ガイナックスが神戸に新会社設立,武田KCGI教授が社長に

京都情報大学院大学(KCGI)の武田康廣教授が創立者のひとりで,取締役製作本部長を務めたアニメ企画・制作会社のガイナックス(本社:東京都三鷹市)は,神戸市長田区の阪神・淡路大震災の復興再開発ビルにある施設「神戸アニメストリート」に,関西の制作拠点となる新会社「GAINAX WEST(ガイナックス・ウエスト)」を設立することを決め,このほど現地で会見を開いて発表しました。武田教授が新会社の社長に就きます。同社によると,新会社のスタッフは地元を中心に集め,2016年度内にアニメ制作スタジオを設けてイベントや物販などにも事業を広げる計画です。

ガイナックスは2015年1月,新会社「福島ガイナックス」の設立を発表し,福島県三春町に事業所を開設しました。町内の廃校になった中学校を利用して,アニメーションの制作スタジオや,年間3万人以上の来館を目指す本格的なアニメミュージアムを開設し,地元の雇用創出や観光拠点開発で東日本大震災からの復興につなげていきます。

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KCGIの山縣教授が退職,記念講演会でお話されました

退職記念講演会でお話される山縣敬一先生
退職記念講演会でお話される山縣敬一先生

京都情報大学院大学(KCGI)教授の山縣敬一先生が2016年3月をもって退職されることになり3月28日,京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校6階ホールで記念講演会に臨まれました。山縣先生は2004年のKCGI開学と同時に教授に就かれ,「計算機システム特論」や「生産システム工学特論」などの講義を担当されたほか,KCGでも計算機アーキテクチャ,数値解析などの授業を受け持たれました。

講演に先立ち,KCGIの茨木俊秀学長が山縣先生の経歴を紹介し「温和で勤勉な先生。講義・授業は丁寧で,私たちも見習わねばならない点が多かったです。KCGIの発展に尽くされ,感謝の気持ちでいっぱいです」と話しました。

山縣先生のKCGにおける最後の講演の演目は「ディジタル情報の多様性を支える原理」。情報を記録し伝えるためのこれまでの流れや,情報を送る容量を拡大するための仕組みをフーリエ(フランスの数学・物理学者),シャノン(米国の電気工学・数学者)の原理などをもとに説明し「技術的に情報量を減らす必要があるときは,それが人の求める情報の目的に沿ったものであるように。音楽なら聴覚完成を満たすもの,画像であればその美しさを失わないものであってほしい。また一方で,決して誤りが許容できない情報の場合は,多少情報量が増えて伝送速度が遅くなっても,決して誤り訂正をおろそかにしてはなりません」とまとめました。最後に学生から山縣先生に感謝の花束が贈られました。

山縣先生は京都大学工学部を卒業後,同大学の萩原宏先生(KCGI初代学長,故人)の研究室で第一期生として学ばれました。同大学院博士課程単位取得満了(数理工学専攻),大阪大学で工学博士となられ,広島大学総合科学部教授に就任(現在:広島大学名誉教授)。2004年4月からKCGI教授を務め,学生の指導にあたってこられました。社団法人情報処理学会中国支部長なども歴任されています。

山縣先生,ありがとうございました。お元気で,今後もKCGグループのご指導をよろしくお願いいたします。

講演後には学生から感謝の花束が贈られました(いずれも2016年3月28日,KCG京都駅前校6階ホール)
講演後には学生から感謝の花束が贈られました(いずれも2016年3月28日,KCG京都駅前校6階ホール)
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思い出胸に,知識と技術携え社会へ 2015年度学位授与式・卒業式

2015年度学位授与式・卒業式
盛大に挙行された2015年度京都情報大学院大学の学位授与式,京都コンピュータ学院,京都日本語研修センター,および京都自動車専門学校の卒業式=2016年3月18日,京都コンピュータ学院 京都駅前校 6階ホール

2015年度の京都情報大学院大学(KCGI)学位授与式,京都コンピュータ学院(KCG)と京都日本語研修センター(KJLTC),および京都自動車専門学校(KCGM)の卒業式が2016年3月18日,KCG京都駅前校6階ホールで挙行されました。IT人材の不足が叫ばれる中,KCGグループでともに学んできた仲間たちは,学生生活の思い出を胸に,技術と知識を携えて社会へと力強く羽ばたいていきました。

修了生・卒業生のみなさん,誠におめでとうございます。みなさんのご活躍を心よりお祈りしています。

式には保護者の方々も大勢訪れ,ホールを埋め尽くしました。はじめにKCGIの茨木俊秀学長が修了生に「情報技術修士(専門職)」の学位記を授与しました。KCG卒業生には洛北・鴨川・京都駅前校の各校長,KJLTC卒業生には鴨川校校長,KCGM卒業生には同校長がそれぞれ卒業証書を授与しました。この後,KCGI・KCG・KCGMの最優秀賞,優秀賞に選ばれた修了生・卒業生に表彰状と記念品が授与されました。

式辞でKCGグループの長谷川亘統括理事長は,修了生・卒業生に対し,直面するITに関連したトピックスとしてマイナンバー制と東京オリンピック・パラリンピックの2020年開催を挙げ「いずれもセキュリティ面,システム開発面で多くのIT人材を必要とし,国はこれらに多くの予算を投じています。しかし一方で,業界では人材不足が叫ばれています。今こそ皆さんの出番です」と激励。コンテンツビジネス関連や応用情報分野の新しい教育展開,「.kyoto」の管理運営開始などKCGグループの取り組みをあらためて紹介し「次なる100周年を目指す本学と,これから社会に出て活躍していく皆さんとがタッグを組んで,共に成長し,共に発展することができたらどんなに素晴らしいでしょう。ご健闘を心よりお祈りします」と,はなむけの言葉を送りました。

茨木学長はICT(情報通信技術)や人工知能の着実で早い進歩について触れたうえで「機械が持つ大きな能力をどのように利用し,どのような社会をつくっていくのかを決めるのは,これからICTの世界で活躍する皆さんです」とし「ビジネスチャンスがたくさん転がっている中,皆さんは働きがいのある時代に生きています。常にアンテナを張って,新しい可能性に積極的にチャレンジしてください。ご活躍を大いに期待しています」と激励しました。

続いて,卒業生・修了生を代表してKCG情報科学科の為永麻吏さんが卒業の辞を述べました。「本学での生活で私たちは、諸先生方、先輩方から、大いなる知恵を学びました。そして、かけがえのない多くの友人を得ることができ、共に学び、共に過ごした時間はとても有意義でした。特にプロジェクト演習ではグループワークによって技術を高めることができました」と振り返り「普段の学校生活や,コーラスグループに所属して11月祭やMUΣAプロジェクトに参加したことなどの経験は,未来の私を支えてくれる大切な宝物です。いくつもの困難は待ち構えているでしょうが,それぞれが使命を果たし,新たな道を歩んでいきます」と誓いました。最後に出席者全員で「蛍の光」を斉唱しました。

式典後は京都東急ホテルに会場を移し,祝賀会を開催しました。修了生・卒業生たちは,これまで喜びや苦労を共にした教職員らを交えて,思い出話に花を咲かせるとともに,これからの飛躍を誓い合いました。

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京都廣学館高校と連携協定を調印,出張授業を通じ生徒に専門教育

京都廣学館高校と連携協定を調印,出張授業を通じ生徒に専門教育
高専学校連携協定を結んだ京都廣学館高等学校の中西紳也校長(右)と,京都自動車専門学校の手塚正義校長(精華町の京都廣学館高等学校)

京都自動車専門学校は,学校法人南京都学園 京都廣学館高等学校(京都府相楽郡精華町下狛中垣内48,中西 紳也校長)との間で2016年3月16日,高専(高校・専修)学校連携に関する協定を結びました。これを受け京都自動車専門学校は5月から同高校への出張講義を実施,生徒たちに,専修学校における高度な教育に触れる機会を提供していきます。

この日京都廣学館高等学校で調印式があり,同高校の中西校長と京都自動車専門学校の手塚正義校長が調印書にサインしました。中西校長は「自動車がどんどん進化する中,歴史と実績のあるKCGグループとより深い関係を持つことができてうれしい。人間教育・職業教育を一層充実させていきたい」,手塚校長は「働いて生きていく力はもちろん,人間力を身につける機会を提供できるよう努めたい。旧来の整備士の知識・技術に自動車のシステム面も教育のメニューに加えながら,より良い人材を育成できることを確信しています」とあいさつしました。

京都自動車専門学校は1986年,京都府下で最初の第一種自動車整備士養成施設として開校。2013年には京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学等で構成されるKCGグループに入り,ITを学べる自動車整備士養成学校として生まれ変わりました。これまでに,多彩なブランドを手掛ける大手輸入車ディーラー株式会社マツシマホールディングス,ビー・エム・ダブリュー株式会社(BMW Japan)との間で優れた自動車整備士養成を目的とした業務提携を結んできましたが,教育機関との提携は今回の京都廣学館高等学校が初めてです。なおグループ校の京都コンピュータ学院は,京都聖カタリナ高等学校,クラーク記念国際高等学校京都キャンパス,洛陽総合高等学校,つくば開成高等学校京都校,彦根総合高等学校と学校連携事業協定を結んでいます。

京都廣学館高等学校は学習塾を起源に1984年,南京都高等学校として開校。2013年,現校名に変更し,普通科のアドバンスコース,ジェネラルコースと単位制・通信制課程を設置しています。スポーツが盛んなことでも知られ,ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリストの村田諒太さん,ボクシングWBCバンタム級チャンピオンの山中慎介さん,元プロ野球ソフトバンクホークス(当時)の斉藤和巳さんらは同校の卒業生です。

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「TOSBAC‐1100D」が情報処理技術遺産に。本学7機種目

一般社団法人 情報処理学会から「情報処理技術遺産」の2015年度「認定機器」に選ばれた「TOSBAC‐1100D」=京都駅前校 KCG資料館
一般社団法人 情報処理学会から「情報処理技術遺産」の2015年度「認定機器」に選ばれた「TOSBAC‐1100D」=京都駅前校 KCG資料館

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)などKCGグループが京都駅前校で保存・展示している東京芝浦電気 株式会社(現:東芝)製のコンピュータ「TOSBAC‐1100D」が,一般社団法人 情報処理学会から「情報処理技術遺産」の2015年度「認定機器」に選ばれ,2016年3月10日に横浜市港北区の慶應義塾大学 日吉キャンパスで開催された同学会第78回全国大会で京都コンピュータ学院の長谷川晶理事長が,同学会の富田達夫会長(独立行政法人 情報処理推進機構理事長)から認定証を受けました。本学からは2008年度に全国第一号認定を受けた「TOSBAC-3400」と「OKITAC 4300C システム」,2010年度の「NEAC‐2206」,2011年度の「NEACシステム100」,2012年度の「MZ-80K」,2014年度の「PDP‐8/I」に続き7機種目となります。

「TOSBAC‐1100D」は1964年に開発・発表され,KCG洛北校が1970年からコンピュータ教育のため使用していました。同学会は「情報処理技術遺産」認定の理由として「初期のオフィスコンピュータのひとつで,中小企業でも導入しやすいレンタル価格を低く設定し,コストダウンと業務環境の確保を実現した貴重な機器」と評価しています。

KCGグループでは,創立以来50年以上の永きにわたって教育・実習・研究で使用してきた過去のコンピュータ等を「KCG資料館」として保存し,広く一般にも公開しています。KCG資料館は2008年度,情報処理学会より「分散コンピュータ博物館」に全国で初めて認定されました。本学では,日本の高度成長を支えた技術を次世代に継承していこうと,京都駅前校を「コンピュータ博物館」として整備し,研究・教育の場として広く活用してもらおうと計画中で,国や京都府,京都市,学会・教育界・企業など関係者に支援と協力を呼び掛けています。

TOSBAC‐1100D

東京芝浦電気 株式会社が開発したTOSBAC‐1100シリーズのモデルのひとつ。このシリーズは初期のオフィスコンピュータに位置付けられ,最初のモデルは1963年6月に発表,TOSBAC‐1100Dモデルはその翌年1964年4月に発表された。

紙テープにせん孔されたプログラムを一命令ずつ読み込んで実行する,いわゆる外部プログラム方式を採用し,その主要内部素子にはトランジスタ,ダイオード,磁気コアを用いた。機器構成はタイプライタ,プロセッサ,プログラムリーダ(紙テープ読み取り装置),データパンチ(紙テープさん孔装置),データリーダ(紙テープ/エッジカード読み取り装置)である。

中小企業での導入のしやすさを狙いレンタル月額を当時の事務員1人の人件費を意識した7万7千円に設定した。また,使用条件も一般の電子計算機よりも許容範囲を広く取り,温度は20±15℃,電源は電圧100±10ボルト,周波数50Hz/60Hzであった。

~一般社団法人 情報処理学会発刊「情報処理技術遺産 2015年度」より

「情報処理技術遺産」の認定証を受ける京都コンピュータ学院の長谷川晶理事長(左)=2016年3月10日,横浜市港北区の慶應義塾大学 日吉キャンパス
「情報処理技術遺産」の認定証を受ける京都コンピュータ学院の長谷川晶理事長(左)=2016年3月10日,横浜市港北区の慶應義塾大学 日吉キャンパス
KCG洛北校では1970年からコンピュータ教育のため使用していました
KCG洛北校では1970年からコンピュータ教育のため使用していました
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スキー・スノボ ウィンターコースで雪山を満喫!

ゲレンデで記念撮影!
ゲレンデで記念撮影!

スキー・スノーボードといったウィンタースポーツを楽しみ,さらに宿泊研修を通じて協調性を養うことを目的とした京都コンピュータ学院(KCG)恒例の講座「ウィンターコース」が2016年3月1日(火)〜 3月4日(金)に実施されました。参加した学生たちは,長野県の白馬山麓 栂池高原スキー場で雪山を満喫し,交流を深めました。

経験者のサポートがあるので初心者でも安心
経験者のサポートがあるので初心者でも安心
たくさん滑り満面の笑み
たくさん滑り満面の笑み
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ゲームクリエイターズカンファレンス’16(GCC)に参加

GCC

KCGグループ(京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学)が協賛しているゲームクリエイター向け大規模勉強会「GAME CREATORS CONFERENCE ’16」が3月5日(土),CIVI研修センター 新大阪東で開催されました。

京都コンピュータ学院のデジタルゲーム学系の教員と学生たちはイベントスタッフとして,実行委員のゲームクリエイターとともにイベント当日の運営に参加しました。このカンファレンスで初めて公開されたゲーム業界で話題の技術についての講演もあり,ゲームクリエイター同士で活発な意見交換が行われていました。参加した学生にとっては,今後,ゲーム業界を支えるクリエイターになるために必要な技術と知識を学ぶ貴重な機会となりました。

KCGグループは,今後もゲーム関連のイベント開催に協賛し,ゲーム業界の発展に貢献できるように努めてまいります。

GAME CREATORS CONFERENCE ’16
http://www.gc-conf.com/

GCC2