KCGIの青木教授と土持副学長の発表論文が,教育国際会議で受賞しました

教育国際会議「ICLEA2025」でKCGIの青木成一郎教授と土持ゲーリー法一副学長に授与された「Best Short Paper Award」の賞状
教育国際会議「ICLEA2025」でKCGIの青木成一郎教授と土持ゲーリー法一副学長に授与された「Best Short Paper Award」の賞状

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)の青木成一郎教授と土持ゲーリー法一副学長が,2025年9月5日から7日にかけ福岡市の九州大学で開かれた教育国際会議「International Conference on Learning Evidence and Analytics (ICLEA 2025) 」(学習のエビデンスと分析に関する国際会議)で発表した論文が,最優秀の「Best Short Paper Award」に輝きました。アジア太平洋地域から大勢の研究者が集まった会議での受賞は,先進的な教育システムを積極的に取り入れるKCGIの評価を一段と高めました。

ICLEA2025は,小・中学校,大学での児童,生徒,学生の学習履歴と分析に関する研究成果を研究者らが共有し,情報交換と議論により研究の発展へつなげる目的で開催された国際会議で,教育におけるコンピュータの使用を推進する学会「Asia-Pacific Society for Computers in Education (APSCE)」の主催です。今回が第1回で,テーマは「スマートでエビデンスに基づく教育を支える信頼できる分析」です。

受賞論文のタイトルは「Tracking Learning Process on The ICE Model in A Flipped Classroom at A Japanese University(日本の大学での反転授業におけるICEモデルに基づく学習過程の追跡)」。日本の大学で,学生が知識(Ideas)を結びつけ(Connections)発展させる(Extensions)ICEモデルに基づき設計した,宇宙の基礎を学ぶ反転授業(事前学習した上で教室で学びを深める授業形態)において,青木教授が土持副学長らと推進してきた研究の成果を発表しました。ICLEA2025のShort Paper部門での発表論文で最も優れているとの評価を得ました。

青木教授は,大阪大学理学部卒,東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(天文学専攻),理学博士。専門は天文学,教育普及,高等教育,教育工学です。京都大学大学院理学研究科附属天文台天文普及プロジェクト室室長で,安倍晴明ら陰陽師が残した天変の記録紹介のため,NHK,BS11,テレビ朝日などに出演しています。関西大学非常勤講師,大阪経済大学非常勤講師,元大阪大学研究員,元滋賀大学非常勤講師,一般社団法人日本応用情報学会理事,認定NPO法人花山星空ネットワーク理事でもあります。平成25年度 文部科学大臣表彰科学技術賞受賞,第21回日本e-learning大賞「グローバル事例特別部門賞」受賞。

土持副学長は,米カリフォルニア州立大学卒,同大学院教育学修士課程修了,米コロンビア大学教育大学院修士課程修了,同博士課程修了,東京大学教育学博士。名古屋大学高等教育研究センター客員教授,文部科学省大学設置審教育組織審査教授,同大学院設置審教員組織審査教授,国立大学法人弘前大学21世紀教育センター教授,帝京大学高等教育開発センター長/同大学学修・研究支援センター長を歴任しました。KCGIでは高等教育・学習革新センター顧問も務め,KCGIの教育および学修支援活動やアクティブラーニング(学習者自身が「受け身」ではなく「能動的」に授業に参加する学習方法)の活性化に力を入れています。カナダで開発されたICEモデルは,土持副学長が日本に導入しました。