KCG・KCGIの2020年度秋学期入学式をサイバースペースで挙行

動画配信を通じて式辞を述べる長谷川亘KCGグループ統括理事長
動画配信を通じて式辞を述べる長谷川亘KCGグループ統括理事長

京都コンピュータ学院(KCG),京都日本語研修センター(KJLTC)と京都情報大学院大学(KCGI)の2020年度秋学期入学式が9月30日(水),サイバースペースを利用して挙行されました。新型コロナウイルス感染防止のため,4月の2020年度入学式に続き学内大ホールでの開催を見合わせ,長谷川亘KCGグループ統括理事長と茨木俊秀KCGI学長が,動画配信を通じた式辞で新入生を歓迎・激励しました。新入生たちは,国・政府挙げてデジタル化加速に取り組む今こそ求められる高度な技術の修得や,将来の夢実現に向けた決意と希望を胸に,KCGファミリーとしての新たな学業生活をスタートさせました。みなさん,ご入学おめでとうございます。

創立から57年となるKCGグループの沿革を紹介するビデオの配信に続き,長谷川統括理事長が式辞を述べました。統括理事長は新型コロナウイルス感染症の拡大防止と新入生・ご家族はじめ関係者の健康・安全を考慮して入学式をサイバースペースで挙行する事情を説明。そして「サイバースペースは,今では立派な『人と人をつなぐ場所』となっています。それは,対面でのやり取りを常とするリアルスペースに,決して引けを取るものではありません。これからITを学ぶみなさんには,リアルスペースとサイバースペースを自由に往来できる能力を持った,時代の最先端を行く学生になっていただきたい」と激励しました。また,本学の教育理念や常に時代の最先端を意識しながら新しい試みに取り組んできた歴史と実績を紹介し,「優秀な先輩たちに続き,自信に満ちた卒業生・修了生となって輝かしい未来を切り拓いていかれることを願っています」と歓迎の言葉を述べました。

茨木学長は式辞で,当面は講義のほとんどがリモートとなるとしたうえで,「リモート講義を可能にするには,ICTの高度な技術が必要」と指摘。「みなさんはこれからICTについて学ぶわけですが,ぜひ興味をもってその仕組みを学び,ICTの世界で活躍するための力をつけて下さい」と求めました。そして「みなさんは数年間しっかり勉強することによって,ICTの最先端に進むことができます。本学はICTの知識を系統的に提供するだけでなく,幅広い応用分野で活躍できる人材を育てることを目標としています。みなさんは,ご自分が望む方面がどの分野であっても,関わる仕事は20~30年後の世界に対し,何らかの影響を与えることになるでしょう。人々にとって豊かで住みやすい社会が実現されるよう,しっかり努力していただきたいと願っています」と期待を述べました。

続いて,新入生を代表してKCGI応用情報技術研究科に入学した牛さん(山東外事職業大学,中国出身)が「新型コロナウイルスの影響で,私たちを取り巻く環境は大きく変わりつつあります。ICTの力で新たな生活様式をいかに支えていくかが重要となるでしょう。私たちは本学の恵まれた環境の下で,高度な知識や技術を身につけ,次世代をリードする実践能力と創造性を養うよう,日々努力します」と力強く宣誓しました。

式典の後,Zoomを利用した新入生交流会と保護者説明会を実施。交流会では担任教員の顔合わせとともに,学業開始時に不安がないよう,新入生にオンライン授業などについて丁寧に説明しました。保護者に対しては自宅でのオンライン学習に関する説明と協力のお願いを申しあげました。

動画配信を通じて式辞を述べる茨木俊秀KCGI学長
動画配信を通じて式辞を述べる茨木俊秀KCGI学長

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KCGグループは新型コロナウイルス感染症対策として,授業などの学校業務をサイバースペースに移転しています。2020年度春学期の授業は,KCGI,KCGは多くの科目をeラーニング(インターネットにより自宅でも学習できるシステム)形式で行いました。同時に,受講や作品制作等に支障がないよう,ノートパソコンの貸し出し,学内のハイスペックパソコンの学外からのリモート利用等,さまざまなサービスを実施しています。京都自動車専門学校(KCGM)は実習を伴う授業も多いため,学生の技術修得の進捗に支障をきたさないよう,感染予防対策を十分に講じた上で対面授業も始めています。KCGI,KCGの秋学期授業は,登校しての対面と自宅でのオンラインのどちらかを選べる方式を実施します。登校する場合は学生に事前申請してもらい,感染予防対策も徹底します。政府方針に沿って新・再入国する留学生にはPCR検査や書類提出の徹底など,全学統一ルールに基づく万全の態勢で臨みます。

すべての学生に対しては,密閉・密集・密接の「3密」が重なる状況を避けるよう,強く要請しています。感染予防に関する情報,体調不良の際の相談窓口について周知し,不安なことがあればメール等で各校の事務室に相談するように案内しています。就職指導等各種の学生指導,行事についても,学生に対するサービス維持に配慮し,サイバースペースを活用しながら,対面とオンライン対応を併用しています。

学内の事務作業も一部の例外を除いてサイバースペースで実施し,教職員は原則テレワークとなっています。こうした措置は,感染状況や政府発表など動向を注視しながら秋学期以降も継続する予定です。