ITを駆使した華麗なMUΣAライブ・ショーが開催されました

CG投影が生み出す立体的な映像空間
CG投影が生み出す立体的な映像空間
熱唱するニッツァ・メラスさん
熱唱するニッツァ・メラスさん

京都情報大学院大学(KCGI)の教授で,国際的なエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメインボーカリストとしても活躍するニッツア・メラスさんが歌い,ハリウッドで活躍するビジュアル・アーティストのキリル・コシック氏が視覚効果を手がけ,KCGIと京都コンピュータ学院(KCG)の学生も多数参加したMUΣAライブ・ショーが,1月22日,KCG京都駅前校の6階ホールで開かれ,多くの学生と一般市民の方々が,華麗な視覚効果をふんだんに盛り込んだ,約30分の歌とダンスのショーを楽しみました。

今回のショーは,昨年にKCGIで開講された集中講義「舞台芸術IT」とKCGで開講された「舞台芸術演習」の集大成として企画されたもので,両学校の学生たちは,授業で学んだ演技や発声の仕方,CG制作の知識などを総動員して,ショーの演出に取り組みました。準備作業が本格化したのは公演のわずか一週間前で,ニッツァさんから指導を受けながらリハーサルを何度も繰り返したほか,衣装や小道具は手作りし,ホール内の設営も自分たちの手で行いました。KCGのダンスとコーラス・サークルの部員も参加して,若者らしい元気な踊りと歌声を披露してくれました。

ショーの醍醐味は,ステージ上の演技と,ホールの三方の壁に投影されるCG映像とのコラボレーションです。キリル氏がKCG鴨川校の学生ともに制作した,炎・水・雪・月などをイメージしたCGが,パフォーマーの歌やダンスに合わせて,ホール正面のスクリーンのみならず,白布で覆われた左右の壁にも,3台のプロジェクターから投影され,観客を取り囲む立体的な映像空間が出現しました。学生扮するシャーマンの手の動きに合わせて炎が投影され,ダンスサークル顧問の教員が披露した影絵の踊りでは,巨大な月がゆっくりと天空を移動し,限りなく舞う雪片を背景にニッツァさんが独唱するという幻想的なショーが展開されました。

この「舞台芸術IT」コースは,北米のエンターテイメント界の第一線で活躍するニッツァさんとキリル氏を中心とした指導のもと,ITを駆使する舞台演出に精通した人材を育成する実践的な授業です。学生はショーを構成する個別の技能を学習するのはもちろん,MUΣAライブ・ショーの企画と演出に参加することで,学んだ知識とスキルを実地に応用する総合的な学習体験も積むことができます。

「MUΣA Live Show」のページをご覧ください。
http://www.kcg.ac.jp/event/concert20150122.html

幻想的な月下のシャドウダンス
幻想的な月下のシャドウダンス
KCGダンスサークルが披露した元気な踊り
KCGダンスサークルが披露した元気な踊り
最後は参加者全員がステージ上へ!
最後は参加者全員がステージ上へ!

KCGIの学生チームがJMOOC大学生選手権で堂々の1位!

1位の表彰状を受け取る植野さん
1位の表彰状を受け取る植野さん

大学生のチームが作ったオンライン講座を,期間限定で受講できるイベント「JMOOC大学生チーム選手権」に参加した,京都情報大学院大学(KCGI)の学生チーム「きょこたんベンチャーズ」が,このコンテストで堂々の1位となり,2月19日,主催のJMOOC大学生チーム選手権実行委員会から表彰されました。

「きょこたんベンチャーズ」のメンバーは,KCGIの植野貴裕さん,小嶋聡さん,沼田周さん,荒賀貴司さん,張乗化さん,何珏西さん,李小林さんの7人と,京都コンピュータ学院(KCG)の鈴木瑛裕さんの合計8人です。表彰式には植野さんと小嶋さんが代表して出席し,表彰状と賞金,それに,制作した講座のイメージを包装紙にあしらった記念のチロルチョコを,満面の笑みとともに受け取りました。

この「JMOOC大学生チーム選手権」は,大学や企業の講座を普段提供しているJMOOCが,「面白くてためになる,学生によるオンライン講座」をテーマに開催したものです。「きょこたんベンチャーズ」は,「目指せ!ITベンチャー 〜きょこたんと起業を考える〜」と題して,KCGグループ(京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学)の教員の講義を中心に,同グループの公式キャラクターである「きょこたん」をガイド役にしたてて,IT業界で起業するのに必要な知識やスキルを学ぶ講座を制作しました。各参加チームの講座は,「ログイン者数」,「修了率」,「満足度」,「ディスカッション」の4項目で評価され,「きょこたんベンチャーズ」は「ログイン者数」と「満足度」でトップになり,総合点で1位に輝きました。

JMOOC大学生チーム選手権審査結果発表
https://open.netlearning.co.jp/event/

指導にあたった大西先生も入って記念撮影
指導にあたった大西先生も入って記念撮影
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「ネット時代,映像生かして地方創生を」作道 雄氏が講演

映像による地方創生について話す作道雄氏
映像による地方創生について話す作道雄氏

京都コンピュータ学院(KCG)・京都情報大学院大学(KCGI)の長谷川亘統括理事長が会長を務める,一般社団法人 京都府情報産業協会の新春セミナーが1月14日,KCG京都駅前校6階ホールで開かれ,株式会社クリエイティブスタジオゲツクロの代表取締役で,脚本家・演出家・プロデューサーの作道 雄(さくどう ゆう)氏が,「21世紀の映像 〜ITの普及と共に〜」と題して講演し,KCGの学生や一般の人たち多数が聴講しました。作道氏は大阪府出身で,京都大学を卒業後,2011年に劇団「月面クロワッサン」を旗揚げし,2013年にはKBS京都で放送された連続ドラマ「ノスタルジア」を劇団として制作しました。今年の夏に公開される滋賀県が舞台の映画「Mother Lake」では脚本を担当し,現在は京都府南丹市美山町で映像による地域活性化に取り組んでいます。

講演の中で作道氏は,ネットの普及と映像関連機器の低価格化で,映像に接する機会と映像を制作・発信する機会がともに飛躍的に増大するなかで,主に映像を生かした地方創生・地域活性化がどのようにできるのかについて,自分の体験を交えながら話しました。最初に取り上げたのが,琵琶湖で謎の生物を目撃したことから始まる,子どもたちのひと夏の冒険を描いた映画「Mother Lake」です。作道氏はこの作品を「地域活性化映画」と捉え,地元企業の出資がベースとなり,滋賀県内で出演者オーディションとオールロケを敢行し,世界の映画祭に出品することで,滋賀県の知名度を挙げ,この地を観光客が訪れてくれるようにしたいと言いました。「Mother Lake」は2016年夏,滋賀県内で先行ロードショーが始まり,順次封切られます。

続いて,著名な観光地や名産品がない地域が映像を通して,地方創生をするにはどのようにしたらよいかというテーマを取り上げ,人口が約4500人の南丹市美山町での試みを紹介しました。作道氏がそこで実践している方法は,地域の「ライブ感」をキーワードに,地元の人にカメラを持ってもらって,自分の好きな場所を映像で紹介してもらうというものです。映像のプロではない地元の人々が撮る映像だからこそ,作為性のない演出がなされ,地域への愛着が素直に出るのであり,その映像をYouTubeで積極的に発信することで美山町の魅力が広まり,引いては移住者の増加にもつながることを狙っています。

映像制作の敷居が低くなってきている現在は,プロと非プロとの間の映像表現の境界が狭まってきていて,一般の人々がネットを通してより手軽に映像を発信できる時代であり,市民がクラウドファンディングなどを通じて,ローカル放送局の番組の作り手側に回れるチャンスが増えてきていることも,その一例として紹介されています。ITの普及がもたらしたこの機会を利用して,地域の人たちが地域の魅力を主体的に映像で発信してほしいとして,作道氏は講演を結びました。

作道氏が脚本を担当した映画「Mother Lake」の紹介
作道氏が脚本を担当した映画「Mother Lake」の紹介
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