長谷川亘理事長が世耕経済産業大臣・高市総務大臣を表敬訪問

世耕弘成経済産業大臣に提言書を手渡すIT連盟の代表団(写真右端が長谷川亘KCGグループ統括理事長)
世耕弘成経済産業大臣に提言書を手渡すIT連盟の代表団
(写真右端が長谷川亘KCGグループ統括理事長)

長谷川亘KCGグループ統括理事長が,一般社団法人日本IT団体連盟(IT連盟)の代表理事・筆頭副会長として,世耕弘成 経済産業大臣を10月25日に,高市早苗 総務大臣を12月13日にそれぞれ表敬訪問し,IT連盟が掲げる「データの利活用による世界最高水準のIT国家創造に向けて」の提言の実現に向けて,宮坂学会長らと共に次のような提言を行いました。

  1. 民間の事業者が利活用できるように行政手続きをオンライン化するデータ流通の促進
  2. 国や地方公共団体の持っているデータを全面的にオープンするオープンデータの推進
  3. IT人材が活躍できる国にするために喫緊の課題となっているIT人材の育成・確保のために,初等・中等・高等教育におけるITリテラシー教育の充実及びその上でのプロフェッショナルの育成
  4. 十分な技術的知見を有する「政府CTO」(Chief Technology officer)の設置など,データの利活用を促進する体制の整備

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)は優秀なIT人材を,これまでも多数世に送り出してきましたが,今後も時代の流れ・変化に対応した実践的なIT教育を心がけて,理想的なIT国家の創造に貢献していきます。

高市早苗総務大臣に提言内容を説明する長谷川亘KCGグループ統括理事長(左から3番目)
高市早苗総務大臣に提言内容を説明する長谷川亘KCGグループ統括理事長(左から3番目)
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農業・海洋技術研究の学外授業を新西宮ヨットハーバーで実施

2016年12月10日(土)に京都コンピュータ学院(KCG)の科目「農業・海洋技術研究」の学外授業を,KCGグループが産学連携協定を結んだ古野電気株式会社の実験船が係留してある新西宮ヨットハーバーにて実施しました。

この科目は古野電気株式会社およびヤンマー株式会社との連携の下に開講されており,通常は古野電気株式会社とヤンマー株式会社の現役社員による講義が京都コンピュータ学院京都駅前校で行われています。

この日は古野電気株式会社の実験船がある新西宮ヨットハーバーにて,学外授業を行いました。受講生は数グループに分かれて,古野電気株式会社が所有する航海計器開発のための実験船「ペガサス」での航海体験や,ワークショップを行いました。

航海体験では西宮沖~六甲アイランド近辺までを1時間30分程かけて航行して,出入港時・航行時の操船で注意すること,レーダー・GPSプロッタ・魚群探知機などの海洋計器類の紹介,それらの計器類を実際に操作して海洋情報をどのように把握して航行に利用しているかの講義を,船長から受けました。中でも道路のような明確な航路の無い海上で,自船の位置だけでなく他船や物標(ブイや岩礁などの海上の障害物)の位置もレーダー画面で確認しながら行う航法には,受講生も驚いていました。航海を体験することで,机上で考えていたことと実際とは異なることを肌で感じ,また船長に積極的に質問するなど,開発現場で働く人々とコミュニケーションをとることで,この分野の現状と課題に関する理解を深めることが出来ました。

「ワールドカフェ ディスカッション」のグループワークでは参加者同士が,「海洋や船舶の分野で,今後どんなことが実現できたらよいと思いますか?」をテーマに,海洋や船舶で生じる課題の解決方法について意見交換をし、他人の考えを知ることで自分の視点を広げることができました。

受講した学生は,古野電気株式会社が開発を行っている現場に行って,実践的な学外授業を受けることができ充実した様子でした。

最初に新西宮ヨットハーバーのセンターハウスで本日の全体説明を受ける
最初に新西宮ヨットハーバーのセンターハウスで本日の全体説明を受ける
乗船前に注意事項などの説明を船の前で受ける
乗船前に注意事項などの説明を船の前で受ける
船室内の装備の説明を受ける
船室内の装備の説明を受ける
実際の航海に出ることで机上だけでは気が付かなかったことや違いを体験する
実際の航海に出ることで机上だけでは気が付かなかったことや違いを体験する
上部にある操舵室で航海中に船長から説明を受ける
上部にある操舵室で航海中に船長から説明を受ける
ワークショップ「ワールドカフェ ディスカッション」でアイデアを出し合う
ワークショップ「ワールドカフェ ディスカッション」でアイデアを出し合う
最後に「今日の気づきの共有」として,全員の前で各グループの代表ごとに発表
最後に「今日の気づきの共有」として,全員の前で各グループの代表が発表
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情報セキュリティセミナーが開催されました

ネットセキュリティの重要性を訴えた西部喜康氏
ネットセキュリティの重要性を訴えた西部喜康氏

京都情報大学院大学(KCGI) サイバー京都研究所の主催で,一般市民も対象にした情報セキュリティセミナーが11月22日,京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校6階大ホールで開かれました。講師は,NTTコミュニケーションズ 情報セキュリティ部 セキュリティマネジメント室長の西部喜康(にしべ よしやす)氏で,「あなたの使っているルータは大丈夫? これだけ狙われているあなたのパソコン」と題した講演で,ネットセキュリティの重要性とサイバー攻撃の事例について,初心者にも分かりやすく説明しました。西部氏は,ここ10年間のサイバー攻撃による被害額の推移や攻撃の傾向を紹介した後,NTTコミュニケーションズや友人の名前をかたってメールを送り,パソコンをウイルス(ランサムウェア)に感染させようとする手口などについて具体的に説明しました。そして初心者にも出来る対策として,メールが来てもすぐに開けずに数時間待って,その間にセキュリティ対策ソフトにネット上のデータを使ってウイルスチェックをさせる方法を紹介し,これだけでも被害をかなり防げるとアドバイスしました。会場には,KCGとKCGIの学生に加えて多くの一般市民も訪れ,ネットセキュリティへの関心の高さをうかがわせていました。

情報セキュリティセミナーの会場
情報セキュリティセミナーの会場

「初音ミク」を生んだ伊藤博之KCGI教授の特別講義が行われました

「初音ミク」を生んだ伊藤博之教授
「初音ミク」を生んだ伊藤博之教授

VOCALOID(ボーカロイド)「初音ミク」を生み育てたクリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社:札幌市,創立:1995年)社長の伊藤博之 京都情報大学院大学(KCGI)教授による京都での特別講義が2016年11月18日,京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校6階大ホールで開かれました。「初音ミクの過去・現在・未来」と題されたこの講義で,伊藤教授は「初音ミク」開発の経緯,世界中のクリエイターが「初音ミク」から新たなアートを創作する「創作の連鎖」,それに2016年に世界各地で開催された「初音ミク」の3DCGコンサート「MIKU EXPO」について,KCGIとKCGの学生たちに向けて熱く語りました。またこの講義では,KCGIで年々増えていく留学生に対応するために,KCGI教員による英語への同時通訳を無線レシーバーに流す試みも初めて行われました。

「初音ミク」は身長158センチ,体重42キロ,16歳という設定のヴァーチャル・アイドルで2007年に誕生しました。楽曲は10万曲,日本語のSNSのユーザーが100万人,英語のFacebookユーザーが250万人,中国語の微博(Weibo)ユーザーが80万人と,世界中にファンを抱え,毎年世界各地で開催される3DCGコンサートには大勢のファンがつめかけます。この世界的なアイドル「初音ミク」の開発と成功について,伊藤教授は,音声合成技術とコンピュータ・ミュージックという二つの既存技術をかけ合わせることで,歌声合成技術を生み出し,そこにキャラクターという要素を付加したことが成功につながったと話しました。またリリース前年の2006年に「ニコニコ動画」が始まり,動画投稿が一般に定着したことも,「初音ミク」成功の背景にあったと指摘しました。

伊藤教授は,このキャラクターの付加がクリエイターの「創作欲」を刺激して,「初音ミク」から二次,三次のアートが連鎖して生まれる「創作の連鎖」を引き起こしたと説明し,特に著作権の問題をクリアしたことが,それを後押ししたことを強調しました。「初音ミク」からの二次創作を第三者が三次創作に利用する場合,クリプトン・フューチャー・メディア株式会社と二次創作者から許諾をいちいち受けていたのでは負担が大きいので,コンテンツ投稿サイト“piapro”(ピアプロ)を立ち上げて,ここに「ファンアート」(二次的著作物)を投稿すれば,他のユーザーはそれを自由に創作に使ってよいとしました。守るべきは,創作者に感謝の意を伝えること,広告などには使わないこと,「初音ミク」の価値を下げるような創作は行わないことなど,いくつかのルールのみで,この権利の開放が積極的な創作につながったと話しました。このようにして創作された作品の商品化も,クリプトン・フューチャー・メディア株式会社は積極的に行ってきていて,これまで8000曲以上の音楽を世界中に配信してきたそうです。

北米のファンを熱狂させたヴァーチャル・アイドル「初音ミク」
北米のファンを熱狂させたヴァーチャル・アイドル「初音ミク」

2016年度の「初音ミク」のコンサートはこれまでに,日本では福岡・大阪・名古屋・札幌・東京の5都市,北米ではメキシコシティを含めた10都市ですでに開催され,いずれも大盛況で,12月には中国ツアーも開催予定です。特に北米ツアーでは,アメリカのテレビ局NBCが同サイトで取り上げたこともあって一段と盛り上がりを見せ,6月のシカゴでのコンサートでは,会場に入れなかったファンのために,市内の書店に集まってミクの絵を描くイベントも行い,その様子を写した動画も紹介しました。ほかにも,歌手の安室奈美恵やBUMP OF CHICKEN,それに作曲家の冨田勲とのコラボレーションの様子なども紹介し,「初音ミク」の活動の多様さと幅の広さを印象付けました。

最後に,今年の2月に札幌で開催したイベント「SNOW MIKU 2016」(雪ミク)について触れ,ウインター・スポーツをテーマに「初音ミク」のコスチュームを公募し,スノーボードに乗る「初音ミク」のデザインを発表したほか,「初音ミク」の雪像の制作,札幌の路面電車へのラッピング,新千歳空港内に「初音ミク」専用のブースを設置するなど,地元の北海道に密着した活動についても幅広く紹介しました。2017年度の「SNOW MIKU」では「冬の星空」をテーマにコスチュームを公募して,すでにデザインも決定しているそうです。伊藤教授は,「初音ミクは,クリエイターがいなければ,それ自身では何もできない存在なので,クリエイターの皆さんにどんどん創作してもらいたい。皆さんが参加しやすいように環境を整えるのが,私たちの仕事です」と話し,若い人たちによる意欲的な創作活動に高い期待を表明しました。

伊藤氏は2013年4月にKCGI教授に就任しました。国際的な活動と技術革新が認められ,2013年には秋の藍綬褒章,2016年にはFIT船井業績賞を受章(賞)されています。伊藤教授の活躍や先進的な取り組みは,KCGIでIT(ICT)やコンテンツについて学ぶ学生に,大きなビジョンを提供しているほか,KCGIと相互に授業の聴講ができるKCGの学生,特にアート・デザイン学系,デジタルゲーム学系,コンピュータサイエンス学系情報処理科 IT声優コースなど,コンテンツ関連を学ぶ学生にとっても大きな刺激になっています。

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ETロボコン全国大会にKCGIチームが出場しました

老人ホーム巡回ロボットの実演をするKCGIチーム
老人ホーム巡回ロボットの実演をするKCGIチーム

2016年度 ETロボコンのチャンピオンシップ(全国大会)が11月16日,横浜市で開催され,京都情報大学院大学(KCGI)で学ぶ,大橋悠記さんと小嶋聡さんのチームが「イノベーター部門」に出場しました。KCGIチームは「お助け老人ホーム」のチーム名で参加し,夜間の老人ホームを巡回するロボット「イーグル113」のプレゼンテーションを行いました。「イーグル113」は人手が少なく,十分な見回りができない夜間帯に,指定されたルートに沿って廊下を巡回し,倒れている入所者を発見すると,職員のスマホに知らせるロボットです。チームは9月開催の関西予選を勝ち抜き,優勝を目指してチャンピオンシップに挑みました。

チームは6分間のプレゼンテーションで,ペンギンの人形を倒れた入所者に見立て,ロボットがそれを発見して知らせる活動や,ロボットの丈夫さや修理の容易さをアピールするために,傘で実際にロボットをたたく演技を,ビデオも同時上映しながら披露しました。最終審査では残念ながら優勝を逃しましたが、審査員からは,「高齢化社会を迎えている現在,社会的ニーズがある開発である」,「着眼点が良く,ビジネスに展開できる可能性がある」,「壊れても簡単に修理できるのは,大変良い」などの好評価をいただき,チームとKCGIのイノベーター力を全国に向けて発信することができました。

ETロボコンは,世界をリードするエンジニアの育成を目指して,若手から中級エンジニアがソフトウェア・モデリング・ロボット制御技術の分野で競争するコンペティションで, 2002年度から毎年開催されている全国規模のロボット・コンテストです。「イノベーター部門」は,自ら課題を設定してそれを解決するロボットを企画・開発するイノベーター力を競う部門で,企画のアイディアやロボットのデザイン・設計・実装,それにプレゼンテーション力が評価されます。

アドヴァイザーの江見圭司KCGI准教授と打ち合せをするチーム
アドヴァイザーの江見圭司KCGI准教授と打ち合せをするチーム
自作のロボット「イーグル113」で優勝を目指しました
自作のロボット「イーグル113」で優勝を目指しました
ロボットの一挙手一投足に聴衆が沸いたチャンピオンシップ会場
ロボットの一挙手一投足に聴衆が沸いたチャンピオンシップ会場
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京都コンピュータ学院の「11月祭」が学生手作りで開かれました

KCG秋の恒例行事「11月祭」
KCG秋の恒例行事「11月祭」

京都コンピュータ学院(KCG)の学生手作りによる2016年「11月祭」が,11月11日(金),12日(土)の両日,KCG京都駅前校で開催され,校舎は学生たちの熱気と華やかさに包まれました。会場となった各教室では,学生が授業の中で制作した造形作品やゲーム企画の展示会,シューティングやカード競技などの参加型ゲーム,多彩なモチーフで装飾されたカフェや喫茶店など,アイデア満載の模擬店が多数出店されました。また6階大ホールでは,コーラスの発表会,ビンゴ大会,それに,学生手作りのロボットで相撲を取るコンテストが開かれ,若いエネルギーで盛り上がった2日間となりました。

毎年恒例の「昔ながらの焼きそば」
毎年恒例の「昔ながらの焼きそば」
熱気あふれるカードゲーム大会
熱気あふれるカードゲーム大会
シューティングのメンバー勢ぞろい
シューティングのメンバー勢ぞろい
思い思いのコスプレで参加,会場が華やぎました
思い思いのコスプレで参加,会場が華やぎました
学生手作りのロボットが火花を散らした相撲大会
学生手作りのロボットが火花を散らした相撲大会
ビンゴ大会で見事に景品をゲット,思わずガッツポーズ!
ビンゴ大会で見事に景品をゲット,思わずガッツポーズ!