学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI),京都コンピュータ学院(KCG),京都自動車専門学校(KCGM)のKCGグループは2026年5月1日,63回目のKCG創立記念日を迎え,これを祝う創立記念式が5月8日(金),KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで開催されました。KCGIの法人名が2025年度から改まり,「The University of Informatics」として新たなステージに立ったKCGグループ。記念式で学生,教職員らは建学の精神であるパイオニア・スピリットと教育理念,進化し続ける情報社会で中心的役割を担う責任の重さを改めて心に刻み,さらなる高みへの挑戦を誓いました。63周年を記念して,医師で京都岡本記念病院副院長の北岡有喜KCGI教授が「医療DX最前線~情報技術が切り拓く持続可能な社会~」の演題で講演しました。
KCGグループは,1963年5月1日に京都大学宇宙物理学研究科(宇宙物理学教室)出身のグループが立ち上げた,大学の学術研究者を対象とする「FORTRAN研究会」が礎です。創立者である長谷川繁雄 初代学院長先生と長谷川靖子 現学院長先生がコンピュータの可能性をいち早く見いだし,情報処理技術者を育成しようという信念と情熱,パイオニア・スピリットを抱いてつくった,わが国で最初のコンピュータ教育機関です。
1969年に,コンピュータ技術者養成のための日本初の全日制学校・京都コンピュータ学院が誕生。2004年には,わが国初で唯一のIT専門職大学院としてKCGIが創立されました。その後発展を続けて,これまでに巣立った卒業生・修了生は5万人を超え,日本と世界のIT産業の牽引,発展に貢献しています。2013年,京都で最も歴史ある自動車整備士養成校のKCGMが仲間入りしました。卒業生はIT知識を身につけた自動車整備技術者として活躍しています。
北岡教授は三重大学医学部卒業,京都大学博士(医学),同志社大学博士(政策科学)。生殖分子生理学,医療情報学,情報システム学,政策科学が専門で,現在京都岡本記念病院副院長(臨床研究センター長)です。KCGが医療事務学科(現IT医療事務科)を設置した2017年,独立行政法人・国立病院機構 京都医療センターと産学連携協定を締結し,当時同センター医療情報部長だった北岡教授がKCGの教育活動に加わりました。IT医療事務科や応用情報学科 医療情報コースの医療情報関連の授業担当や,病院に学生を招いてのインターンシップ研修も積極的に開講していただいています。2026年4月,KCGI教授,KCGグループ健康管理センター長に就任されました。
記念講演で北岡教授は,今医療業界を逼迫させている課題に「働き方改革」「医師の偏在」「地域医療構想」があると指摘したうえで,医療DXによる解決が期待されると説明。解決策の具体例として,京都岡本記念病院が導入している院内ポータルを「地に足のついたDXの実践」と詳しく解説したほか,生成AIを活用した医療体制の構築などを紹介しました。「DXとは単なる『ITの導入』ではありません。『文化の変革』であり,人々の命と生活を支える基盤をつくる営みです」とし,「63年前,コンピュータを文化と捉えた先人たちのパイオニア・スピリットは今,医療という最前線でみなさんの力を必要としています。ぜひ一生懸命勉強して,自分のテーマを見つけて成果物を出し,自身の技術で次の時代を切り拓いてください」と力を込めました。