「物体認識ワークショップ」開催,社会の実課題の解決に取り組みました

グループワークでは協力して知恵と技術を出し合いました(2024年9月24日=京都コンピュータ学院京都駅前校/京都情報大学院大学京都駅前サテライト)
グループワークでは協力して知恵と技術を出し合いました(2024年9月24日=京都コンピュータ学院京都駅前校/京都情報大学院大学京都駅前サテライト)

京都情報大学院大学(KCGI)・京都コンピュータ学院(KCG)と,ITサービス大手のBIPROGY株式会社が共同で設置している「未来環境ラボ」による「物体認識ワークショップ」が,2024年9月24日(火)に開催され,KCGI・KCGの学生たちが,AI技術の一つである物体認識による人物検出・追跡を体験し,社会問題の解決に向けた企画・実装に取り組みました。

今回のワークショップは大阪の心斎橋筋北商店街様の後援をいただいて企画。最初に同商店街振興組合事務局長の田口晃様より,江戸時代と現代の地図を比較しながら,心斎橋筋商店街の歴史とインバウンドの影響も受けてにぎわう現在の状況をご説明いただき,その中で,商店街に設置したカメラ映像による人流解析の課題が挙げられました。その後,BIPROGY社総合技術研究所主席研究員の三浦仁KCGI教授が,人流解析の事例を紹介。未来環境ラボの中口孝雄KCGI教授のテーマ説明を受けて,学生たちはワークショップで使用するために商店街の通行人を模した映像を学内で撮影し,物体認識技術のハンズオン(体験学習)を行いました。

午後からは,グループに分かれて,課題解決のための画像認識のアイデア出しから実装,発表のための資料作りに取り組みました。学生たちは教員らからアドバイスを受けながら,知恵と技術を出し合い,協力して進めていました。最後はグループごとにプレゼンテーション形式で成果を発表。映像から子供を認識して,親子連れの来場しやすい時間帯を検知するアイデアや混雑状況を認識して商店街を快適に利用してもらうプログラムに,聞いている学生たちや教員からも感嘆の声が上がりました。三浦教授からは,「次のステップとして,セキュリティ・プライバシーに配慮しながらサービスを実装することで安心・安全に過ごせる商店街であるということをアピールできれば,もっと素晴らしいものになる」と講評をいただきました。また,田口様からは「ただ人流解析をするだけでなく,その次につながるアイデアをいただけました」というお言葉を頂戴しました。最新技術と社会の実課題に触れた学生たちからは,「単に画像認識技術について学ぶだけでなく,商店街の現状の課題や実際の現場での応用例について直接お話を伺えたことが良かったです」といった感想が寄せられました。

「未来環境ラボ」は,BIPROGY社の第一線の研究員とKCGI・KCGの教員が,新鮮な発想を持つ学生とともに,共同プロジェクトを推進していく産学共同の場です。「世の中にどんな技術があるかを知ればアイデアが湧く」,「アイデアを形にする力も訓練で向上する」と考え,物事をさまざまな観点からとらえ,現在はまだ存在しないものを自分で新たに生み出す経験を積む機会を学生に提供しています。

三浦仁KCGI教授が人流解析の事例を紹介。学生たちは興味深く聞き入りました(同)
三浦仁KCGI教授が人流解析の事例を紹介。学生たちは興味深く聞き入りました(同)
グループワークの成果を発表しました(同)
グループワークの成果を発表しました(同)
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京まふ2024開催 ~KCGブースの作画,トークショー大盛り上がり

京まふ2024のKCGブースで繰り広げられたアニメーター太田彬彦さんによる「液晶タブレットを使ったデジタル作画実演」。人気声優の長野佑紀さんが司会・進行を務め,YouTube Liveでの配信もされました(2024年9月21日,みやこめっせ)
京まふ2024のKCGブースで繰り広げられたアニメーター太田彬彦さんによる「液晶タブレットを使ったデジタル作画実演」。人気声優の長野佑紀さんが司会・進行を務め,YouTube Liveでの配信もされました(2024年9月21日,みやこめっせ)

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)が共催する西日本最大級のマンガ・アニメのイベント「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2024」は9月21日(土),22日(日),京都市勧業館(みやこめっせ),ロームシアター京都,京都国際マンガミュージアム等で開かれました。KCGグループは,みやこめっせ会場1階にブースを設け,アニメーターの太田彬彦さんによるアニメライブ作画をYouTube Liveにて配信し,たくさんの方々にご視聴いただきました。司会・進行を務めていただいた人気声優の長野佑紀さんによるトークショーもあり,ブースは大勢のファンで大盛り上がりでした。

京まふは,コンテンツ産業の振興とマンガ・アニメの担い手育成,海外発信などを目的に毎年開かれ13回目となります。今年は過去最多となる67企業・197団体が出展。キャラカフェや伝統産業体験,京まふでは初開催となるゲームマーケットも加わり,例年にも増してお気に入りのキャラクターグッズや展示を楽しむファンが大勢訪れ,会場は熱気に包まれていました。

KCGブースでの太田さんによる「液晶タブレットを使ったデジタル作画実演」では「絵コンテ→原画→動画→仕上げ」というアニメーション制作の一連の作業を紹介。「動きのイメージに合わせて一枚一枚キャラクターの姿を造形していくとき,同じサイズ・構図を維持しながら描くことが大切」「ペンタブレットの良さは自在に絵を拡大したり,別の箇所の絵を重ねて参照したりできることだが,拡大するにつれ線がどんどんぼやけてくるので適度なズームアップが重要」「ただし,単に一部分だけをズームするのではなく,絵の全貌を把握しながら描くことで,全体で見たときの絵の説得力が違ってくる」など,実践的なテクニックを紹介しました。

ブースでは司会・進行役の長野さんが,SF作家の菅浩江先生とのトークショーも繰り広げました。長野さんは声優ならではの声の出し方や表現方法を,菅先生は作家としての文章の中での言葉の表現の仕方を披露。詰め掛けた大勢のファンの方々は終始笑顔で大盛り上がりでした。長野さんはKCGが設置している情報処理科IT声優コースについても触れてくださいました。学生スタッフたちがKCGブースを盛り上げてくれました。

KCGグループはこれからも業界が求める人材育成に取り組みながら,京まふをはじめとするイベント開催への協力等を通じて,業界に貢献できるよう取り組んでまいります。

長野さんと菅先生によるトークライブの模様は後日,KCGウェブサイトで公開する予定です。

SF作家の菅浩江先生 は,長野さんとトークショーを繰り広げていただきました。ありがとうございました
SF作家の菅浩江先生 は,長野さんとトークショーを繰り広げていただきました。ありがとうございました
学生スタッフもKCGブースを盛り上げてくれました
学生スタッフもKCGブースを盛り上げてくれました

〈訃報〉富田 眞治 京都情報大学院大学 学長

京都情報大学院大学(KCGI)第4代学長の富田 眞治(とみた・しんじ)教授=京都大学名誉教授=が2024年9月21日,逝去されました。78歳でした。コンピュータアーキテクチャ分野研究の世界的権威で,機械命令レベル並列処理と汎用や専用並列コンピュータに関して先進的な研究をされ,その業績が今日の計算機システムの高速化に大きく貢献された一方,本学では学長として,次代を担うIT分野の高度専門職業人・応用情報技術専門家を育成するための最先端教育の展開をリードされるとともに,その豊富な知識とご経験を活かし専門分野「人工知能」のカリキュラム構築にご尽力いただきました。謹んで哀悼の意を表します。

通夜,葬儀は,近親者のみで営まれたということです。

富田 眞治教授は京都大学工学部卒,同大学院博士課程修了(電気工学専攻),工学博士。京都大学大学院情報学研究科長,京都大学総合情報メディアセンター長,京都大学物質-細胞統合システム拠点特定拠点教授/事務部門長,九州大学教授などを経て京都情報大学院大学教授となり,2018年から副学長,2023年4月1日付で学長に就任しました。

この間,ハルピン工業大学顧問教授,博士課程教育リーディングプログラム委員会複合領域型(情報)委員,IFIP(国際情報処理連盟)TC10委員,情報処理学会理事,情報処理学会関西支部支部長,京都高度技術研究所客員研究部長,京都府ITアドバイザリーボード委員,総合科学技術会議専門調査会委員,京都府情報政策有識者会議委員長,電子情報通信学会フェロー,情報処理学会フェローなど数々の要職に就かれました。

専門のコンピュータアーキテクチャ分野では,先駆的なアイディアを,実機を開発して検証するという研究姿勢が高く評価されたほか,時代に即した新しいシンポジウム・ワークショップの組織化や研究書・教科書の執筆など,この分野の発展と普及にも大きく貢献されました。

気さくなお人柄で人望も厚く,時代の先を読む見識の深さに周囲の研究者や本学学生たちは敬服していました。

心よりお礼申しあげるとともに,安らかなご永眠をお祈りいたします。

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京まふ2024が9月21日,22日に開催,KCGがブースを設けます!

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)が共催する西日本最大級のマンガ・アニメのイベント「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2024」は9月21日(土),22日(日),京都市勧業館(みやこめっせ),ロームシアター京都,京都国際マンガミュージアム等で開かれます。KCGグループは,みやこめっせ会場1階にブースを設け,アニメーターの太田彬彦さんによるアニメライブ作画をYouTube Liveにて配信します。司会・進行は声優の長野佑紀さんです。また,SF作家の菅浩江先生と長野佑紀さんのトークショーも行います。

YouTube Live配信は,こちらからご覧ください。
https://www.kcg.ac.jp/event/kyomaf2024.html

9月21日(土)11時00分/15時00分 より配信予定
9月22日(日)10時00分/14時00分 より配信予定

みなさまのご来場・ご視聴をお待ちしております!

イベント名:
京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2024
開催期間:
2024年9月21日(土)~ 9月22日(日)
会場:
みやこめっせ/ロームシアター京都(メイン会場) 9:00~17:00(22日は16:00まで)
京都国際マンガミュージアム(第2会場) 10:00~19:00
京都伝統産業ミュージアム(サテライト会場) 9:00~17:00(22日は16:00まで)
※各会場とも入場は終了30分前まで
主催:
京都国際マンガ・アニメフェア実行委員会,京都市
共催:
KYOTO CMEX 実行委員会,京都国際マンガミュージアム,京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学
協力:
「伝統産業の日」実行委員会,京都伝統産業ミュージアム,StyleKYOTO,株式会社アークライト,ゲームマーケット事務局
【京まふ公式サイト】
https://kyomaf.kyoto/

KCGの姉妹校 中国・天津科技大学で集中講義

3年生対象の講義。熱心に実習に取り組みます(中国・天津科技大学)
3年生対象の講義。熱心に実習に取り組みます(中国・天津科技大学)

京都コンピュータ学院(KCG)は2024年8月末~9月中旬の3週間,姉妹校である中国・天津科技大学で京都情報大学院大学(KCGI)の教員らによる集中講義を実施しました。毎年,夏期と春期の2回行われる集中講義では,教員が天津科技大学を訪れ,同大学人工知能学部日中合弁情報処理専攻の2~4年生を対象に,日本語で講義をします。科目は「アルゴリズム基礎」「ソフトウェア工程とUML実践」「PHP実習」など。日頃ITと日本語を学んでいる学生たちは,TA(Teaching Assistant)を務めるクラスメイトらに助けてもらいながら,日本語での授業を理解し,教員に熱心に質問をしていました。

授業以外の時間にも,学食でいろいろ説明してくれたり,アニメの話で盛り上がったりと交流を深め,「家族で日本旅行をしたことがあるけれど,次は留学で行きたい」「もっと日本語が上手になって日本で働きたい」など,学生たちは将来の夢を語りました。

KCGと天津科技大学は1999年に姉妹校提携を締結,2000年には同大学に合弁プログラム「天津科技大学KCGコース」を開設しました。このコースのカリキュラムはKCGによって設計されたもので,日本語教育とコンピュータ教育の融合を図った,他に類例を見ない画期的なものとなっています。希望者は,3年次に1年間KCGに留学し,より専門的なITの技術と知識を修得できます。また,2008年には,KCGの全面支援により,同大学に中国初の自動車制御学科が開設されました。

4年生対象の講義。先生への質問も日本語で(同)
4年生対象の講義。先生への質問も日本語で(同)
2年生対象の講義。学生TAもがんばっています(同)
2年生対象の講義。学生TAもがんばっています(同)
サポートしてくれた学生TAたちへ感謝状を贈呈(同)
サポートしてくれた学生TAたちへ感謝状を贈呈(同)
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2024年度春学期のKCGグループ学位授与式・卒業式を挙行しました

2024年度春学期のKCGグループ学位授与式・卒業式で式辞を述べる長谷川亘KCGI・KCG・KCGM総長(2024年9月13日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
2024年度春学期のKCGグループ学位授与式・卒業式で式辞を述べる長谷川亘KCGI・KCG・KCGM総長(2024年9月13日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)の2024年度春学期学位授与式・卒業式が2024年9月13日(金),KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで挙行されました。社会のデジタル化が一段と進み,IT分野における優秀な人材を求める声が高まる中,高い技術と豊富な知識を修得した修了生・卒業生たちは,自信と希望を胸に,学び舎を巣立ちました。みなさん,誠におめでとうございます。これからのご活躍を心からお祈りいたします。

残暑が厳しい中,大ホールの式典には多くの修了生・卒業生と保護者が参集しました。KCGI札幌サテライト・東京サテライトなどの方々のため,式典の模様はオンライン配信されました。

KCGIの修了生代表に寺下陽一副学長が「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCGの卒業生代表には高弘昇洛北校校長が卒業証書と高度専門士・専門士称号授与書を授与しました。続いて,優れた学業・研究成果を残し最優秀賞と優秀賞に選ばれた修了生・卒業生に,賞状・記念品などが贈られました。

式辞でKCGI・KCG・京都自動車専門学校(KCGM)の長谷川亘総長は「IT分野は驚異的な進歩・発展を続けています。とりわけ生成AIに関しては,開発競争が激化するとともに,世界中で法規制やガバナンス強化が進んでいます。このような状況において,確かなITスキルを備えた人材を求める声は,より一層強くなっています」と指摘。そのうえで「本学の修了生・卒業生に対しては,デジタル社会を担う人材として各界より大きな期待が寄せられています。本学でしっかり学んだみなさんであれば,進化に即応し,常に時代の最先端を走り続けることができると確信しています。学んだことを活かしながらさらにスキルを高め,より良い社会の実現に向けて貢献していただきたいと願っています」と励ましました。そして「みなさん一人ひとりは,5万人以上の修了生・卒業生による人的ネットワーク,いわば『KCGファミリー』の一員でもあります。これからみなさんが社会に出ると,先輩と出会う機会が必ずあります。そのとき『自分は後輩です』と自信を持って名乗り,良き人間関係を築いてそれを強固なものにしてください。修了生・卒業生同士の横のつながりのみならず,先輩・後輩の縦のつながりも大切にしてください。互いに協力し,助け合いながら,みなさんの人生をより豊かなものにしていただきたいと願っています」と期待を述べました。

KCGIの富田眞治学長は式辞で「みなさんが本学で学んだ期間は数年であり,学修した専門科目も限られています。また本学に入学するまではICT分野を学んだことがなかったという方も多くいらっしゃると思います。全く新しいことを勉強するというのは,大いなるチャレンジであったのではないでしょうか。本学を修了・卒業できたということは不断の努力のたまものです。どうか自信を持ってください。今後社会に出て多くの新しいことを学ぶ必要が出てきます。大変なことがたくさんあるかと思いますが,みなさんなら,困難を克服しながら着実に前進されると信じております」と激励。「みなさんが『新しい時代を切り拓く』チャレンジ精神を持って,力強く生き抜いていかれることを祈念します」とはなむけの言葉を贈りました。

修了生・卒業生を代表してKCGI応用情報技術研究科の郎さんが,「この2年間,多くの学びと貴重な経験を積むことができました。大学院生活は,新しい知識を得るだけでなく,自身の成長を深く実感できる時間でした。これから先,私たちはそれぞれの夢や目標に向けて,新たな一歩を踏み出します。学問の探究を続ける者,社会に出て挑戦する者と,その進路は異なりますが,本学で学び得た知識と経験を活かし,それぞれの分野で未来の発展に貢献していく所存です」と,修了・卒業の辞を述べました。

最後に,参列者全員で「蛍の光」を斉唱しました。式典終了後,KCGI修了生には学位記が大ホールで手渡されました。

式典後はリーガロイヤルホテル京都に会場を移し,修了・卒業祝賀会が開催されました。修了生・卒業生・教職員らが飲み物などを手に,学生生活の楽しかった思い出,将来の夢などを語り合い,また企業などから提供された景品の抽選会もあり,会場は華やかな雰囲気に包まれました。

KCG卒業生代表に卒業証書と称号授与書を授与する高弘昇洛北校校長(同,同)
KCG卒業生代表に卒業証書と称号授与書を授与する高弘昇洛北校校長(同,同)
式典後,修了生・卒業生たちはグループごとに記念撮影。声を掛け合い笑顔がはじけました(同,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト)
式典後,修了生・卒業生たちはグループごとに記念撮影。声を掛け合い笑顔がはじけました(同,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト)
KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト近くのホテルで開催された修了・卒業祝賀会。将来の夢や学生生活の思い出話に花が咲きました(同,リーガロイヤルホテル京都春秋の間)
KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト近くのホテルで開催された修了・卒業祝賀会。将来の夢や学生生活の思い出話に花が咲きました(同,リーガロイヤルホテル京都春秋の間)
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通信制課程でスクーリングを実施中!

最新の実習設備を使い,教員に指導を受けながらプロジェクトに取り組みました(2024年8月28日,京都駅前校)
最新の実習設備を使い,教員に指導を受けながらプロジェクトに取り組みました(2024年8月28日,京都駅前校)

京都コンピュータ学院(KCG)国際応用情報学科(通信制課程)では2024年8月最終週,1週間の日程でスクーリングを実施しています。普段は自宅などそれぞれの場所で学習していますが,スクーリングは教員や一緒に学ぶ仲間とも直接会って話せる絶好の機会。遠方から参加している学生もいて,授業と京都滞在を楽しんでいます。

今回のスクーリングでは,これまでにオンラインで学んだことの復習をした後,最新のゲーミングマシンを使って,オリジナルゲームを制作するプロジェクトにチャレンジ。各年次に分かれて,1年生は初歩的なもの,上級生はさらに複雑なものと,教員や学生TA(Teaching Assistant)に助けてもらいながら,それぞれの課題制作を進めています。学生たちは,ゲーム制作のほか,日頃の学習に関することなども教員や先輩に質問し,理解を深めるとともに今後の学びの参考にしているようでした。

KCGは,2022年4月より,通信制課程の国際応用情報学科(4年制)を開設しています。通信制課程では,最新の学習管理システムを利用し,世界中の好きな場所から好きな時間に学ぶことができます。さまざまな分野の科目から興味と目的に応じてスキルを身につけられ,全日制課程への転科も可能です。卒業すると大卒と同等の「高度専門士」号が取得でき,さらに高度な知識と技術を学ぶため京都情報大学院大学(KCGI)に進学する道も開かれています。KCGでは,多様な学び方を提供しています。

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日本最大規模のインディーゲームイベント「BitSummit Drift」の出展・運営に協力しました

イベント運営を担当した教員・学生たち

京都コンピュータ学院(KCG)は2024年7月19~21日の3日間,京都市勧業館「みやこめっせ」で開催された日本最大規模のインディーゲームの祭典「BitSummit Drift(ビットサミット ドリフト)」の出展およびイベント運営に協力しました。

BitSummitは,数百本の出展希望者の中から選ばれたインディーゲーム,そして任天堂やソニー・インタラクティブエンタテインメント(PlayStation),Cygamesをはじめ多数の企業が協賛している大規模ゲーム展示会・イベントです。

昨年は,約200ブースが出展し,総来場者数は3日間合計で23,789人を記録した一方,ピーク時には入場制限が行われました。そのため,今年は会場の「みやこめっせ」全館を貸し切り,展示フロアを1フロアから2フロアに拡大,出展数も約260ブースに増えた結果,総来場者数は38,333人と過去最高を記録しました。

昨年を大幅に上回る来場者数でしたが,フロア拡大によってブース間のスペースは昨年よりも広くなったため,各ブースに何があるのか,どんなゲームなのかをゆっくりと眺めやすくなりました。また開場前の入場待機列はこれまで会場内で収まらず,毎年「みやこめっせ」の外に長蛇の列ができていましたが,今年は待機列専用のスペースが設けられたため,涼しい場所で開場を待つことができるようになりました。

このように年々進化し続けるBitSummitに,KCGは第2回から実行委員としてイベント運営に関わっています。

KCGは運営担当だけではなく,毎年ブースを出展しています。今年は学内公募作品から選ばれた4作品を展示し,多くの方に学生作品で遊んでいただきました。お越しいただいた皆様,ありがとうございました。

またKCGブースでは恒例となっていますが,ゲーム業界で活躍するたくさんの卒業生が来てくれ,教員を交えながら卒業生同士で近況を語り合い,後輩が作った作品で遊んで熱心にアドバイスをしてくれていました。

BitSummitでは連携イベントとして,日本全国の専門学校や大学などの学生が混成したチームを組み,テーマに沿ってゲーム制作を行う「BitSummit Game Jam」が開催され,KCGの学生も多数参加しました。今年のテーマは「Over Power」。昨年に引き続き「京都(関西)」と「東京(関東)」で会場を設け,計21チーム(京都15チーム,東京6チーム)が結成される大規模なゲームジャムとなりました。KCGは会場協力も行いました。各チームが制作したゲームはBitSummit当日に展示され,多くの来場者がそれぞれのゲームをプレイしていました。

審査の結果,配信者としてゲーム内の敵と視聴者のアンチコメントと戦う「BANg BANg Streaming」が「ゲームジャム最優秀作品賞」に選ばれました。

また,ゲーム関係の学生向けコンテストとしては国内最大規模であった日本ゲーム大賞”アマチュア部門”を継承した「神ゲー創造主エボリューション」では,ゲームジャム最優秀作品の「BANg BANg Streaming」と,神様となって宇宙に並ぶ惑星をデコピンで動かして太陽系を大爆発させる3Dパズルゲーム「爆星」の2作品が創造性に優れた作品として「神ゲー創造主エボリューション賞」を授与されました。

「BANgBANgStreaming バンバンストリーミング」
https://www.youtube.com/watch?v=ba5_w-gf0tM

「爆星」
https://www.youtube.com/watch?v=QNranXp21ZY

受賞した2作品は「神ゲー創造主エボリューション」の三次審査に進出します。表彰式では,「BANgBANgStreaming」でサブリーダー兼プランナーを担当した芦田さん,「爆星」でリーダー兼プランナー担当の高田さんとリードプログラマを担当した市川さん,両チームで主要な役割を果たしたKCGの学生が代表者として登壇し,喜びのコメントをしていました。

KCGはイベント当日の受付,会場内の誘導や問い合わせ対応をはじめ,前日の設営準備からイベント終了後の撤収作業まで,教員・学生がスタッフとして運営を担当しています。

今年もスタッフ希望者を募り,応募者の中から面接で選ばれた130名の学生が事前に研修等を行ってからイベント運営に参加しています。

スタッフはイベント前日から会場内で準備を開始します。イベント会場に届く1000個口以上の荷物を出展者のブースに運び,ブースで使用するPCなどの貸出機材のセッティングもすべて行います。

イベント当日も運営本部と密に連携を取り,会場内の人の流れに応じて柔軟に場内の整理・誘導を行います。学生スタッフは目的を常に意識しながらどうすべきかを自分達で考え,各持ち場のチーム同士で調整を行って対応しました。

BitSummitはゲームメディアで大きく取り扱われるイベントであり,スタッフを担当した学生にとっては,自分達がその大きなイベントの準備~本番を支え,やり遂げることで大きな達成感や成功体験を得る機会にもなっています。

本学院にとってBitSummitは,学生が学びと刺激,ゲーム制作の機会と意欲が得られる重要なイベントとなっています。これからもKCGは業界が求める人材育成に取り組みながら,BitSummitをはじめとするイベント開催への協力等を通じて,業界に貢献できるよう取り組んでまいります。

BitSummitならびにKCGブースにご来場いただいた皆様,そして実行委員の皆様,誠にありがとうございました。

KCG学生向けにサマーコースを開講

「クラシック音楽概論講座」講義だけでなく,ピアノ生演奏もあります
「クラシック音楽概論講座」講義だけでなく,ピアノ生演奏もあります

京都コンピュータ学院(KCG)では,8月下旬から9月中旬にかけて,普段の学びとは違うジャンルの科目や,短期間で集中的に学べる実習科目などが受けられるサマーコースを開講しています。

ジャンルの似たゲームをプレイしてシステムの違いを理解し,そのゲーム独自の面白さを分析する「ゲームシステム比較研究講座」や,クラシック音楽について,ピアノ生演奏を聴きながら名曲のポイントを理解する「クラシック音楽概論講座」,アニメーション制作ソフトの基本を学び,オリジナル作品を制作する「アニメーション制作講座」,ホラー映画から作劇の秘密を学んで“ちょっと怖い話”を書いてみる「恐怖映画作話研究講座」など,興味深い科目が多数そろっています。

KCGの学生たちは,夏休みを利用して,学系・学科を越えて学びの幅を広げています。

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KCGとの高専連携事業で,京都すばる高校生が「富岳」を見学しました

京都コンピュータ学院(KCG)とIT人材育成の一貫教育で連携している京都府立京都すばる高等学校情報科学科の生徒が2024年8月8日,KCG教員の引率で,神戸市の国立研究開発法人理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)にあるスーパーコンピュータ「富岳」を見学しました。両校は文部科学省の「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」に2021年度に採択されていて,見学会はその高専連携事業の一環です。

神戸市中央区のポートアイランドにあるR-CCSには,京都すばる高等学校の1年生とKCG教員がバスに同乗して到着。展示エリアで現在運用中の「富岳」や2019年に運用を停止した「京」の説明パネルなどを見学,研究員の解説を聞きました。「富岳」の実物も見学した後に30分ほど設けられた質疑応答では「富岳を動かすのに電気代はどれくらいかかるのか」「製作費用はどれぐらいかかったのか」「壊れたときはどうやって直すのか」といった質問がありました。担当者の丁寧な回答や説明に,生徒たちは大満足の様子でした。

見学会に参加した生徒たちから,次のような感想が寄せられました。

  • 映像で見るより迫力があってとても興味深かったです。
  • 富岳がどのような分野に使われているのか深く知ることができました。天気だけでなく様々なシミュレーションなどによって日々の生活に役立っていることも分かりました。
  • 富岳というスパコンがすごいのは知っていたけど,どのような設備なのか知らなかったので今回の見学会で大きさや仕組みを知れて良かった。
  • 電気代の金額を聞いたときすごく驚いたのと,ディズニーリゾートと同じということにもっと驚いた。
  • 富岳1台の値段を聞いたときに,桁がすごくて脳がこんがらがったことが印象的です。

両校が進める「専門学校・高等学校連携による中核的IT専門職人材の加速型育成プログラムの開発・実証」「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」の詳細
https://www.it-edu.kyoto/

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