伊藤博之KCGI教授が「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」を特別講義

「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題したクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役・伊藤博之KCGI教授の特別講義(2025年12月5日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題したクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役・伊藤博之KCGI教授の特別講義(2025年12月5日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

世界中で活躍するバーチャルシンガー「初音ミク」の生みの親で,クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社札幌市,創立1995年)代表取締役の伊藤博之・学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)教授による特別講義が2025年12月5日(金),京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールでありました。伊藤教授は「初音ミク」誕生の経緯と成長,音声技術・3DCG技術への先進的な取り組みや国内外での活動について映像を交え解説。KCGI・KCGの学生たちは,コンテンツビジネス界を牽引する著名実業家教授の講義に,目を輝かせ聴き入りました。

「初音ミク」は2007年8月31日に誕生したバーチャルアイドルです。歌詞とメロディを入力すると音声合成で歌ってくれるソフトウェアであり,「身長158センチ,体重42キロ,16歳」の人気キャラクター。その姿は大手全国紙はじめ各メディアで紹介され,音楽やアイドルファンにとどまらず,日本中で広く知られる存在です。国内だけでなく世界中でライブコンサート・イベントが開催され,日本の魅力を世界に発信するクールジャパンの象徴でもあります。

「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題した講義で,伊藤教授は創立30周年を迎えたクリプトン社の事業を紹介したうえで音楽とテクノロジーの関係と歴史,コンピュータ・ミュージックの基礎,バーチャル・インスツルメントを説明。そして,「人間の歌声もバーチャル・インスツルメントになるべきだと考えたときに出合った技術,ヤマハが開発した歌声合成技術を使えば人間の歌が合成できると気づきました」と話し,「初音ミク」を生み出し,さらには世界で初めてキャラクターを付け製品化したいきさつを明かしました。

キャラクター化が功を奏し,音楽だけでなく「初音ミク」のイラストやCGなどを創作してインターネットに投稿する人たちが次々に現れ,創作の連鎖が世界中に拡大。伊藤教授は,原著作物と二次的著作物の権利処理のためライセンスを公開し,コンテンツ投稿サイト「piapro(ピアプロ)」をつくって,創作が生まれ連鎖がおきやすい環境を整えた経緯などを詳しく説明しました。「投稿サイトは権利処理がしやすくなる許諾の仕組みを盛り込んでいます。創作の連鎖が無断使用の連鎖になっちゃうとすごく悲しい。そうじゃなくて自分の作品に注目して使ってくれてありがとうの連鎖,共感の連鎖になるようにしています」と思いを語りました。

「初音ミク」は誕生から18年。多くのクリエイターによる二次創作・三次創作の結果,歌や音声にとどまらず,ダンスや動画,舞台芸術などへと表現形態が多様化しました。たゆまぬ技術開発によって成長し,表現力,歌唱力もますます豊かになり,ファッションやフルオーケストラでのコンサート,ゲーム,歌舞伎とのコラボレーションなど,活動フィールドは広がるばかりです。伊藤教授は「デジタルコンテンツは使えば使うほど価値が増えると思っています。そのデジタルコンテンツである『初音ミク』も,なるべくいろんな側面からコラボレーションをして価値を増やしていくことにチャレンジしています」と話しました。

公演やイベント出演はめじろ押しです。毎年開催されている3DCGライブと創作の楽しさが体感できる企画展イベント「初音ミク『マジカルミライ』」は2025年8月,仙台,大阪,東京(千葉・幕張メッセ)で開催されました。5月24,25日には,中村獅童さんと共演する「超歌舞伎〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』」が,大阪・関西万博で上演されました。「初音ミク」と中村獅童さんの超歌舞伎は,10周年を記念する「超歌舞伎 Powered by IOWN『世界花結詞(せかいのはなむすぶことのは)』」が,東京・銀座の歌舞伎座で12月4日から26日まで上演中です。

NHKの看板番組「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜」で4月19日,「情熱の連鎖が生んだ音楽革命 〜初音ミク 誕生秘話〜」が放送されました。伊藤教授も登場して,「初音ミク」の開発について語りました。

海外版マジカルミライの「MIKU EXPO」は11月,初めてのアジアツアー「HATSUNE MIKU EXPO 2025 ASIA」を開催し,バンコク,香港,ソウルなど8都市を回りました。2026年4月~5月には,シカゴ,ロサンゼルス,メキシコなど北米15都市を巡る「MIKU EXPO 2026 North America」が予定されています。コラボイベント・商品発売も相次ぎ,全国各地の観光キャンペーンやお祭りへの参加など,幅広いジャンルで展開しています。コラボ商品「『初音ミク』ご当地キーホルダー」は2025年11月に第五弾が売り出されました。

伊藤氏は,2013年4月にKCGI教授に就任しました。同年秋には国際的な活動と技術革新が認められ,藍綬褒章を受章しています。KCGIとKCGには相互に授業を聴講できる仕組みがあります。KCGIのコンテンツビジネス関連を学ぶ学生だけでなく,KCGのアート・デザイン学系,デジタルゲーム学系,コンピュータサイエンス学系情報処理科IT声優コースなどコンテンツ関連の学生たちも,伊藤教授の取り組みから多くを学ぶことができます。

伊藤教授は,バーチャルシンガー「初音ミク」誕生の経緯や成長,音声技術・3DCG技術への取り組み,国内外での活躍について映像を交え解説しました。
伊藤教授は,バーチャルシンガー「初音ミク」誕生の経緯や成長,音声技術・3DCG技術への取り組み,国内外での活躍について映像を交え解説しました。
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グエン・ゴク・ビィン 元KCGI副学長に旭日小綬章

ベトナム出身で京都情報大学院大学(KCGI)の副学長・教授を2022年まで務められ,現在は客員教授のグエン・ゴク・ビィン先生が,令和7年(2025年)秋の叙勲で,日本・ベトナム間の友好親善・学術交流及び相互理解の促進に寄与したとして「旭日小綬章」を受章されました。KCG関係者一同,心よりお祝い申しあげます。

グエン・ゴク・ビィン先生は大阪大学大学院基礎工学研究科修了(工学博士)後,豊橋技術科学大学名誉博士やハノイ国家大学工科大学学長,ベトナム国家大学ハノイ校・工科技術大学長などを経て2019年にKCGI副学長に就任。ベトナム日本留学生協会会長も務められました(現名誉会長)。

旭日章は「社会の様々な分野における功績の内容に着目し,顕著な功績を挙げた者を表彰する場合に授与する」とされています。

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KCGI・KCGが「チェロ&ピアノデュオコンサート」を開催しました

福富祥子さんと多川響子KCGI教授による「チェロ&ピアノ デュオコンサート」。名曲,名演奏が聴衆を魅了しました(2025年11月21日,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校6階大ホール)
福富祥子さんと多川響子KCGI教授による「チェロ&ピアノ デュオコンサート」。名曲,名演奏が聴衆を魅了しました(2025年11月21日,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校6階大ホール)

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)は2025年11月21日(金),KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校6階大ホール(コンサートホール)で,東京芸術大学講師も務める著名チェロ奏者 福富祥子さんと,KCGI教授で国際的ピアニストの多川響子さんが共演する「チェロ&ピアノ デュオコンサート」第1部,第2部を開催しました。第2部には,本学の教育活動にご理解・ご協力いただいている皆さまもご招待。芸術の秋たけなわの一日,学生・招待客らは,内外で活躍する名手2人の演奏を堪能しました。

福富さんは,東京芸術大学附属音楽高等学校,同大学を経て,同大学院で博士号(音楽)取得。ベルリン芸術大学修了。ローマ国際音楽コンクール第1位,ヨーロッパ国際音楽コンクールデュオ部門最高位,令和元年(2019年)度大阪文化祭賞奨励賞,音楽クリティック·クラブ賞奨励賞など多数を受賞しています。チェロ奏者としての活動のほか,自身の研究テーマである「演奏家のための身体法」を用いたレッスンやワークショップ等も行い,現在,アンサンブル九条山メンバー,東京芸術大学及び京都市立芸術大学非常勤講師です。

多川教授は,京都市立芸術大学音楽学部卒業で同大学院音楽研究科修了(修士:音楽),(ドイツ)ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学卒業。バロックから近現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち,国内外でソロリサイタルを数多く開催するほか,オーケストラとの共演,室内楽など多方面で活躍中です。「ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会」(2009年~2011年)を成功させたことでも知られます。KCGIでは「音楽概論」の講義を担当しています。

この日演奏された曲目は,以下の通りです。

  • エルガー「愛のあいさつ」
  • サン=サーンス「白鳥」
  • フォーレ「エレジー」
  • リスト「リゴレット パラフレーズ」
  • バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード」
  • チャイコフスキー「感傷的なワルツ」
  • シューマン「幻想小曲集より第3曲」
  • 久石譲「ジブリ映画作品より」
  • カサド「愛の言葉」

KCG,KCGIなどKCGグループでは,専門知識と技術を修得するだけでなく,学生の知性・感性涵養のため一般教養科目をカリキュラムに取り入れ,クラシックなどのコンサート,各種文化講演会,伝統芸能鑑賞会等を実施しています。これらのイベントは学外の教育関係者,一般の方々にも鑑賞していただいています。

KCGIからのSAP認定試験合格者が300人を突破!

SAP認定試験合格者が累計で300人を突破し,セレモニーで記念撮影(2025年11月13日,KCGI京都本校百万遍キャンパス)
SAP認定試験合格者が累計で300人を突破し,セレモニーで記念撮影(2025年11月13日,KCGI京都本校百万遍キャンパス)

ドイツSAP社のSAP認定コンサルタント試験に合格した学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)の学生が累計300人を超え,これを記念して2025年11月13日,KCGI京都本校百万遍キャンパスで,ERPプログラムに所属する学生たちとSAP認定資格を取得して活躍している修了生,ERP教育担当の教員らが出席してセレモニーが行われました。同試験には2005年に初の合格者が出て以降増え続け,2017年には100人,2020年に200人,そしてこのほど300人を突破と,順調に実績を重ねています。

セレモニーではまず,寺下陽一学長が「グローバルなスケールでの社会貢献が実を結びつつあります。さらなる活躍を期待します」とあいさつし,これまでに資格取得した学生たちを賞賛しました。続いてSAPジャパン株式会社常務執行役員 原弘美様からのビデオレターを上映。原様は「修了生の皆様は,日本でIT/ERP分野でキャリアを築く方,(留学生の中には)母国に戻り日本企業のグローバル展開を支える方などいろいろなご活躍をされていると伺っています。このようなKCGIの教室から世界へと広がる歩みは私たちSAPにとって大変心強いものです。SAPの認定資格や専門知識は世界で活躍する扉を開くパスポートを与えてくれると信じています」と祝意を述べられました。また,富士通株式会社GTM & Strategic Partner Division長 中江功様,株式会社テクノスジャパン人事総務部長 岩本亘平様からも祝福と激励のメッセージをいただきました。

セレモニーには,在学中にSAP認定試験に合格し,現在はその資格を活かして活躍中の修了生4名も参加。「資格は取るだけでなく,それを実務にどう使うかが大切。現在の努力は将来の力につながります」と後輩たちにエールを送りました。KCGIでERP教育を担当する教員らも学生らの努力をたたえました。

最後に,ERP専門分野主任の藤原正樹教授が,参加した学生らに「これから皆さんが先輩の後を継いでいく番です。ERPのコンサルタントとして,社会に飛び立っていっていただきたいと思います」と期待を述べ,「このあと400人,500人と合格者を輩出していきたい」とあいさつし,セレモニーを締めくくりました。

セレモニー後は,参加した修了生との懇親会が開かれ,学生たちはどんな仕事をしているのか,就職活動や求められる人材像,実際の現場の様子など,たくさんの質問を投げ掛け,メモを取りながら真剣なまなざしで先輩の話を聞いていました。

懇親会では先輩たちにたくさんの質問が投げ掛けられました
懇親会では先輩たちにたくさんの質問が投げ掛けられました

ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)は,企業経営の基本的要素である「ヒト・モノ・カネ」の配分を最適化することで経営効率を高める計画手法です。SAP社のERPソフトウェアは多くの世界的企業に次々と採用され,同社のERPコンサルタント資格を持つ人材へのニーズは日増しに高まっています。KCGIのERP教育は,経験豊富な教員が集まった強力布陣。体系的にSAP ERP教育を行っている大学は日本ではKCGIのみです。入学当初から計画的な講義・実習を実施して,SAP社認定試験合格を目指します。日本でもSAP ERPを導入する企業が増え続け,このERPコンサルタントの資格は就職への強力な武器になっています。これまでの合格者は軒並み就職を実現させ,国内外の企業でIT分野をけん引するリーダーとして活躍しています。

SAPジャパン株式会社常務執行役員 原弘美様 お祝いのメッセージ

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KCGI創立22周年,記念式で京大フィールド研センター長が講演

KCGI創立22周年記念式が2025年11月14日,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校6階大ホールで開かれ,京都大学フィールド科学教育研究センターの舘野隆之輔センター長が講演しました
KCGI創立22周年記念式が2025年11月14日,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校6階大ホールで開かれ,京都大学フィールド科学教育研究センターの舘野隆之輔センター長が講演しました

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)は2025年11月1日に創立22周年記念日を迎え,同14日,KCGI京都駅前サテライト・京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校6階大ホールで創立記念式が開かれました。記念式では,このほどKCGI・KCGと連携協定を結んだ京都大学フィールド科学教育研究センター(フィールド研)の舘野隆之輔センター長が,「情報技術とフィールド科学の融合~人と自然の関係再構築に向けた森里海連環学の新しい挑戦~」の題で講演しました。KCGIは2025年,学校法人名を「情報大学(The University of Informatics)」に改め,4月新年度の入学定員を創立当初の12.5倍となる1,000名に増員しました。創立記念式で学生・教職員は,発展著しいKCGグループの建学の精神であるパイオニア・スピリットを改めて思い,さらなる飛躍を誓いました。

講演で舘野センター長は,自身と研究内容を紹介したうえでフィールド研の概要,研究・教育・社会連携について詳しく説明。KCGグループが最先端の知見を持つ情報技術と,フィールド科学の融合の必要性について解説しました。そして「情報技術とフィールドサイエンスの連携協定は,日本どころか世界でも初めてだと思います。IT人材とフィールド科学者が共同することで超学際的な貢献をしていきます」と意義を強調。また,「異分野あるいは異文化の交流が生まれる」と,京大とKCGI・KCGの学生交流にも期待を寄せ,「われわれは山も船も無人島も持っていますので,その現場で(KCGI・KCGの学生に)普段しないような実習をしてもらいたい」と呼びかけました。

KCGI・KCGとフィールド研は2025年10月30日, IT分野とフィールド科学の融合を目指した連携協定を締結しました。フィールド研は,京大大学院の農学研究科と理学研究科が長年にわたって森林域,里域,海域の教育研究の現場としてきた各施設を統合し,学内共同教育研究施設として2003年に発足。森から海に至る様々な生態系の相互作用を生物や物質の視点から解明する一方,そこで育まれる人々の営みや文化も解析し,環境重視の自然とのつきあい方を考える統合的な学問領域である「森里海(もりさとうみ)連環学」を提唱しています。今回協定の両者は,森里海連環学に関し相互に連携・協力して情報通信技術の応用の取り組みを進め,教育・研究・社会連携活動発展に寄与したい考えです。

舘野センター長は京大農学部卒業後,同大学院農学研究科で地域環境科学森林生態学を専攻し,博士号(農学)を取得。総合地球環境学研究所研究員,鹿児島大学助教授・准教授,京大准教授などを経て,2021年4月フィールド研教授,2024年4月からセンター長です。専門分野は森林生態学,生態系生態学で,主に森林生態系での窒素循環に関する研究を国内外の森林で行っており,近年は特に土壌微生物の機能に着目した研究を進めています。フィールド研で取り組んでいる森里海連環学や里山里海共創に関する超学際プロジェクトを,研究者だけでなく企業や市民と連携して推進しています。

KCGIは,1963年に創立した日本最初のコンピュータ教育機関であるKCGのパイオニア・スピリットを受け継ぎ,日本最初のIT専門職大学院として2004年に開学しました。応用情報技術研究科ウェブビジネス技術専攻を設置,情報系・経営系の二つを専門領域とし,修了するとIT応用分野の最高学位である情報技術修士(専門職)が授与されます。専門分野科目群として▽人工知能▽データサイエンス▽ウェブシステム開発▽ネットワーク管理▽グローバル・アントレプレナーシップ▽ERP▽ITマンガ・アニメ▽観光IT▽ITエンターテインメント-を,産業科目群として▽金融▽農業▽海洋▽医療・健康▽教育-を設置しています。日本国内の学生に加え,英語による講義を多数開講していることもあってアジアや欧米,アフリカ,中南米から多くの留学生が集まり,世界のIT業界を牽引する高度専門職業人を目指して学びを進めています

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11月祭を開催! 友達といっしょに楽しみました

京都コンピュータ学院(KCG)の学生が中心となって企画した2025年の学校祭「11月祭」が,11月7,8の両日,KCG京都駅前校で開かれました。大勢の在学生や卒業生,一般の方々でにぎわいました。

学生有志の実行委員会が各クラスや部活動,サークルなどから募り,イベントや作品展示,模擬店などを準備。好天にもめぐまれ,にぎやかな2日間となりました。6階ホールの大スクリーンで行うゲーム大会,留学生によるステージ発表,学生のゲーム作品をプレイできるブースや,アート,写真などの学生作品展示,クラスやサークルによる模擬店など,いずれのブースも,学生や参加者の笑いや熱気にあふれました。

11月祭写真

校舎入口には,毎年恒例となっている,学生たちが制作した大看板が掲げられました。

11月祭写真
11月祭写真
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たこ焼き,フランクフルト,抹茶とお団子のセット,フライドポテト,たこせん,白玉団子…など,模擬店も充実。同じクラスの留学生の提案で,インドの飲み物「ファルーダ」もありました。

11月祭写真
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ゲーム制作サークルやデジタルゲーム学系有志のブースでは,たくさんの学生ゲーム作品が展示されていて,参加者は自由にプレイしていました。自分の作ったゲームを目の前でプレイしてもらえるのは,すごくうれしいそうです。

11月祭写真
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写真部やアート・デザイン学系による作品展示も,力作揃い。たくさんの方に見ていただきました。KCGと京都情報大学院大学(KCGI)の学生らが参加する学生交流会では,「感じる漢字」を事前に募集。漢字にまつわる展示やゲームで楽しみました。

11月祭写真
11月祭写真

創部から30年以上の伝統を誇るCINCS(制御通信部)では,ハンコがお辞儀しているようにあえて斜めに押す「おじぎマスター」や,小学1年生が机の上を片付けたくなるための,サイズにこだわったお掃除ロボットなどの作品を展示。訪れた小学生も興味津々で説明を聞いていました。お母さんはKCGの卒業生!

11月祭写真
11月祭写真

KCG・KCGIとITサービス大手のBIPROGY株式会社が共同で設置している「未来環境ラボ」では,ラボでの取り組みやBIPROGY総合技術研究所の最先端研究を紹介。ついやる気にさせてしまう「仕掛学」など,学生たちは研究員の方々の説明を,興味深く聞いていました。受付では,なぜか手品も?

11月祭写真
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留学生たちによるステージ発表では,それぞれの国の紹介や,ダンスや歌で会場が一体となって盛り上がりました。同じ国でも,民族によって衣装に特長があります。

11月祭写真

デジタルゲーム学系の学生が企画した,ベイブレードの大会も。純粋に楽しいのはもちろん,駆け引きなどのゲーム性が,コンピュータゲームを作る上でもとても勉強になるそうです。

今年の11月祭も大盛況の中,幕を閉じました。

KCGI・KCGが京大フィールド科学教育研究センターと連携協定 ITとフィールド科学の融合へ

KCGI・KCGと京大フィールド研が,連携協定を締結(2025年10月30日,KCGI京都本校百万遍キャンパス)
KCGI・KCGと京大フィールド研が,連携協定を締結(2025年10月30日,KCGI京都本校百万遍キャンパス)

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)・京都コンピュータ学院(KCG)は2025年10月30日,京都大学フィールド科学教育研究センター(フィールド研)と,IT分野とフィールド科学の融合を目指した連携協定を締結しました。フィールド研が提唱する学問領域「森里海(もりさとうみ)連環学」に関し相互に連携・協力して情報通信技術の応用の取り組みを進め,教育・研究・社会連携活動の発展に寄与することを目的としています。

調印式ではまず,双方が協議を重ね,協定締結に至った経緯を紹介した後,KCGI・KCGの長谷川亘総長とフィールド研の舘野隆之輔センター長が協定書に署名しました。舘野センター長は,フィールド調査や自動観測,調査地や標本の管理,データ解析など様々な研究の場面でITが必要になることを説明。「学生がフィールドで学んだことを振り返ったり,デジタル教材など,フィールドへ出るきっかけ作りにもITが使えると思います。また,人と人をつなぐところにも様々な技術を使えるのではと考えています。そういったところを強化し,今後どのようなことができるのかを一緒に考えていきたい」と期待を述べました。長谷川総長は,KCGI・KCGの歴史を踏まえて,KCGIの歴代学長が全員京都大学出身であるなど,これまでの関係を紹介。「KCGI・KCGで学んだ技術を学生たちが何に使うのか。フィールド研のニーズと本学の学生のニーズが組み合わされば,おもしろいコラボになるのではと楽しみにしています。お互いのニーズと強みを活かしていきたい」とあいさつしました。最後に,連携協定締結記念演奏として,国際的ピアニストの多川響子KCGI教授がショパン「ポロネーズ第6番『英雄』」を演奏しました。

舘野フィールド研センター長は連携協定への大きな期待を述べました
舘野フィールド研センター長は連携協定への大きな期待を述べました
長谷川KCGI・KCG総長のあいさつでは,今後の展開へのわくわく感が伝わりました
長谷川KCGI・KCG総長のあいさつでは,今後の展開へのわくわく感が伝わりました

京都大学フィールド科学教育研究センターは,京都大学大学院の農学研究科と理学研究科が長年にわたって森林域,里域,海域の教育研究の現場としてきた9施設をフィールド科学の名の下に統合し,学内共同教育研究施設として2003年に発足しました。森から海に至る様々な生態系の相互作用を生物や物質の視点から解明する一方,そこに育まれている人々の営みや文化も解析し,環境重視の自然とのつきあい方を考える統合的な学問領域である「森里海連環学」を提唱しています。また,そこから生まれた研究成果を元に,社会の様々な主体とともに森里海のつながりやその分断について学び,持続可能な社会に向けた様々な活動を生み出す,社会連携活動を推進しています。

両校の関係者全員が記念写真に納まりました
両校の関係者全員が記念写真に納まりました
多川KCGI教授のピアノ演奏が調印のお祝いムードを盛り上げました
多川KCGI教授のピアノ演奏が調印のお祝いムードを盛り上げました

フィールド研が、京都情報大学院大学および京都コンピュータ学院と、連携協定を締結 – 京大フィールド研
https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/blog/archives/41321

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ハロウィンスペシャルオープンキャンパスを開催!

京都コンピュータ学院(KCG)は2025年10月19日(日),京都駅前校で「ハロウィンスペシャルオープンキャンパス」を開催しました。
多くの高校生のみなさんにご参加いただき,誠にありがとうございました。

学校説明ではKCGの学びや卒業後の進路を紹介し,充実した学習内容と卒業生の多彩な就職先に,参加者は興味津々の様子でした。続いて行われた高校生限定のじゃんけん大会では大勢の参加者がステージ前に集まり,豪華賞品獲得を目指して熱戦が繰り広げられました。司会を務めたのは,コンピュータサイエンス学系の前納先生とデジタルゲーム学系の高橋先生。息の合った軽快なトークで会場を盛り上げ,笑いと歓声に包まれた楽しい時間となりました。優勝者は,魅力あふれる賞品の中からiPadを受け取りました。

じゃんけん大会のあとは,参加者が希望する分野に分かれての体験授業。Webデザインやプログラミング,サイバーセキュリティなど,多彩な内容で実施しました。ハロウィンの仮装をした学生スタッフや先生が授業を担当し,にぎやかで楽しい雰囲気の中,専門分野の学びに触れました。

参加者からは次のような感想をいただきました。

  • 大人数でするじゃんけん大会は本当に面白かったです。
  • 司会の人のトークが面白かった。決勝戦で負けたのが悔しかったです。
  • 授業の内容が分かりやすく,分からない部分があれば学生スタッフや先生がすぐに来て教えてくれました。

KCGのオープンキャンパスでは,入学選考料免除,交通費一部支給,オリジナルグッズプレゼントなど,うれしい特典をご用意しています。
次回のスペシャル会は,12月21日(日)に「クリスマススペシャルオープンキャンパス」を開催予定です。
恒例のクイズ大会では,注目の豪華賞品も登場予定。詳細はこちらをご覧ください。

じゃんけん大会は敗者復活戦もあり,大盛り上がり
じゃんけん大会は敗者復活戦もあり,大盛り上がり
決勝戦!優勝おめでとうございます
決勝戦!優勝おめでとうございます
仮装姿の学生スタッフと一緒に,楽しみながらプログラミングを体験
仮装姿の学生スタッフと一緒に,楽しみながらプログラミングを体験

友達と一緒に秋を満喫 ― 秋期ハイキング開催!

京都コンピュータ学院(KCG)と京都自動車専門学校(KCGM)は2025年10月15・16日,恒例行事の秋期ハイキングを実施しました。出発前にグループごとに分かれ,注意事項の説明を受けてスタート。15日の予報は雨でしたが,みんなの日ごろの行いが良いためか,一日中天気は持ってくれました。

哲学の道を歩きながら秋の風景を楽しみ,銀閣寺前のにぎやかな通りを抜けて,いよいよ大文字山登山に挑戦。火床までの長い階段では苦戦する学生の姿も見られましたが,仲間と励まし合いながら全員が登り切りました。山頂では昼食をとり,友人と語り合ったり写真を撮ったりと,思い思いの時間を過ごしました。

16日は雨天のため,コースを変更して安全に配慮したプログラムで実施しました。
天候に左右されることがあっても,学生たちは友人と楽しい時間を過ごしました。

KCGグループでは「文化教養/体育」の授業として,毎年春と秋にハイキングを実施しています。
自然に触れ,仲間との絆を深める貴重な機会となりました。

当日の様子を写真で紹介します。

自然の中でリフレッシュ
自然の中でリフレッシュ
ちょっと疲れたけど,ここまで来たぞ!
ちょっと疲れたけど,ここまで来たぞ!
国を越えて集まった仲間とともに,京都の秋を感じるひととき
国を越えて集まった仲間とともに,京都の秋を感じるひととき

KCGIのジョンソン教授が「Forbes Accessibility 100」に選ばれました

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)のマーク・ハセガワ・ジョンソン教授が,世界的経済誌「フォーブス」が2025年に初めて発表した,障がい者のアクセシビリティ(誰でも必要な情報に簡単にたどり着け,利用できる)分野におけるトップイノベーターと影響力ある人物を紹介する「Forbes Accessibility 100」に選ばれました。米国で教授を務めるイリノイ大学でジョンソン教授がリーダーとなった「スピーチ・アクセシビリティ・プロジェクト(Speech Accessibility Project)」が高く評価,認定されました。

このプロジェクトは,発話が不自由な人々のために音声認識技術をより有用にすることを目指し,企業からの資金提供を受け推進されています。これまでにパーキンソン病,脳性まひ,脳卒中などを患う人々の声を録音し,音声認識技術の向上に貢献してきました。ジョンソン教授は,イリノイ大学のニュースで「この認定は本当に光栄であり,私たちの研究が社会に貢献していることを示しています」と話しています。

「Forbes Accessibility 100」リストには,ジョンソン教授が選ばれた影響エリア「コミュニケーション」のほか,「モビリティ」「教育」「ロボット工学」「スポーツとレクリエーション」「旅行」などアクセシビリティ関連の分野で影響力を持つ世界のトップ100人が含まれています。対象となった障がいは,身体,感覚,神経発達など,アクセシビリティの種類はテクノロジー,ウェブサイト,公共交通機関や建物へのアクセスなどです。

フォーブスは米国で創刊され世界中で発行されている経済・ビジネス誌で,日本版「Forbes Japan」もあります。毎年発表する「世界長者番付」「世界で最も影響力ある女性100人」などの各種リストやランキングでも知られています。

マーク・ハセガワ・ジョンソン教授は,マサチューセッツ工科大学(MIT)博士課程修了(電気・コンピュータ工学専攻)。イリノイ大学教授,KCGI教授という現職の前は,カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)Post-Doctoral Fellow,富士通研究所技術者,Motorola Corporate Research技術インターンなどを務めました。KCGIでは「音声理解」などの科目を担当しています。

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