KCGIのジョンソン教授が「Forbes Accessibility 100」に選ばれました

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)のマーク・ハセガワ・ジョンソン教授が,世界的経済誌「フォーブス」が2025年に初めて発表した,障がい者のアクセシビリティ(誰でも必要な情報に簡単にたどり着け,利用できる)分野におけるトップイノベーターと影響力ある人物を紹介する「Forbes Accessibility 100」に選ばれました。米国で教授を務めるイリノイ大学でジョンソン教授がリーダーとなった「スピーチ・アクセシビリティ・プロジェクト(Speech Accessibility Project)」が高く評価,認定されました。

このプロジェクトは,発話が不自由な人々のために音声認識技術をより有用にすることを目指し,企業からの資金提供を受け推進されています。これまでにパーキンソン病,脳性まひ,脳卒中などを患う人々の声を録音し,音声認識技術の向上に貢献してきました。ジョンソン教授は,イリノイ大学のニュースで「この認定は本当に光栄であり,私たちの研究が社会に貢献していることを示しています」と話しています。

「Forbes Accessibility 100」リストには,ジョンソン教授が選ばれた影響エリア「コミュニケーション」のほか,「モビリティ」「教育」「ロボット工学」「スポーツとレクリエーション」「旅行」などアクセシビリティ関連の分野で影響力を持つ世界のトップ100人が含まれています。対象となった障がいは,身体,感覚,神経発達など,アクセシビリティの種類はテクノロジー,ウェブサイト,公共交通機関や建物へのアクセスなどです。

フォーブスは米国で創刊され世界中で発行されている経済・ビジネス誌で,日本版「Forbes Japan」もあります。毎年発表する「世界長者番付」「世界で最も影響力ある女性100人」などの各種リストやランキングでも知られています。

マーク・ハセガワ・ジョンソン教授は,マサチューセッツ工科大学(MIT)博士課程修了(電気・コンピュータ工学専攻)。イリノイ大学教授,KCGI教授という現職の前は,カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)Post-Doctoral Fellow,富士通研究所技術者,Motorola Corporate Research技術インターンなどを務めました。KCGIでは「音声理解」などの科目を担当しています。