RITから学生たちが来日し,「ゲームジャム」を開催しました

KCGとRITの学生が混合チームで開発に挑みました
KCGとRITの学生が混合チームで開発に挑みました

京都コンピュータ学院(KCG)の姉妹校である米国ロチェスター工科大学(RIT)から学生16名と教員らが来日し,2023年5月26日~28日に,KCGのデジタルゲーム学系の学生とRITの学生による「ゲームジャム」を開催しました。「ゲームジャム」は,クリエイターが集まり短期間でテーマに沿ってゲームを開発するイベントです。今回は,KCG・RIT混合の6チームで,3日間にわたり,約18時間でゲーム制作にチャレンジしました。

毎年,全世界で同じ日に同じテーマで開かれる世界最大のゲーム開発ハッカソン「Global Game Jam(GGJ)」はコロナ禍で2021年からオンライン(2023年はハイブリッド形式)で開催されるようになり,KCGの学生たちもRITの学生とコラボして参加しています。その中から,対面でゲームジャムを行いたいとの要望が双方から湧き起こり,今回のゲームジャム実現につながりました。

学生たちは,来日前からSNSを通じて交流を開始しました。「ゲーム開発」という共通の目標があること,過半数の学生は,GGJの参加者であったこともあり,初対面ながら,すぐに意気投合。翻訳ツールを駆使したり,KCGのグループ校京都情報大学院大学(KCGI)の学生も通訳としてサポートしたりして,言葉の壁をものともせずに,楽しんで共同開発に取り組んでいました。

ゲームジャム最終日には,それぞれのチームが作品を発表。現役クリエイターでKCG卒業生の塩谷祐也様とRainBros合同会社社長のAkira Thompson様をゲストに招き,コメントをいただきました。

KCGの学生は,「チームメンバーを常にリスペクトする姿勢に感銘を受けました」「言葉の壁で最初はなかなか話しかけることができませんでしたが,最後には英語とジェスチャーで意見の交換をしている自分にビックリしました」「短時間の開発は大変でしたが,他校では絶対にできない経験で本当に楽しかったです」「これからも仲良くさせてもらい,いつかRITへ行きたいという気持ちが強くなりました」と話していました。また,次はRITでゲームジャムを開催したいとの声がたくさんあがりました。

RITの学生たちは,日本に約2週間滞在して,ゲームジャム参加の前後に,京都で日本文化を体験したほか,広島,東京を旅行し,充実した日本滞在となりました。

RITは1829年,米国ニューヨーク州ロチェスター市の郊外に創立された工学系の名門大学です。世界でいち早く1991年にIT学科を設置したことで知られ,特にCG・ゲーム・IT分野の教育,実績は全米トップクラスの評価を得ています。KCGは1996年に同校と姉妹校提携を結び,学部編入が可能な留学プログラムを展開しているほか,情報処理科に4年制大学卒業者を対象にしたRIT大学院修士課程留学コースを設けるなど,長年,活発な交流を続けています。

作品発表。他のチームの作品も気になります
作品発表。他のチームの作品も気になります
開発と発表をやりとげた学生たちの記念撮影
開発と発表をやりとげた学生たちの記念撮影