KCG・KCGIの2021年度秋学期入学式をサイバースペースで挙行

動画配信を通じて式辞を述べる長谷川亘KCGグループ統括理事長
動画配信を通じて式辞を述べる長谷川亘KCGグループ統括理事長

京都コンピュータ学院(KCG),京都日本語研修センター(KJLTC)と京都情報大学院大学(KCGI)の2021年度秋学期入学式が9月30日(木),サイバースペースで挙行されました。新型コロナウイルス感染予防のため,学内大ホールでの開催を見合わせ,長谷川亘KCGグループ統括理事長と茨木俊秀KCGI学長がオンライン配信動画を通じて式辞を述べ,新入生を歓迎・激励しました。コロナ禍の中で社会のデジタル化に拍車がかかる今,世に求められるITの専門知識と高度な技術の修得,将来の夢実現への決意を胸にした若者たちが,KCGファミリーの一員として新たな学業生活をスタートさせました。みなさん,ご入学おめでとうございます。

KCGグループは2020年春から,入学式,学位授与式・卒業式を春学期,秋学期のいずれもサイバースペースで挙行。最新システムを駆使し,ITの最先端教育機関ならではのセレモニーを実現しています。

日本最初のコンピュータ教育機関として創立されてから58年となるKCGとグループの沿革を紹介するビデオを視聴した後,長谷川統括理事長が式辞を述べました。統括理事長は新型コロナウイルス感染症の拡大防止と,新入生・ご家族はじめ関係者の健康・安全を考慮して入学式をサイバースペースで挙行する事情を説明。そして「インターネットの普及に伴い,人類社会ではサイバースペースが発展してきました。みなさんにはぜひ,ITを十分に学ぶことによって,リアルスペースとサイバースペースを自由に往来できる能力を持った,時代の最先端をいく学生になっていただきたい」と求めました。また,KCGの教育理念,パイオニア精神やチャレンジ精神で貫かれた歴史と実績を紹介したうえで,「KCGグループは,旧来からの学校の既成概念にとらわれることなく,常に時代の最先端を意識しながら,新しい試みに取り組んでまいりました。5万人以上の卒業生・修了生による人的ネットワーク,いわば『KCGファミリー』は,日本国内にとどまらず世界諸国に広がっています。みなさんは今日から本学の一員です。十分に研鑽を積んでください。そして,優秀な先輩たちに続き,自信に満ちた卒業生・修了生となって輝かしい未来を切り拓いていかれることを心から願っています」と期待を込めました。

茨木学長は式辞で,「みなさんはICTに興味をもって本学を選ばれたと思います。ほとんどの方はその詳しい内容をこれから学びたいと考えて入学されたのではないでしょうか。本学はICTのコア部分はもちろんですが,広範な応用分野をターゲットとしていて,そこで活躍できる人材を育てることを目標としています」と説明。そして「ICTの進歩はとどまることなく現在も続いています。重要な新しい技術としてIoT,AI,ビッグデータを対象とするデータ科学,次世代通信技術である5Gやポスト5Gなどを挙げることができます。ゲームの好きな方はVRおよびARに親しんでいるでしょうか。本学はそのような先端的な話題も豊富に準備していますから,ぜひご期待ください。今日から本学で過ごされる数年間,みなさん方が有意義な学生生活を送り,本学を終えるとき自信をもって巣立つことができるよう,心から願っています」と励ましました。

続いて,新入生を代表してKCGI応用情報技術研究科に入学した萎羅さんが,「これから始まる学生生活への期待に胸を弾ませると同時に,社会を生き抜くための礎となる,本学での学びの重要性に身の引き締まる思いです。理想の情報化社会の実現に貢献するため,専門知識や技術とともに,『豊かな創造性』を養うことを目指して,日々成長できるよう,努力します」と力を込め宣誓しました。

動画配信を通じて式辞を述べる茨木俊秀KCGI学長
動画配信を通じて式辞を述べる茨木俊秀KCGI学長

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KCGグループは,学生および教職員の生命・健康を守ることを第一に考え,授業や学校行事をサイバースペースで実施するなど, 新型コロナウイルス感染拡大防止のため最大限の取り組みを続けています。

新型コロナウイルス感染症予防のためのKCGグループの対応

https://www.kcg.ac.jp/news/2021/04/47642/
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KCG共催の「京まふ2021」で「アニメ作画ライブ講演会」を開催しました!

プロアニメーターによるライブ作画配信が行われた京まふのKCGブース(9月18~19日)
プロアニメーターによるライブ作画配信が行われた京まふのKCGブース(9月18~19日,みやこめっせ)

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)が共催するマンガ・アニメ関連では西日本最大のコンベンション「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2021」(同実行委員会・京都市主催)は9月18日(土),19日(日)の両日,京都市勧業館(みやこめっせ)を中心に開かれました。KCGグループのブースでは,埼玉にいるプロアニメーターによるデジタル作画実演をオンラインでライブ配信し,一連のアニメ制作の流れを説明する「アニメ作画ライブ講演会with京都コンピュータ学院」を開催し,たくさんの方々にご視聴いただきました。

京まふは,マンガ・アニメを活用した新規事業創出支援,クリエイターの育成支援・雇用機会の創出,観光客の掘り起こし,日本の文化であるマンガ・アニメを京都から全世界に発信することによるコンテンツ都市としてのブランド力強化などを目的に毎年開かれています。今年は節目となる10回目を迎えましたが,新型コロナウイルスの感染拡大防止のため,入場制限,入り口での検温や会場各所への消毒用アルコールの設置等,感染対策が徹底された上でイベントを一部縮小して開催されました。そのような中でも,お気に入りのキャラクターグッズや展示を楽しむファンが訪れ,会場は例年と変わらない熱気であふれていました。

KCGブースでは,会場と,プロアニメーターとして第一線で活躍するアニメーターギルドスタジオPaTHoS代表の太田彬彦さんがいる埼玉のスタジオとをオンラインで繋ぎ,太田さんによる液晶タブレットを使ったデジタル作画実演を,動画共有サービス「YouTube Live」でライブ配信しました。同スタジオ制作部の一ノ瀬愛恋(あれん)さんが進行役を務める和気あいあいとしたムードの中,大勢の人が足を止め,次々と披露されるプロの技に見入っていました。太田さんは2日間,計7回にわたるライブ配信を通じ「絵コンテ→原画→動画→仕上げ」というアニメーション制作の一連の作業を実演しながら,「動きのイメージに合わせて一枚一枚キャラクターの姿を造形していくとき,同じサイズ・構図を維持しながら描くことが大切」「ペンタブレットの良さは自在に絵を拡大したり,別の箇所の絵を重ねて参照したりできることだが,拡大するにつれ線がどんどんぼやけてくるので適度なズームアップが重要」「ただし,単に一部分だけをズームするのではなく,絵の全貌を把握しながら描くことで,全体で見たときの絵の説得力が違ってくる」など,実践的なテクニックを紹介しました。

太田さんによる作画配信の様子は,以下URLからご視聴いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=LtVdk6b0Si4

また,アニメーターを目指す人に向け,「アニメーターになるのに決められた道はなく,さまざまな進路・方法がありますが,自分の性質を見極め,一つひとつ知識や技術を身につけるには,京都コンピュータ学院のような専門学校で学ぶメリットも大きいと思います。自分に一番合ったやり方で技術を磨いていってください」とエールを送りました。

なお,KCGグループが近畿大会を主導・開催していた「声優魂」の2021年度大会は,国内外での新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になりました。

流麗な作画テクニックの数々がライブ配信されました
流麗な作画テクニックの数々がライブ配信されました

2021年度春学期のKCGグループ学位授与式・卒業式をサイバースペースで挙行しました

動画配信を通じて式辞を述べる長谷川亘KCGグループ統括理事長
動画配信を通じて式辞を述べる長谷川亘KCGグループ統括理事長

京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)の2021年度春学期学位授与式・卒業式が2021年9月14日(火),サイバースペースで挙行されました。新型コロナウイルス感染予防のため,学内大ホールでの開催を見合わせ,長谷川亘KCGグループ統括理事長と茨木俊秀KCGI学長が,動画配信を通じた式辞で一人ひとりにお祝いと励ましの言葉を贈りました。先行きが見通せない社会情勢ながら,確かなITの知識とスキル,社会人としての高い資質を身につけた修了生・卒業生たちは,自信と希望を胸に巣立ちました。みなさん,誠におめでとうございます。これからのご活躍を心からお祈りいたします。

サイバースペースを使用した学位授与式・卒業式は,3月の2020年度式典に続き4度目です。修了生・卒業生はインターネット経由で式典に参加しました。随所に最新システムが活用されたITの最先端教育機関ならではのセレモニーに,学生たちは修了・卒業の喜びをかみしめました。

式辞で長谷川統括理事長は,新型コロナウイルスの感染予防と修了生・卒業生や関係者の健康・安全に考慮し,式典をサイバースペースで挙行したことを説明。そのうえで「本学においてみなさんが学んだこと,経験したことのすべては,これからの人生において,苦難に立ち向かいながら未来を切り拓くための,確かな指針になることでしょう。IT分野は今後も目まぐるしく進歩すると思いますが,みなさんであれば,進化に即応し,常に時代の最先端を走り続けることができると信じています。さらにスキルを磨き,より良い社会の実現に向けて貢献していただきたい」と要望。「みなさん一人ひとりは,5万人以上の卒業生・修了生による人的ネットワーク『KCGファミリー』の一員でもあります。多くの先輩たちが,社会の多方面で活躍されています。100周年を目指す母校と卒業生・修了生のみなさんがタッグを組んで共に成長し,共に発展することができれば,それはたいへん素晴らしいことです」と,はなむけの言葉を贈りました。

茨木学長は新型コロナウイルスの現状に触れ,「みなさんはこれから社会に出て活躍されるわけですが,まずこのパンデミックを克服するために,いかに貢献できるかが大きな課題になるでしょう。そして,その後に生まれるいわゆるアフターコロナの社会をどのように作っていくのか,それがその次の課題です。みなさんが実際に携わる仕事や活動は多種多様だと思いますが,どの分野であっても,本学で培ったICTの知識が必ず大切な武器になるでしょう」と指摘。そして「みなさんは本学で新しい時代のカギとなる ICTの知識を得ました。それらは,卒業後の活動において必ず役立つ貴重な財産になるでしょう。ICTの世界は大変変化が速いですから,本学で得た知識のみに安住しないで常に新しい知識を吸収するという態度を忘れず,ご自分をアップデートすることです。みなさん方が,やって来たチャンスに積極的にチャレンジし成功を勝ち取ることができるよう,心から願っています」と激励しました。

修了生・卒業生を代表してKCGI応用情報技術研究科の孫さんが,「本学で私たちは,ITに関する知識や技術を学び,身につけることができました。学問の探究を続ける者,実社会に出て活躍する者,その進む先は様々ではありますが,教育研究環境に恵まれた本学で学んだ知識・培った能力をそれぞれの分野で存分に発揮し,新しい未来の創造に貢献できるよう,精進してまいりたいと思います」と卒業・修了の辞を述べました。

式典では,優れた学業・研究成果を残し最優秀賞と優秀賞に選ばれた修了生が発表されました。それぞれ表彰状と記念品が贈られます。KCGI修了生に授与される「情報技術修士(専門職)」の学位記,KCG卒業生への卒業証書・称号授与書などは後日郵送,または個別に手渡されます。

式典後はオンラインで祝賀会が催されました。修了生・卒業生たちは,それぞれの場所から「祝賀会場」に参加し,教職員と共に思い出話に花を咲かせ,将来の夢を語り合いました。KCGI教授が開発した「バーチャルガウン撮影システム」を利用し,修了生が画面上でアカデミックガウン姿となる写真撮影会も行われました。

動画配信を通じて式辞を述べる茨木俊秀KCGI学長
動画配信を通じて式辞を述べる茨木俊秀KCGI学長

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KCGグループは,学生および教職員の生命・健康を守ることを第一に考え,授業や学校行事をサイバースペースで実施するなど, 新型コロナウイルス感染拡大防止のための最大限の取り組みを続けています。

新型コロナウイルス感染症予防のためのKCGグループの対応

https://www.kcg.ac.jp/news/2021/04/47642/
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シエラレオネ共和国にパソコンを寄贈,IDCE26ヵ国目

寄贈するコンピュータを前に,シエラレオネ共和国University of Management and Technologyのテイラー学長,寺下KCG京都駅前校校長,内藤KCG鴨川校校長ら参加者で記念撮影
寄贈するコンピュータを前に,シエラレオネ共和国University of Management and Technologyのテイラー学長,寺下KCG京都駅前校校長,内藤KCG鴨川校校長ら参加者で記念撮影

京都コンピュータ学院(KCG)は海外コンピュータ教育支援活動(IDCE)の一環として,西アフリカのシエラレオネ共和国に使用済みパソコン計40台を贈ることになり2021年9月9日,KCG京都駅前校と同国を繋いで,オンラインによる贈呈式が開催されました。IDCEでは1990年以来30年以上にわたって,教育で使用したパソコンを発展途上国などに贈るとともに現地教員らに技術指導をする活動を続け,今回のシエラレオネで,26ヵ国目になります。今回の寄贈には,シエラレオネから京都情報大学院大学(KCGI)に留学し,2016年9月の修了後,同国University of Management and Technology(UNIMTECH)の経営情報システム・ビジネスIT・電子通信学科長として教鞭を執っているガウジャー・コンバさんが尽力してくれました。

贈呈式に同国からは同大教授で工学部長のパトリック・ウニサ・テイラー学長,アルナ・バカル財務局長,コンバさん,KCGからは寺下陽一 京都駅前校校長(KCGI副学長),KCGI時代にコンバさんの指導を担当した内藤昭三 鴨川校校長(同教授)らが参列しました。テイラー学長らは今回のコンピュータ寄贈が,新型コロナウイルス感染症の感染拡大に苦しむ同国にとって励みになること,同国のコンピュータサイエンス発展に重要な役割を果たすことを期待するとともに,パンデミック終息後に直接会ってお礼を言える機会を楽しみにしているとの謝辞を述べられました。新型コロナウイルスの影響で現在,海外への船便等が制限されているため,パソコンは状況を見て順次,現地に届けることにしています。

シエラレオネは西アフリカ西部,大西洋岸に位置する国で人口は約781万人。1991年から11年以上にわたった内戦終結以降,国際社会の支援により,国内経済や行財政,地方コミュニティの再建を進め,同時に国を挙げてのコンピュータ教育普及にも取り組んでいます。KCGが贈ったパソコンは同国のICT化に大きく寄与することと期待されます。

IDCE(International Development of Computer Education)は,KCGが発展途上国や東欧圏に教育で使用したパソコンを寄贈するとともに,指導に当たる現地教員を養成する国際的なコンピュータ教育の支援活動で,1990年にタイ王国へ寄贈したのを皮切りに,ガーナ,ポーランド,スリランカ,モザンビーク,パプアニューギニア,ニジェール,ガボンなど,これまでに支援したのは合わせて25ヵ国でした。KCGはIDCEを通して,コンピュータ文化の創造と普及を世界的な規模で進めています。

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