
京都コンピュータ学院(KCG)のKCGコンピュータミュージアムが所蔵する大型コンピュータ「IBM360 Model40」が,読売新聞の2025年10月3日付朝刊「なるほど科学&医療」で紹介されました。開催中の大阪・関西万博に関連し,「最新技術の展示を近未来の『レガシー』に」として,1970年大阪万博で紹介され,世界に普及していった万博のレガシー(遺産)と今回の万博での展示に触れています。
IBM360は「高さ1メートル55,重さ700キロ以上―。ノートパソコンが当たり前の現代では考えられないほど大きな米IBMのコンピューターが70年万博で出展され,多くの人がディスプレーを見ながらゲームを楽しんだ。同種のコンピューターは現在,京都コンピュータ学院(京都市)の『KCGコンピュータミュージアム』に所蔵されている」と写真とともに紹介されています。
KCGコンピュータミュージアムは,日本最初のコンピュータ教育機関であるKCGが,1963年の創立以来60年以上の長きにわたって教育・実習・研究で使用してきた過去のコンピュータ等を保存・展示しています。「国内屈指の貴重な機器を多数保存している」との理由で2009年に社団法人(現在は一般社団法人)情報処理学会から「分散コンピュータ博物館」の全国第一号認定を受けました。また「TOSBAC‐3400」や「OKITAC-4300C システム」など7機種が「情報処理技術遺産」として認定されています。2011年にはKCGの長谷川靖子学院長に,同学会から感謝状が贈られました。KCG京都駅前校には,これら「情報処理技術遺産」認定機器のほかにも多くの貴重な過去の名機が展示され,日本の高度成長を支えた技術を間近で知ることができる場として見学者が多数訪れています。
KCGコンピュータミュージアム所蔵の機器については,本学ウェブサイトKCG資料館の「KCGコンピュータミュージアム」でも紹介しています
https://www.kcg.ac.jp/museum/computer/