KCGI主催・KCG共催の「日本・ポーランド学術会議」が開催されました

公開講演の開会あいさつをする英保茂KCGI副学長・教授(2025年7月7日,KCG京都駅前校6階大ホール)
公開講演の開会あいさつをする英保茂KCGI副学長・教授(2025年7月7日,KCG京都駅前校6階大ホール)

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)が主催,京都コンピュータ学院(KCG)が共催する学術会議「グローバルな安全保障課題と持続可能な開発のための教育 日・ポーランド学術ミーティングin京都」が2025年7月7日(月),KCG京都駅前校で開催されました。国際関係・平和学・SDGs・異文化コミュニケーションなどに関するワークショップ,公開セミナー,公開講演に,両国から多くの研究者,大学関係者,学生らが参加し,世界を取り巻く喫緊の課題について活発に議論しました。

ポーランドは,開催中の大阪・関西万博に参加。その一環としてワルシャワ大学の研究者ら約25名が来日し,日本の大学関係者・研究者との間でSDGsなどに関する公開講演,セミナー,研究交流会議,学生交流会議を京都,東京,大阪で開催する計画を立てています。この日の会議は,KCGIとワルシャワ大学が主催,KCGと大東文化大学,名城大学が共催しています。会議には主催・共催に加え,大阪大学,中京大学も参加しました。運営はKCGグループ教職員が全面協力しました。

会議は午後1時半のワークショップ「人間の安全保障と平和構築」の「A:災害対策」「B:紛争安定化と戦略的ゲーム」から始まりました。そのあと公開セミナー「Ⅰ:持続可能な開発のための制度的枠組み」「Ⅱ:グローバルな安全保障の課題」「Ⅲ:教育・科学政策・研究評価-異なる社会文化システムの視点から-」を順次開催。「Ⅰ」には,KCGIから今井正治教授がモデレーターとして参加しました。

公開セミナーで発言する今井正治KCGI教授(同,KCG京都駅前校E507教室)
公開セミナーで発言する今井正治KCGI教授(同,KCG京都駅前校E507教室)

午後7時からは,KCG京都駅前校6階大ホールで「持続可能な開発のための教育」を統一テーマに,ワルシャワ大学関係者4名による公開講演がありました。冒頭,英保茂KCGI副学長・教授とワルシャワ大学のジグムント・ララク教授が開会あいさつをしました。英保副学長は今回のテーマについて「安全保障のテーマは日本の大学教育ではほとんど取り上げてこなかったが,最近の国際情勢を見ると,安全保障問題とその教育は避けては通れない課題になっている。ポーランドからの生の声が聴けるのは,非常に有意義で稀有な機会」と述べ,1969年にポーランド・ワルシャワでの国際会議で論文発表をしたことが本格的な研究人生のスタート地点だったと振り返りました。講演はマルチン・ゼィフ教授(ワルシャワ大学大学生物学部, ワルシャワ大学植物園園長)が「パブリック・アウトリーチと生物多様性の危機:ポーランドの植物園からの教訓」と題し,ユスティナ・ゴドレフスカ=シルコヴァ准教授(ワルシャワ大学政治学・国際研究学部, ワルシャワ大学医学部副学部長)が「AI時代の学術教育:重要なスキルの獲得」の題で,セバスチャン・シマンスキ准教授(ワルシャワ大学システミックリスク研究センター長)が「人間の主体性とAIの発展:脅威か課題か」と題し,最後にシモン・マリノフスキ教授(ワルシャワ大学物理学部;ポーランド科学アカデミー気候危機諮問委員会委員長)が「『空はそんなに遠くない,地球はあなたが思っているより小さい』:気候危機を教える~教師と科学普及者の視点」の演題でそれぞれ話しました。公開講演の最後には,KCGIの今井教授が,日本とポーランドのつながりに触れ,「日本とポーランドは距離は遠いが,心はとても近い」と閉会のあいさつをし,締めくくりました。

公開講演ではさまざまな視点からの「持続可能な開発のための教育」が語られました(同,KCG京都駅前校6階大ホール)
公開講演ではさまざまな視点からの「持続可能な開発のための教育」が語られました(同,KCG京都駅前校6階大ホール)
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長谷川繁雄KCG初代学院長先生を偲ぶ「閑堂忌」,記念講演会など開催

閑堂忌記念講演に臨む荒井修亮KCGI教授(2025年7月4日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
閑堂忌記念講演に臨む荒井修亮KCGI教授(2025年7月4日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

京都コンピュータ学院(KCG)創立者で初代学院長の長谷川繁雄先生の命日である「閑堂忌」(7月2日)に際し,KCGグループは2025年7月4日,講演会,墓参などの記念行事を実施しました。荒井修亮・学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)教授が「見えないものを観るバイオロギング ―水圏生物を追いかける―」と題して,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで記念講演。学生・教職員は,荒井教授の先進的な研究の話を聴き,同じく情報処理技術教育のパイオニアとして尽力された長谷川先生のご遺徳を偲びました。この日は,菩提寺の百万遍知恩寺に皆で墓参。KCG京都駅前校では学生有志によるフリーマーケットも開かれました。

長谷川繁雄先生は1986年7月2日,享年56歳で逝去され,2025年は没後39年となります。「閑堂」は先生の雅号で,「世俗から離れ,瞑想にふける閑静な空間」を意味しています。

記念講演した荒井教授は,京都大学農学部水産学科出身で農学博士,専門は海洋生物環境学です。農林水産省に入り,水産庁や科学技術庁などで13年間勤務したあと京大に戻り研究者となりました。国の第39次南極地域観測隊員を務めてから,京大に新設された情報学研究科に転任,情報学と海洋生物学を融合させたバイオロギング,バイオテレメトリーなど先進的な調査手法をさまざまな水圏生物に応用する研究に取り組みました。京大教授,国立研究開発法人水産研究・教育機構理事(水産大学校代表),日本バイオロギング研究会会長などを歴任,京大名誉教授です。

荒井教授は講演で,バイオロギングについて「動物の行動や生態を理解するために装着するデバイスに関する技術」「マイクロデータロガー(記録装置)や発信器を対象生物に装着して,さまざまなデータを取得する」「水産資源学の伝統的観察をスマート化した手法」と説明。この技術の進化,自身の研究内容や成果とともに,バイオロギング(Biologging)は和製英語ながら現在は専門用語としてネイティブスピーカーにも定着していると紹介しました。具体的な研究として,京都で「グジ」と呼ぶ高級魚のアカアマダイに超音波発信器を装着して調べた結果,漁業関係者の間で夜行性と言われていた生態について,実は日中に巣穴から出て活動していることが判明した,など親しみやすい事例で詳しく解説しました。

墓参は,学生・教職員とも授業を優先しながら時間を調整して京都市左京区の知恩寺を訪れました。それぞれ墓前で手を合わせ,先生のご冥福とKCGグループのいっそうの発展をお祈りしました。

フリーマーケットはKCG京都駅前校1階エントランスで開催。留学生ら学生有志が,それぞれの出身地の特産品やお菓子などを持ち寄り,“店頭”に並べました。学生,教職員が集まって輪投げゲームも楽しみ,にぎやかで国際色豊かなマーケットになりました。

留学生ら学生有志がフリーマーケットで,持ち寄った出身地のお菓子などを販売しました(同,KCG京都駅前校1階エントランス)
留学生ら学生有志がフリーマーケットで,持ち寄った出身地のお菓子などを販売しました(同,KCG京都駅前校1階エントランス)
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KCGIが8月にワークショップ開催,「火星定住者の物語の動画」をつくりましょう!

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)は2025年8月8日(金),中・高校生が対象のワークショップ「生成AIとデジタルマンダラを活用して火星定住者の物語の動画をつくりましょう!」を,KCGI京都本校百万遍キャンパス本部棟(京都市左京区田中門前町7)で開催します。青木成一郎KCGI教授が中心となって開発中の協創(異なる立場・業種の人が協力して新しいものをつくること)プラットフォーム・デジタルマンダラと,生成AIの機能を使って未来の人類火星定住を想定した動画を作成します。募集人数は28名(無料)で,応募締め切りは7月28日。大学の先端研究に触れながら,AI利用の実際も体験できる絶好の機会です。ぜひご参加ください。

今回のワークショップは,独立行政法人日本学術振興会の「科研費」(KAKENHI)により大学や研究機関で行われている最先端の研究成果に,小学5・6年生,中学生,高校生が直接触れることのできる「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」プログラムとして実施されます。

青木教授は大阪大学理学部卒,東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(天文学専攻),理学博士。専門は天文学,教育普及,高等教育,教育工学です。京都大学大学院理学研究科附属天文台天文普及プロジェクト室室長で,安倍晴明ら陰陽師が残した天変の記録紹介のため,NHK,BS11,テレビ朝日などに出演しています。

ワークショップで参加者は「インターネットなどから取得した,自分が想像する火星での生活のイメージに近い画像」「火星の開発に関して情報が記載されたウェブサイト(大学や研究所等)のURLを保存したテキストファイル」を持参。グループごとに画像や情報をデジタルマンダラに読み込み,生成AIの最新機能を活用して動画を制作します。

当日のスケジュールは以下の通りです。

  • 09:30 受け付け開始(現地)
  • 10:10~10:40 講義「火星の環境について紹介」
  • 10:40~12:00 ワークショップ
  • 12:00~13:00 昼食
  • 13:00~13:30 KCGI校舎見学
  • 13:30~15:40 ワークショップ
  • 15:40~16:30 発表会
  • 17:00 終了・解散

応募方法など詳しくは申し込みWebサイトをご覧ください。
https://reserva.be/hirameki/reserve?mode=service_staff&search_evt_no=3deJwzMbc0MzcEAAR2AUM

「テノール&ピアノリサイタル」を開催

豊かな歌声とピアノの美しい音色が聴衆を魅了した「テノール&ピアノリサイタル」(2025年6月28日,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校大ホール)
豊かな歌声とピアノの美しい音色が聴衆を魅了した「テノール&ピアノリサイタル」(2025年6月28日,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校大ホール)

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI),京都コンピュータ学院(KCG)などKCGグループは2025年6月28日,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校大ホールで全国でオペラや宗教曲のソリストとして活躍するテノールの藤田卓也さんと国際的ピアニストの多川響子KCGI教授が共演する「テノール&ピアノリサイタル」を開催しました。第1部・第2部の2回公演で,会場にはKCGグループ学生のほか,本学の教育活動にご理解・ご協力いただいている皆様などの招待者も見え,豊かな歌声とピアノのリサイタルを堪能しました。

藤田さんは,島根大学卒業,同大学院修了後,渡欧。ドヴォルザーク国際声楽コンクール2位受賞。2004年にスロヴァキアのコンツェ国立歌劇場でヴェルディ『椿姫』のアルフレード役でデビュー,欧州各地の歌劇場や音楽祭で活躍し,国際的な舞台経験を持っています。2015年に藤原歌劇団入団,2023年には日本オペラ協会にも入団し,『仮面舞踏会』『カルメン』『夕鶴』など多くのオペラに出演するほか,宗教曲でも豊富なレパートリーを持っています。

多川教授は,京都市立芸術大学音楽学部卒業で同大学院音楽研究科修了(修士:音楽),ドイツのドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学卒業。バロックから近現代まで幅広いレパートリーを持ち,国内外でソロリサイタルを数多く開催するほか,オーケストラとの共演,室内楽など多方面で活躍中です。「ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会」(2009年~2011年)を成功させたことでも知られます。KCGIでは「音楽概論」を講義。2024年にはKCGグループ創立60周年を記念したベートーヴェン ピアノソナタのアルバムも制作しています。

第1部,第2部を通じ演奏されたのは次の曲目です。

  • 新井満訳詞・作曲「千の風になって」
  • 北原白秋作詞・福井文彦作曲「かんぴょう」
  • ロッシーニ「踊り」
  • シューベルト「アトラス」
  • カプア「オ・ソーレ・ミーオ」
  • ショパン「ノクターンNo.8 Op.27-2」
  • ショパン「ポロネーズNo.7 Op.61『幻想』」
  • レハール「喜歌劇『微笑みの国』より 君は我が心の全て」
  • プッチーニ「歌劇『トスカ』より 星は光りぬ」
  • プッチーニ「歌劇『トゥーランドット』より 誰も寝てはならぬ」

KCGグループでは,専門知識と技術を修得するだけでなく,学生の知性・感性涵養のため一般教養科目をカリキュラムに取り入れ,クラシックなどのコンサート,各種文化講演会,伝統芸能鑑賞会等を実施しています。こうしたイベントは一般の方々にも鑑賞していただいています。

「KCGサマーフェスタ2025」を開催します。奮ってご参加ください!

京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学,京都自動車専門学校などKCGグループは,恒例の「KCGサマーフェスタ2025」を7月26日(土)に開催します。小学生が対象の「はじめてのプログラミング講座」,小学生(要保護者同伴)・中・高校生および保護者が対象の「天文ワークショップ〜宇宙の広さを知りましょう!」,小・中・高校生および保護者が対象の「コンピュータの歴史~古いパソコンでゲームを動かす」です。ご家族やお友達とお誘い合わせのうえ,奮ってご参加ください。いずれも京都駅から徒歩7分の京都コンピュータ学院京都駅前校で開催,参加費は不要です。お申し込みの受け付けは7月7日(月)に開始します。

詳細とお問い合わせは「KCGサマーフェスタ2025」のページをご覧ください。
https://www.kcg.ac.jp/event/summer-festa/2025/

「KCGサマーフェスタ」は,京都コンピュータ学院(KCG)の創立者で初代学院長の長谷川繁雄先生の命日である7月2日の「閑堂忌(かんどうき)」に合わせて2010年から毎年開催しているイベントで,学内外の多くの方に親しまれています。

京情協がKCGグループとIOWNに関する府民セミナー開催

京情協の府民セミナーでIOWN構想について講演する日本電信電話株式会社の長谷部克幸氏(2025年6月20日,KCG京都駅前校6階ホール)
京情協の府民セミナーでIOWN構想について講演する日本電信電話株式会社の長谷部克幸氏(2025年6月20日,KCG京都駅前校6階ホール)

京都コンピュータ学院(KCG)に事務局がある一般社団法人 京都府情報産業協会(会長:長谷川亘KCGグループ総長)は2025年6月20日,KCG,京都情報大学院大学(KCGI),京都府中小企業技術センターとの共催による府民セミナーをKCG京都駅前校6階ホールで開催しました。日本電信電話株式会社研究企画部門IOWN推進室担当部長の長谷部克幸氏が「IOWN ~通信から挑む持続可能な社会の実現~」と題して講演し,同協会会員やKCG,KCGIの学生たちが聴講しました。

一人ひとりが心豊かに暮らしていけるWell-beingな世界を実現する上で,ICTの更なる発展が求められていますが,流通するデータ量の増大により,大量のコンピュータが導入され,膨大な電力を消費しています。長谷部氏は,今後も増加が見込まれ,持続可能性の危機に直面するこの問題の解決をめざす次世代情報通信基盤の構想「IOWN」について,これまでの取り組みを中心に解説しました。

講演では,東京と大阪での超低遅延によるオーケストラの演奏や,遠隔操作によるロボット手術などの事例を挙げて,IOWNの特長を説明。また,開催中の大阪・関西万博では,同社のパビリオンだけでなく,超歌舞伎やスポーツの試合のライブビューイング,プロジェクトマッピング,遠隔接客など,開催されている様々なイベントでIOWNの技術が使われ,未来社会の実現につながっていることが紹介され,参加者は興味深く聞き入っていました。

IOWN(アイオン:Innovative Optical & Wireless Network)構想:
NTTが2019年5月に発表した,従来の電子技術(エレクトロニクス)から光技術(フォトニクス)にシフトし,より「低遅延」「低消費電力」「大容量・高品質」のネットワークを実現しようというICTインフラ基盤構想。あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り,多様性を受容できる豊かな社会をつくり上げるのが目的としている。2024年の仕様確定,2030年の実現をめざし研究開発を進めている。

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茨木俊秀KCGI名誉学長が情報処理学会功績賞を受賞しました

情報処理学会の2024年度「功績賞」に選ばれた茨木俊秀京都情報大学院大学名誉学長
情報処理学会の2024年度「功績賞」に選ばれた茨木俊秀京都情報大学院大学名誉学長

京都情報大学院大学(KCGI)の茨木俊秀名誉学長が,一般社団法人情報処理学会(IPSJ)の「功績賞」に選ばれ,2025年6月11日に東京・神田の日本出版クラブ3階ホールで開催された同学会の2025年度定時総会で賞状と賞牌が授与されました。2023年3月までKCGI学長を務めた茨木名誉学長は,長年の業績が認められ2024年春には瑞宝中綬章を受章しています。

IPSJの功績賞は「情報処理に関する学術または関連事業に対し特別の功労があり,その功績が顕著な会員」に贈られるもので,1985年に創設され,原則として毎年度3名以内が選定されます。茨木名誉学長は2024年度受賞者です。IPSJは,茨木名誉学長の経歴や多くの業績を紹介したうえで,「情報処理分野の発展に尽くされた功績は誠に顕著であります」とたたえました。

茨木名誉学長は,京都大学大学院工学研究科修士課程修了(電子工学専攻)の工学博士。
元京都大学大学院情報学研究科科長,元豊橋技術科学大学教授,元関西学院大学教授で,京都大学名誉教授です。2010年から2023年までKCGI学長を務めました。外国大学では,イリノイ大学,ウオタールー大学,サイモンフレーザー大学,ラトガース大学,カンタベリー大学,エラスムス大学などの客員研究員・客員教授となっています。
専門分野は,アルゴリズム,計算の複雑さ,最適化とその応用。日本オペレーションズ・リサーチ学会およびスケジューリング学会の両学会名誉会員,ACM,電子情報通信学会,情報処理学会,日本応用数理学会の4学会フェローです。

主な受賞に,電子情報通信学会米澤賞,日本オペレーションズ・リサーチ学会文献賞,椹木論文賞(システム制御情報学会),電子情報通信学会論文賞,日本オペレーションズ・リサーチ学会業績賞,日本数理科学協会学術賞(JAMS Prize),スケジューリング学会学術賞,近藤賞(日本オペレーションズ・リサーチ学会),電子情報通信学会業績賞があります。

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KCG学生チームがミニッツゲームズコンテストで上位を独占!

京都コンピュータ学院(KCG)デジタルゲーム学系の学生たちがチームで挑んだ新しいゲームプレイとシェアを目指すサービス「MinutesGames」の第2回コンテストで,最優秀賞,優秀賞,奨励賞と上位を独占しました。

第2回コンテストのテーマは「定番」。各チームが「定番」とは何か?から始めて,独創的なアイデアとKCGで学んだ技術力を駆使して,みんなが夢中になれるゲームを作り上げました。

ミニッツゲームズコンテストで受賞したKCGデジタルゲーム学系のみなさん
ミニッツゲームズコンテストで受賞したKCGデジタルゲーム学系のみなさん

最優秀賞に輝いたのは,チームドリーの「クイックドロウガンマン」。ゲームの定番「射的」をテーマに,動く的をタップして壊していくゲームです。弾がなくなるとスマホをシェイクしてリロードします。「もう1回!」と思わせる仕様にするために,リロードや残り弾を気にせずに撃てる「フィーバー」のタイミングなど,友達にも協力してもらって何度も遊び,試行錯誤を重ねました。チームドリーは第1回コンテストでも優秀賞を受賞しましたが,今回はメンバーを変えて3名で挑戦しました。プランナーの今村さん,藤井さんは「クオリティには自信がありました。前回は優秀賞で悔しかったですが,有言実行で今度は最優秀賞を受賞できてうれしいです。第3回も最優秀賞を目指します!」と力強く話しました。

有言実行で最優秀賞を受賞した今村さんと藤井さん
有言実行で最優秀賞を受賞した今村さんと藤井さん

優秀賞には,ケンケンズの「ケン圏突ッパ」が選ばれました。みんなが知っている懐かしの「ケンケンパッ」をスマホ上でひたすら続けて高スコアを目指すゲームです。「ケン(片足)」と「パ(両足同時押し)」を現れる円に合わせてタップしていくという単純なゲームながら,だんだんとスピードアップして追いていかれそうになる焦り感につい熱中してしまいます。プログラマの島田さんは「エリアごとに砂漠やニューヨークでケンケンパッをする楽しさを表現しようと,2Dゲームの中に3Dオブジェクトを配置したところが難しかったです」,プランナーの河崎さんは「テストプレイで自分たちが感じたおもしろさを評価してもらえたのがうれしいです」と話し,「次は最優秀賞を取ります!」と抱負を述べました。

シンプルだけどおもしろいゲームを目指しました!
シンプルだけどおもしろいゲームを目指しました!

奨励賞に選ばれたのは,チームおちば。受賞作品は,テーマの「定番」そのままの「いつものやつ」です。「朝ごはんはパンかごはんか」というような問題で,「ふつう」の答えを選び,「ふつう」であることを目指すゲームです。定番数が少ないと「異端じゃ!」と低評価されてしまいます。プランナーの高木さんは「プレイヤーが直感的に答えられ,共感してもらえるお題を,いろいろな調査をもとに考えました」とアピール。プランナーに加えて今回はデザイナーにも挑戦した多田さんは「自分の描いたイラストで受賞できて,実績として残せたのがうれしいです」と喜びを語りました。2人は,違うメンバーと組んだ「キズナゲ」でもメモラブル賞を受賞。「両方のゲームで受賞できて,びっくりしました。第3回では他のチームをぶっつぶします!」と意気込みを見せました。

2つのゲームでのチャレンジでダブル受賞
2つのゲームでのチャレンジでダブル受賞

KCGデジタルゲーム学系ではアドバンスコースを設けていて,ゲームを企画するプランナーとゲームを開発するプログラマのそれぞれに特化したスキルを,目指す職種に応じて学べます。学生たちは,こうしたコンテストへの応募を通し,互いのゲームをプレイし改良を重ねて,切磋琢磨してスキルを伸ばしています。

京都新聞でKCG白河校に保存の京都市電を紹介

KCG白河校地内に保存している京都市電の車両
KCG白河校地内に保存している京都市電の車両

京都コンピュータ学院(KCG)白河校地内に保存されている京都市電の車両が,2025年6月10日の京都新聞朝刊「洛中洛外 ふしぎ探訪」で紹介されました。記事では,「技術で文化育む思い後世に」として,市電車両保存に取り組んだKCG創立者 長谷川繁雄初代学院長の思いとともに,廃線当時の中吊り広告もそのまま残したレトロ感満載の車両内を写真入りで紹介しています。

KCGでは,白河校地内に2両の京都市電を保存しています。日本で初めて走った路面電車である京都市電は1978年に全線廃線となりました。長谷川繁雄初代学院長は,最先端のコンピュータ技術を学ぶ学生たちに,役割を終えた市電を通じて「文化」の意味を考えさせたいと,学院内に2両の市電を移設したのです。ある時代を生きた人々の英知や思いが凝縮された市電を通じて先人の営みに思いを馳せ,文化をつくるという技術者の使命を学生が感じ取ることを,長谷川繫雄初代学院長は期待していました。校地内には,当時道路に敷かれていた石材,線路,停留所,架線もそのまま保存されています。現在は外観の塗り直し作業をしていて,7月には元の色に忠実に再現された車両が見られる予定です。

KCGの市電については,本学ウェブサイトKCG資料館の「京都市電物語」にも詳しく紹介しています。
https://www.kcg.ac.jp/museum/shiden/

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KCGスペシャルオープンキャンパス「アート・デザインフェスタ」を開催!

アート・デザインフェスタでは,ライブペインティングを実施(2025年5月25日,KCG京都駅前校6階大ホール)
アート・デザインフェスタでは,ライブペインティングを実施(2025年5月25日,KCG京都駅前校6階大ホール)

京都コンピュータ学院(KCG)は2025年5月25日(日),京都駅前校でクリエイターやデザイナーを目指す高校生のための特別なオープンキャンパス「アート・デザインフェスタ」を開催しました。大勢の方にご参加いただき,誠にありがとうございました!

当日は,ゲーム・アニメ業界で活躍され, KCGで「キャラクターイラスト実習」や「グラフィックツール入門」などの授業を担当している須磨幸子先生によるライブペインティングを開催。『コンセプトアート』をテーマに,火山の写真や荒野の風景画に扉の写真を合成し,まるでそこに別の世界への扉が存在するかのように違和感なく仕上げていく工程を,解説をしながら実演しました。コンセプトアートは,ゲームの企画書などで,プログラマなどプロジェクトのメンバーに,言葉だけでは伝えきれない,世界観のイメージを伝える大切なもの。参加者は興味深そうに見入っていました。アート・デザイン学系主任の藤田啓輔先生が聞き役となり,アーティストとして求められるスキルやゲーム業界の仕事について,貴重なお話しもしてもらいました。

参加された方からは次のような感想をいただきました。

  • 学校の授業でPhotoshopを使った経験があるのですが,こんな使い方ができるのだと知って,すごいと思いました。
  • 画像を背景になじませるように暖色やコントラストを変動させて雰囲気を完全に合わせることを簡単にやっていて驚いた。
  • イラストが作られるまでの工程で,作業中に考えていることも一緒に丁寧に解説されていたので分かりやすかったです。

KCGのオープンキャンパスは,入学選考料免除,交通費の一部支給,オリジナルグッズプレゼントなどうれしい特典つき。
7月27日(日)は「夏祭りスペシャル」オープンキャンパスを開催します!
日程などの詳細はこちらをご覧ください。

コンセプトアート制作を実演しながら,アートやゲームについていろいろなお話をしてくれました
コンセプトアート制作を実演しながら,アートやゲームについていろいろなお話をしてくれました