
学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)の2025年度春学期学位授与式・卒業式が2025年9月16日(火),KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで挙行されました。社会のデジタル化がハイレベルで進展し,IT分野においてより優秀な人材が求められる中,高い技術と豊富な知識を修得した修了生・卒業生たちは,あふれる自信と希望を胸に,学び舎を巣立ちました。みなさん,誠におめでとうございます。これからのご活躍を心からお祈りいたします。
厳しい暑さも残る秋の好日,大ホールには多くの修了生・卒業生と保護者が参集しました。KCGI札幌サテライト・東京サテライトの修了生などのため,式典の模様はオンライン配信されました。
KCGIの修了生代表に寺下陽一学長が「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCGの卒業生代表には高弘昇洛北校校長が卒業証書と高度専門士・専門士称号授与書を授与しました。続いて,優れた学業・研究成果を残し最優秀賞と優秀賞,優秀プロジェクト賞に選ばれた修了生・卒業生に,賞状・記念品などが贈られました。
式辞でKCGI・KCG・京都自動車専門学校(KCGM)の長谷川亘総長は,「IT分野は驚異的な進歩・発展を続け,確かなスキルを持ち国際的に通用する高度専門職業人がこれまで以上に強く求められています」と指摘したうえで「IT教育と人格育成が高く評価される本学の修了生・卒業生には,各界から大きな期待が寄せられています。本学でしっかり学んだみなさんならば,ITの進化とそれに伴う問題にも即応し,常に時代の先頭を走り続けることができるからです。身につけた知識と技術を活かし,社会人となってからもさらにスキルを高め,より良い世の中づくりに貢献していただきたい」と激励。「みなさんは,5万人以上の修了生・卒業生による人的ネットワークである『KCGファミリー』の一員です。社会に出ると,先輩と出会う機会が必ずあります。そのとき,『私は後輩です』と自信を持って名乗り,良き人間関係を築いてそれを強固なものにしてください。修了生・卒業生同士の横の関係だけでなく,先輩・後輩の縦のつながりを大切にしてください」と求めました。そして「今年4月,京都情報大学院大学の運営法人名が『学校法人 情報大学』に改められました。日本の情報教育をリードするKCGグループにふさわしい法人名です。100周年を目指すグループの歴史と実績および評価は,先輩方とみなさん方の努力があってこそのものであり,これからも積み重ねられていきます。みなさんの今後のご健勝とご活躍を心からお祈りします」とはなむけの言葉を贈りました。
寺下学長は式辞で,「みなさんが本学で修得されたのはITやAIに関する専門の理論と技術です。これらはこれからの人類社会の発展の基盤となる核心技術です。みなさんは人類社会の発展を支えていく使命も持っていくわけです」としつつ,技術の進歩に伴う負の側面にも言及。「今後,IT,AIの最新技術の世界で活躍するみなさんは,これらの技術が人類の福祉のために利用されるのか,それとも全く逆の目的で用いられるのか,しっかりとした批判力を持つようにしていただきたい。みなさんは有能な技術者として世の中に出ていくわけですが,決して技術一辺倒になることなく,的確な観察力も養ってください」と要望しました。さらに「みなさん一人ひとりの各界での活躍が,社会における本学の評価を向上させる大きな力になると信じております」と期待を込めました。
修了生・卒業生を代表してKCGI応用情報技術研究科の楊さんが,「この2年間,私は授業や研究プロジェクトを通してITの応用技術の知識を深めるとともに,さまざまな実践活動に参加し,課題を解決する中で成長することができました。これから進む道は人それぞれですが,本学で得た知識,身につけた考え方,そして培った忍耐力は,必ず私たちの未来を支える力となるはずです。努力は決して無駄にはならず,私たち一人ひとりが自分の力で素晴らしい未来を切り拓くことができると信じています」と,修了・卒業の辞を述べました。
最後に,参列者全員で「蛍の光」を斉唱しました。式典終了後,修了生・卒業生それぞれに学位記・卒業証書が手渡されました。
式典後はリーガロイヤルホテル京都に会場を移し,修了・卒業祝賀会が開催されました。修了生・卒業生が教職員を囲んで輪をつくり,学生生活の思い出,将来の夢などを語り合いました。協賛企業から提供された景品の抽選会もあり,会場は笑顔と歓声に包まれました。



