コンピュータを使わない情報科学教育 – 京都コンピュータ学院 学校教員向け「情報」授業支援セミナーのご案内

(1)コンピュータを使わない情報科学教育
講師:一橋大学 准教授 兼宗 進

コンピュータアルゴリズムの専門家として数式に囲まれながら研究を進める情報科学者ティム・ベル博士は,10年以上前に当時小学生だったお嬢さんに情報科学の基礎を教えました。「コンピュータを使わない情報教育(アンプラグド・コンピュータサイエンス)」は,その体験を元に書かれているため,とても楽しく,わかりやすい内容になっています。本書で紹介されている教具を使った学習法は多くの学校で改良を重ね,世界各国で公開されてきました。昨年以来,日本や韓国,中国でもこの効果的な学習法を出版することができました。

本書では12の学習テーマが紹介されています。今回のセミナーでは,その中で「学習2 色を数で表す(画像表現)」を扱います。コンピュータは絵や写真などを数字で記録します。ここではマス目の紙に色を塗って,どのように記録されるかを見て行きます。

兼宗先生たちが国内で行った実験授業では,小学生でも理解できるというだけでなく,特に中学校と高校の技術や情報の授業で大きな効果があることがわかりました。そこで,関西地区の高校先生方にそのノウハウを伝授いたします。


【参考文献】
監訳者:兼宗進,翻訳者:正田良,鎌田敏之,紅林秀治,翻訳協力者:西田知博,井戸坂幸男,保福やよい,追補執筆者:久野靖,『コンピュータを使わない情報教育 アンプラグドコンピュータサイエンス』(イーテキスト社,2007年)
http://www.etext.jp/unplugged.html