基礎力と高度な応用力・創造力を身につけた六年一貫教育プログラムの修了者は,IT分野のビジネスリーダーとしての活躍が期待されます。
プログラムの特色
- 6年間をかけて基礎から段階的に高度な技術・知識を無理なく修得できるカリキュラム
- KCGIで学ぶ内容の基礎となる科目をKCGで履修するため,学習のスムーズな移行が可能
- KCGIへの進学の可否は,KCGの成績等を重視したグループ内進学特別試験により判定
- グループ内進学特別奨学制度によりKCGI入学金を免除
※本プログラムの対象学科は,経営情報学科です。他学科からも京都情報大学院大学への進学は可能です。
京都コンピュータ学院 大学院併修プログラム
KCG創立50周年を記念し,2013年度よりKCGとKCGIでは,専門技術のスキルアップと幅広いウェブビジネス技術の知識習得により,よりよい就職を目指す大学卒業者やキャリアチェンジを目指す社会人のために,大学院併修プログラム(デュアルディプロマプログラム)を開設しました。これは,2年間(標準年限)でKCGの課程とKCGIの課程を並行して学び,短期間で効率よく技術と知識を身につけることができるコースです。本プログラムの修了時には専門士と情報技術修士(専門職)の2つの学位を取得できます。
- KCG情報処理科(単位制)に入学し,単位を取得しつつ,KCGI科目を科目等履修生として受講し,大学院学習の第一歩を踏み出します。
- その後,KCGI(ウェブビジネス技術専攻)には含まれない専門科目などをKCGで受講しつつ,同時にKCGIで学ぶことにより,より専門性の幅を広げていきます。
- 大学院での学習に自信の無い方は,KCGで入門的科目の受講からスタートできます。

履修計画

※KCGI入学時(2021年秋学期)に,入学出願書類を提出して入学試験を受ける必要があります。
募集要項を見る京都コンピュータ学院から京都情報大学院大学へ

岩﨑さん
京都コンピュータ学院 情報科学科 卒業
京都情報大学院大学 修了
京都電子計算株式会社
「kcg.edu進学特別支援制度」を利用して計5年で高度専門士と修士を取得
将来はネットワークやアプリ開発などIT関連の職業に就きたいと思ってKCGに入学し,知識と技術を身につけていく中で,ITのビジネス活用について学ぶグループ校・KCGIの存在が気になってきました。そんなとき,KCGの4年課程の3年終了後にKCGIへ入学でき,計5年で高度専門士と修士の学位を取得できる制度があることを知りました。ITはすそ野が広く,さまざまな知識を組み合わせれば,新しい技術を生み出すことができます。そのようなビジネスの現場で活躍したいと考え,KCGで指導していただいた先生の勧めもあってKCGIへの入学を決めました。大学院で学び,さらにスキルアップした自分を思い描いての決断でした。
KCG在学中に応用情報技術者試験などの資格を取ることができましたので,KCGIでは得られた知識をさらに深く,幅広くするのと同時に,「ビジネス」を意識しながら新しい分野に入り込んでいきたいと考えていました。KCGの3年終了時に,卒業するための単位をほぼ取り終えていましたので,KCGIでの勉強に集中できました。入学後,まずビジネス関連の講義を受けましたが,先生方は自らが企業で活躍されていたときの経験を踏まえて話をしてくださったので毎回講義の内容は興味深く,大変刺激を受けました。留学生を交えたグループワークでは,文化の違いを超え,ひとつの目標に向かって力を合わせ,知恵を絞る楽しさを感じることができました。学会などで発表するチャンスもあり,さまざまな経験を積んで知識と技術を深めることができました。
間もなくKCGIを修了し働き出しますが,単なるプログラミングを中心としたシステムの開発ではなく,企業のマネジメントの現場に近い場所で,知識を活かしていきたいと思っています。これからKCGIに進学する人たちにも目標に向かって,可能性が広がっていくことを実感しながら学生生活を送ってもらいたいですね。

荒賀さん
京都コンピュータ学院 経営情報学科卒業
京都情報大学院大学 修了
ハンドジャパン株式会社
六年一貫教育プログラムで高度専門士と修士を取得
高校卒業後,京都コンピュータ学院の経営情報学科に入学して,ITとビジネスを学びました。そこでERP(要員・設備・資材・資金・情報など企業のすべての経営資源を効率的に計画・管理するマネジメントシステム)に出会い,企業経営の根幹を支えるその仕組みを知り強い興味を持ちました。またKCG在学中にグループ校のKCGIの教授からERPについてのお話を直接うかがう機会もあって,あらためてERPについて本格的に学びたいと思い,KCGIへの進学を決心しました。
KCGIでは数多くの貴重な体験ができました。SAP社のERPのパッケージソフトウェアを導入している中国・上海の企業のインターンシップにも参加して,ERPについて実践的に学ぶとともに,海外での国際経験も積むことができました。また国内の大手製薬会社のERPプロジェクトの会議にも参加させていただき,その経験を自分の研究課題に活用するチャンスにも恵まれました。他にも,締め切り直前まで連日の徹夜作業で大変ではありましたが,インターネットで講義を配信するJMOOCの大学生チーム選手権にも参加して,手ごたえのある充実した経験ができました。
4年制学科卒業で「高度専門士」に
高度専門士号
学士と同等以上
一定の要件*を満たす専修学校専門課程の4年制学科を修了した者には,「高度専門士」の称号が付与されます。文部科学省は,4年制大学卒業者に付与される「学士」と同等の称号と位置付けていますが,専門分野の知識のみならず技術を身につけているという点で社会からの評価は高く,「高度専門士」は「学士」と同等以上とみなされるケースが増えてきています。
「高度専門士」称号の付与は2005年の学校教育法の改正に伴うものです。1994年,文部科学大臣が認めた専修学校の2年制以上の学科を修了した者に「専門士」称号が付与される制度ができた後,短期大学は学校数・学生数とも減少してきました。2005年に「高度専門士」付与の制度が始まってからは,上記と同じようなことが生じてきています。大学全入時代といわれる今日,短大の存在意義が薄れてしまっているのと同様に,「大学である・大卒である」というだけでは社会的評価を十分に得られなくなっているのが現状です。「高度専門士」は,高度な専門性を有することを示す称号であり,専門性はもちろん,社会からの評価においては大学の学士を超える称号といえます。
「高度専門士」制度の施行にあわせて,国家公務員の給与を定める「人事院規則」も改定されました。それに伴い,「高度専門士」を付与される課程の修了者が国家公務員として採用された場合,初任給は4年制大学卒業者と同じ基準で支給されます。この変化は産業界全般にも波及しており,4年制大学卒業者と専修学校4年制学科卒業者の給与格差は無くなります。
今,日本中で,ITのスキルを有する人材が大量に求められています。今後も,IT・コンピュータに関する仕事は増える一方で減ることはありません。これから始まる時代において,KCGの「高度専門士」は,最もステイタスのある学歴のひとつとなっていくに違いありません。

専修学校卒業者の大学編入学
現在,①修業年限が2年以上で,かつ②卒業に必要な総授業時間数が1700時間以上の課程の専修学校卒業者には,「専門士」の称号が付与されます。専門士には大学編入学の道が開かれています。KCGの2年制以上の全日制課程はこれに該当します。大学に編入学をすることで,最短期間で専門士号と学士号を取得することができます。また,KCGでしっかりとコンピュータ技術を身につけているため,高校卒業後,そのまま大学に進学するよりも,就職の際に有利です。
※編入先の大学の例:名古屋大学,京都外国語大学など。
大学院入学資格の改定
学校教育法施行規則等の改正(1999年8月)により,4年制大学を卒業していない者であっても,各大学院の実施する個別の入学資格審査により大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められ,かつ満22歳に達した者については,当該大学院の入学資格が認められることになりました。
2005年には,一定の要件*を満たす専修学校専門課程の4年制学科卒業者に大学院入学資格が認められました。これにより,当該課程を修了した者は,入学資格審査を経ることなく,大学院を受験できるようになりました。
これらの制度改定により,KCGの卒業生も多数,京都情報大学院大学へ進学しています。
専門職大学院
専門職大学院は,研究者育成を目的とする従来の大学院とは異なり,実務家の育成を目的とする新しいタイプの大学院です。アメリカには古くから,法律家養成のロースクールや,MBAなどの実務家養成の大学院(プロフェッショナルスクール)があり,多くの優秀な人材を輩出しています。専門職大学院は,プロフェッショナルスクールの日本版といえます。
KCGのグループ校である京都情報大学院大学は,日本最初のIT分野の専門職大学院です。
※専修学校における高度専門士号付与および大学院入学資格取得の要件は次のとおりです。
- 修業年限が4年以上であること。
- 課程の修了に必要な総授業時間数が3400時間以上であること。
- 体系的に教育課程が編成されていること。
- 試験等により成績評価を行い,その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること。
KCGの4年課程の学科は,いずれもこれらの要件を満たしています。