
京都コンピュータ学院(KCG)の姉妹校である米国ロチェスター工科大学(RIT)から学生16名と教員らが来日し,2025年5月24,25の両日,京都情報大学院大学(KCGI)百万遍キャンパスでKCGのデジタルゲーム学系,KCGIの学生らとRITの学生による「ゲームジャム」を開催しました。「ゲームジャム」は,クリエイターが集まり短期間でテーマに沿ってゲームを開発するイベントで,毎年開催しています。KCG/KCGI・RIT混合の6チームで,それぞれが身につけてきた技術と知識を駆使し, 2日間のゲーム制作にチャレンジしました。
学生たちは,来日前からSNSを通じて交流を開始。5月23日には,KCG京都駅前校でオリエンテーションを兼ねたウェルカムパーティーを開催しました。「ゲーム開発」という共通の目標を持った両校の学生たちは,初対面ながらすぐに意気投合,さっそくゲームの話題で盛り上がりました。「ゲームジャム」本番では,翻訳ツールを駆使して,言葉の壁をものともせずにアイデアを出し合い,より面白いゲームにするために議論し,楽しんで共同開発に取り組んでいました。
2日目の午後には,それぞれのチームが作品を発表。両校の教員や,ゲスト参加したゲーム会社の方々からコメントをもらいました。在学中に「KCG×RITゲームジャム」にも参加したKCG卒業生で,現在Indie-us Gamesで活躍している永原さんは,「技術やツールの進化を存分に活かすことで,どの作品も短期間で作成されたとは思えないほどの面白さを持ち合わせていて驚きました!」と後輩たちの努力をたたえました。
KCG/KCGIの学生は,「お互いの知識や技術が凝縮された,とても濃密な2日間だったと思います。自分に足りない部分も強く実感したので,次の機会までにしっかりと磨いていきたいです」「私にはないアイデアの引き出しを知ることができた,とても有意義な時間になりました。海外の方に感じた自分の意見や疑問をたくさんぶつけられる積極性は,私も見習いたいと思います」「国は違ってもみんな同じゲームクリエイターなんだなって思いました!」と話していました。今回が最後の参加となるRITのスティーブン先生からは,「どのチームも短い時間の中,しっかりとレベルの高い作品に仕上げて素晴らしかった。これからも新しいチャレンジに挑んでほしい」との言葉をいただきました。
RITは1829年,米国ニューヨーク州ロチェスター市の郊外に創立された工学系の名門大学です。世界でいち早く1991年にIT学科を設置したことで知られ,特にCG・ゲーム・IT分野の教育,実績は全米トップクラスの評価を得ています。KCGは1996年に同校と姉妹校提携を結び,学部編入が可能な留学プログラムを展開しているほか,情報処理科に4年制大学卒業者を対象にしたRIT大学院修士課程留学コースを設けるなど,長年,活発な交流を続けています。




