2024年度も京都府警サイバー捜査官対象の集中講義を開講中

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)が2016年に京都府警と締結した「サイバー空間の脅威への対処を担う優秀な人材の育成に関する協定」に伴う集中講義が,2024年度も実施されています。府警がサイバー犯罪捜査の中核を担えるよう育成している警察官を対象に,KCGIの教授陣がサイバー空間の脅威への対処に必要となる情報通信技術の高度で専門的な知識を修得できるよう講義をしています。

担当する教授はいずれも民間企業や研究機関,大学などで経験を積んだ,セキュリティ,ネットワーク,データベースの各分野のエキスパートです。講義は基礎に始まり,サイバー犯罪捜査につながる具体的な専門的内容についても触れながら進められています。受講生からは,毎年多くの情報処理技術者試験合格者が出ています。

府警は,サイバー捜査能力の向上や人材育成制度の確立などを目指して,大学,研究機関,情報通信業者などをメンバーとする「京都サイバー犯罪対策研究会」を2014年に設立, KCG,KCGIはその「育成研究部会」を担当しました。またKCG,KCGIは協定締結後,府警の警察官を対象に毎年集中講義を続け,2017年には,研修を受けた多数の警察官が情報処理技術者試験 基本情報技術者試験などに合格したとしてKCGグループが,さらに講義担当者を代表して内藤昭三教授が,それぞれ府警から感謝状を受けました。

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ドメインビジネス研究会を6月7日にオンラインで開催

京都府より唯一の支持を得て地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の管理運営事業者(レジストリ)を務める京都情報大学院大学(KCGI)サイバー京都研究所(CKL)は,2024年6月7日(金)にドメインビジネス研究会を開催します。同研究会は,インターネットガバナンスに関する国際的な議論の動向や諸外国におけるレジストリのポリシーについて学びながら,「.kyoto」を活用した新規ビジネスの創造や京都社会の発展への示唆を探ることを目的としています。毎月一回オンラインで開催し,京都府内の企業や学術関係者をはじめ,どなたでもご参加いただけます。

本年度第一回のドメインビジネス研究会では,4月にブラジルで行われたNETMundial+10の参加報告をします。NETMundial+10はブラジルインターネット運営委員会が主催し,インターネットガバナンスに関して議論を交わす会議で,CKLから立石聡明KCGI教授(一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会副会長兼専務理事)と田中恵子KCGI助教が参加しました。同国・委員会はインターネットガバナンスに関する若手の人材育成に熱心で,地域の教育・研究機関がさまざまな研究や情報発信に力を入れています。

ご参加をご希望の方は,下記のフォームよりご登録ください。

2024年度 第一回 ドメインビジネス研究会

日時
2024年6月7日(金)14:00-15:00
形式
Zoom meetingによるオンライン開催
テーマ
NETMundial+10の参加報告
登壇者
立石聡明教授,田中恵子助教(京都情報大学院大学)
対象
どなたでもご参加いただけます
参加費
無料
お申し込み
参加登録フォーム:https://zoom.us/meeting/register/tJIpfuyhrDsiE9I9YtVnE9x0ClmYfDBlBPy7#/registration
短縮版URL:https://bit.ly/cklseminar2024

立石KCGI教授らがブラジルで開催のインターネットガバナンスに関する会議に参加

「NETMundial+10」のプレイベントとして開かれたシンポジウム「10年後のネット中立性:意味のある接続への道」で,立石聡明KCGI教授がパネリストとして登壇,AI(人工知能)の進展でインターネットガバナンスが国際的な課題となる中,「.kyoto」の管理・運営で安心・安全なクリーンドメインの実現を推進している経験を踏まえ,意見を述べました(2024年4月28日)=写真はITS Rio提供
「NETMundial+10」のプレイベントとして開かれたシンポジウム「10年後のネット中立性:意味のある接続への道」で,立石聡明KCGI教授がパネリストとして登壇,AI(人工知能)の進展でインターネットガバナンスが国際的な課題となる中,「.kyoto」の管理・運営で安心・安全なクリーンドメインの実現を推進している経験を踏まえ,意見を述べました(2024年4月28日)=写真はITS Rio提供

ブラジルインターネット運営委員会が主催し,インターネットガバナンスに関して議論を交わす会議「NETMundial+10」が,2024年4月29-30日,同国サンパウロで開かれ,京都情報大学院大学(KCGI)が設置し地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」を管理・運営するサイバー京都研究所(CKL)から立石聡明KCGI教授(一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会副会長兼専務理事)と田中恵子KCGI助教が参加しました。

ブラジルインターネット運営委員会は同国のトップレベルレジストリで,ドメイン「nic.br」を管理・運営しています。インターネットガバナンスは,従来のクローズドな国際政策プロセスに対し,オープンで参加型であるという特徴があります。NETMundial+10では,政府,民間セクター,技術者コミュニティ,学術,市民社会といったさまざまなステークホルダーが参加し,意見を述べました。多様な立場の人々の意見を踏まえ,会議の最終日には成果文書「NETmundial+10 マルチステークホルダー声明」が公開されています。立石教授と田中助教はメインイベントの会議に参加後,現地の青少年と交流する機会もありました。

参加した2人は,同国・委員会がインターネットガバナンスに関する若手の人材育成に熱心なこと,また地域の教育・研究機関がさまざまな研究や情報発信に力を入れていることなどを目の当たりにしたとのことです。こうしたことを参考にCKLでも継続して,インターネットガバナンスに関わる教育活動や産学連携に取り組んでいきたいと意欲を示しています。

立石教授は,長谷川亘KCGグループ総長が代表理事・筆頭副会長に就く一般社団法人 日本IT団体連盟(IT連盟)の理事や,一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会代表理事なども務めています。2023年には京都コンピュータ学院創立60周年・京都情報大学院大学創立20周年を記念して,学内にスクール・オン・インターネット・ガバナンス(SIG:School on Internet Governance)ジャパンを設置。国際会議「インターネット・ガバナンス・フォーラム2023(IGF2023)」京都開催に合わせた各種イベントを開催し,立石教授は日本の情報教育などをテーマに,数多く講演しました。

KCGIは国際的なドメイン管理団体であるICANNの承認を受け日本で唯一,教育機関としてトップレベルドメイン「.kyoto」を管理・運営しています。安心・安全なクリーンドメインの実現と「世界の京都」のブランド化を産官学のオール京都で推進することを目標に掲げ,地域や教育機関と協力しながら,公益性を追求し,有害情報や違法情報の排除の仕組みづくりを進めています。立石教授は「.kyoto」管理・運営についてさまざまなアドバイスをしています。

なかでも,国連主催のインターネット・ガバナンス・フォーラムへの貢献の一環として,本学は,インターネットガバナンスに関する知識や,マルチステークホルダーアプローチを取り上げさまざまな啓蒙・教育活動を行っています。昨年10月に開催されたKCGグループ創立60周年記念講演会では,前国連 IGF(Internet Governance Forum)事務局長で元 ICANN (Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)理事のマーカス・クマー氏や,ICANN理事(当時)のアヴリ・ドリア氏に最新のインターネットガバナンスに関する動向や,マルチステークホルダー・モデルについて講演いただきました。また昨年SIG Japanが主催したイベントに,立石教授は,ブラジル・スクール・オン・インターネットガバナンスのルイザ・メスキータ氏らと登壇し,国際的な交流を継続しています。

CKLは6月7日(金)午後2時から,オンラインによるドメインビジネス研究会を開催し,「NETMundial+10」の詳細な参加報告をすることにしています。どなたでも無料でご参加いただけます。

ブラジル・サンパウロで開かれインターネットガバナンスに関して議論を交わした「NETMundial+10」。KCGIサイバー京都研究所から立石教授と田中助教が参加しました(2024年4月29-30日)=写真は主催者提供
ブラジル・サンパウロで開かれインターネットガバナンスに関して議論を交わした「NETMundial+10」。KCGIサイバー京都研究所から立石教授と田中助教が参加しました(2024年4月29-30日)=写真は主催者提供
「NETMundial+10」には世界各国からさまざまな立場のマルチステークホルダーたちが参加しました=写真は主催者提供
「NETMundial+10」には世界各国からさまざまな立場のマルチステークホルダーたちが参加しました=写真は主催者提供
ブラジルの青少年と交流する立石教授と田中助教(中央。2024年4月29日)
ブラジルの青少年と交流する立石教授と田中助教(中央。2024年4月29日)
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フレッシュマン・デイキャンプを開催,友だちと一緒に初夏を満喫

京都コンピュータ学院(KCG),京都自動車専門学校(KCGM)の新入生は,5月7日~9日,滋賀県の希望が丘文化公園を会場にしたフレッシュマン・デイキャンプに3日間に分かれて参加しました。新入生たちは,はじめは少し緊張している様子でしたが,大自然の中,初夏を満喫しながら新しくできた友だちと有意義な時を過ごしました。

フレッシュマン・デイキャンプは「文化教養/体育」の授業として毎年実施されます。新入生たちは朝,グループに分かれてKCG京都駅前校をバスで出発。同公園に到着してみんなでお弁当を食べた後,先輩学生を含むスタッフが準備した6つのゲームを楽しみました。イベントを経るうちに,新入生の輪が大きくなっていきました。

公園を取り巻く山の木々の緑は色濃さを増し初夏本番の中,「KCGフレッシュマン」たちは最高の笑顔を見せていました。

それぞれの行事の様子を写真で紹介します。

先輩と先生も張り切ります!
先輩と先生も張り切ります!
スプーンリレーゲーム ピンポン玉を落とさないように次の人へ
スプーンリレーゲーム ピンポン玉を落とさないように次の人へ
おはじきゲーム 仲間と協力して高得点をだそう!
おはじきゲーム 仲間と協力して高得点をだそう!
みんなで歩きながらおしゃべりもはずみます
みんなで歩きながらおしゃべりもはずみます
みんなが集まってワイワイ楽しめる環境って最高!
みんなが集まってワイワイ楽しめる環境って最高!
友だちとももっと仲良くなりました
友だちとももっと仲良くなりました
楽しい先輩たち
楽しい先輩たち
意外と問題難しい。超マニアッククイズに挑戦
意外と問題難しい。超マニアッククイズに挑戦
たくさんの笑顔が見られました!
たくさんの笑顔が見られました!
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春期ハイキングでクラスメイトとの交流を深めました

クラスで集まって記念撮影(5月7日,滋賀県希望が丘文化公園)
クラスで集まって記念撮影(5月7日,滋賀県希望が丘文化公園)

5月7日は京都コンピュータ学院(KCG)・京都自動車専門学校(KCGM)恒例の春期ハイキング。2年生以上の学生たちが,滋賀県野洲市の希望が丘文化公園に最寄りのJR駅から徒歩で向かいました。朝から曇り空でお天気が少し心配でしたが,連休中のような暑さにはならなかったので,歩きやすかったかもしれません。

普段はパソコンに向かっていることが多い学生たちにとって,自然の中,初夏の空気をいっぱい吸い込みながら運動するのもいいものです。いつもと違う環境で,クラスメイトや先生たちとの交流も深まった様子。卒業対象クラスは記念撮影にも納まりました。

新入生は,3日間に分かれて,フレッシュマンデイキャンプに参加しています。

KCG・KCGMには,年間を通じてさまざまな学校行事があります。専門の学習だけではなく,学びの幅を広げ,友人や先生たちとの絆を深める機会ともなっています。

みんなで歩きながらおしゃべりもはずみます(同)
みんなで歩きながらおしゃべりもはずみます(同)
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茨木俊秀KCGI名誉学長が「瑞宝中綬章」を受章

2024年春の叙勲で,京都情報大学院大学(KCGI)名誉学長の茨木俊秀先生が「瑞宝中綬章」を受章されました。茨木先生は2010年4月にKCGI第3代学長に就任し,2023年3月まで務められました。

叙勲のうち「瑞宝章」は,長年にわたって公務に従事し,功労を積み重ねた人に贈られます。茨木先生は京都大学工学部卒,同大学院修士課程修了(電子工学専攻),工学博士。京都大学名誉教授で,これまでにイリノイ大学研究員,豊橋技術科学大学教授,関西学院大学教授などを歴任。日本オペレーションズ・リサーチ学会,日本スケジューリング学会の名誉会員,ACM(Association for Computing Machinery),電子情報通信学会,情報処理学会,日本応用数理学会のフェローを務められています。

茨木先生の受章を,KCG関係者一同,心よりお祝いいたします。

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立石KCGI教授が28日にブラジルで開催のネットの中立性を探る会議で登壇

一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会副会長兼専務理事の立石聡明京都情報大学院大学教授は,2024年4月29日(月),30日(火)開催の「NETMundial+10」のプレイベントとして28日(日)にブラジル国やリオ工科大学,インターネット協会ブラジル支部などが主催して同国・グラン エスタンプラザ ベリーニホテルで開かれるシンポジウム「10年後のネット中立性:意味のある接続への道」に,世界を代表する専門家として日本から唯一招かれ,パネリストとして登壇します。AI(人工知能)の進展でインターネットガバナンスが国際的な課題となる中,さまざまな立場の専門家たちが議論を交わします。シンポジウムの模様はオンライン配信されます。聴講の申し込みはhttps://somos.itsrio.org/neutralidade-na-rede-10-anos-depoisから。

シンポジウムは「意味のある接続のための規制」「10年後のネット中立性」などのテーマが設けられ,立石教授は同日午後3時半ごろから「普遍的で意味のある接続のための資金調達モデルを再考する」で登壇します。

立石教授は,長谷川亘KCGグループ総長が代表理事・筆頭副会長に就く一般社団法人 日本IT団体連盟(IT連盟)の理事や,一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会代表理事なども務めています。2023年には京都コンピュータ学院創立60周年・京都情報大学院大学創立20周年を記念して,学内にスクール・オン・インターネット・ガバナンス(SIG:School on Internet Governance)ジャパンを設置。国際会議「インターネット・ガバナンス・フォーラム2023(IGF2023)」京都開催に合わせた各種イベントを開催し,立石教授は日本の情報教育などをテーマに,数多く講演しました。

京都情報大学院大学は国際的なドメイン管理団体であるICANNの承認を受け日本で唯一,教育機関としてトップレベルドメイン「.kyoto」を管理・運営しています。安心・安全なクリーンドメインの実現と「世界の京都」のブランド化を産官学のオール京都で推進することを目標に掲げ,地域や教育機関と協力しながら,公益性を追求し,有害情報や違法情報の排除の仕組みづくりを進めています。立石教授は「.kyoto」管理・運営についてさまざまなアドバイスをしています。

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KCGグループは61回目の創立記念日を迎えました

KCG創立61周年の記念式で講演する向井苑生KCGI教授(2024年4月26日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
KCG創立61周年の記念式で講演する向井苑生KCGI教授(2024年4月26日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

京都コンピュータ学院(KCG)・京都情報大学院大学(KCGI)・京都自動車専門学校(KCGM)などKCGグループは2024年5月1日,61回目の創立記念日を迎えました。これを前に4月26日(金),KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで創立記念式が開催されました。学生,教職員一同がこれまでの教育・研究成果を確認し祝うとともに,建学の精神であるパイオニア・スピリットとKCGの教育理念,進化し続ける情報社会を担う使命などを改めて心に刻み,さらなる飛躍を誓いました。記念式では,KCGIの向井苑生教授が「人工衛星から地球環境を探る(Remote Sensing of the Earth’s Environment)」と題して記念講演しました。

KCGグループは1963年5月1日,京都大学宇宙物理学研究科(宇宙物理学教室)出身のグループにより立ち上げられた,大学の学術研究者対象の「FORTRAN研究会」が礎です。創立者である長谷川繁雄 初代学院長先生と長谷川靖子 現学院長先生がコンピュータの可能性をいち早く見いだし,情報処理技術者を育成しようという信念と情熱,パイオニア・スピリットを抱いてつくった,わが国初のコンピュータ教育機関でした。

1969年には,コンピュータ技術者養成のための日本で最初の全日制学校・京都コンピュータ学院が誕生。その後今日まで発展を続け,これまでに学院を巣立った卒業生は5万人を超えます。2004年には,わが国初で唯一のIT専門職大学院としてKCGIが創立されグループ校に加わりました。それぞれの卒業生・修了生たちは,日本と世界のIT産業の牽引,発展に貢献しています。2013年,京都で最も歴史がある自動車整備士養成校のKCGMが仲間入りしました。卒業生はIT知識も身につけた自動車整備技術者として活躍しています。2023年には,KCG創立60周年・KCGI創立20周年の節目を迎え,グループの新たな時代をつくる決意を新たにしました。

向井教授は京都大学の理学部卒,大学院宇宙物理学専攻修了で長谷川靖子 現学院長先生の後輩に当たります。輻射輸達論や衛星リモートセンシングデータ解析を専門として地球大気環境研究に携わってきました。講演で向井教授は,地震や大規模森林火災といった自然災害を説明。人間の産業活動とも合わさって環境が破壊され,地球環境問題が起きているとしたうえで,「地球環境問題の中で一番の脅威である気候変動(温暖化)問題」について詳しく解説しました。そして地球環境解析に取り組む先進的な研究者が集う「APOLO(Advancement of POLarimetric Observations)第4回シンポジウム」が今年11月にKCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで開催されることを紹介。世界の参加予定者があこがれの京都での国際会議参加に期待している様子にも触れ,「みなさんは京都での生活を楽しむとともに勉強し,温暖化を抑えるよう協力してほしいと思います」と結びました。

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KCGIが韓国・国立済州大学校と多言語教育で学術協定

調印式での署名を終えた長谷川亘KCGI総長・理事長と,キム・イルファン国立済州大学校総長(2024年4月22日,KCGI京都本校百万遍キャンパス本部棟)
調印式での署名を終えた長谷川亘KCGI総長・理事長と,キム・イルファン国立済州大学校総長(2024年4月22日,KCGI京都本校百万遍キャンパス本部棟)

京都情報大学院大学(KCGI)は,韓国・国立済州大学校と2024年4月22日(月),多言語教育のノウハウ共有を目的とする学術交流協定を締結しました。KCGI京都本校百万遍キャンパスで開催された調印式には,KCGIから長谷川亘総長・理事長,富田眞治学長ら,国立済州大学校からキム・イルファン総長,キム・キョンヨン教授らが出席。長谷川総長・理事長とキム総長が合意書に署名しました。KCGIと京都コンピュータ学院(KCG)などで構成するKCGグループは世界の大学・教育機関との協力関係構築を推進していますが,国立済州大学校は20年近い協力の歴史がある,最も緊密な相手先の一つ。今年2月には長谷川総長・理事長が同大学校より名誉博士号を授与されています。

このたびの学術交流協定は,2025年に国立済州大学校が新設を予定しているグローバル学部で英語,中国語,日本語の多言語による教育を計画していることから,開学以来留学生を多く受け入れ,多言語教育を実践してきたKCGIのノウハウを共有するのが目的。また,両校の学術交流を推進するため,国立済州大学校の学生1名をKCGIの奨学生(学費全額免除)に採用することでも合意しました。

KCGIと国立済州大学校は2006年,ICT分野の教育・研究や相互の人的交流などを目的とした学術交流協定を結び,2008年にはインターネット上で双方の学生が受講できる日韓サイバーキャンパス構築で合意。2010年には,単位を互換しながら双方の学位が取得できるデュアルディグリープログラム(複数学位プログラム)を運営する協定も結んでいます。今回の学術交流協定によって両校の関係が一層強まり,ともに発展することが期待されます。

国立済州大学校は1952年に創立,13の学部と医学専門大学院,法学専門大学院など10の大学院をはじめ,数多くの付属施設を有する総合大学です。37カ国・980名の留学生を含め12,200名の学生が在学中(2019年現在)です。

調印式でキム総長は「このたびの協定をきっかけにして,KCGIと済州大学校との交流が一層強化されることを願います。また,KCGIの新しいキャンパスが非常に学生のことを考えて造られていることに感銘を受けました」とあいさつ。長谷川総長・理事長は「済州大学校との一番の思い出は,日韓サイバーキャンパスの一環で両校の学生がインターネットを介して一緒に授業を受け,言葉は通じなくてもすぐに仲良くなっていたこと。新しいグローバル学部では,ぜひ日本旅行も企画して,学生さんたちに日本に来ていただきたい」と述べました。

国立済州大学校首脳らは2022年に完成したばかりのKCGI京都本校新校舎やKCG京都駅前校を見学。京都駅前校大ホールでは,内外で活躍するピアニストの多川響子KCGI教授によるミニコンサートを楽しみました。

国立済州大学校首脳はKCGI,KCGの校舎を見学。記念写真に納まりました(同)
国立済州大学校首脳はKCGI,KCGの校舎を見学。記念写真に納まりました(同)
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KCGIの古澤教授がYouTubeチャンネル「AMANO SCOPE」で講義

京都情報大学院大学(KCGI)教授で,SAPジャパン株式会社の現役コンサルタントでもある古澤昌宏先生が,ビジネス系のYouTubeチャンネル「AMANO SCOPE」に登壇しました。「ERPで儲かる?製造業のどんぶり勘定を可視化し,儲かり体質へ変貌させる思考法」と題して約40分間,製造業企業が高い利益率を叩き出すために必要な考え方,ERPを基盤としたお金の概念などについて,天野眞也さんを相手にソフトな語り口で分かりやすく講義しました。

YouTubeチャンネル「AMANO SCOPE」
【有料級講義】ERPで儲かる?製造業のどんぶり勘定を可視化し,儲かり体質へ変貌させる思考法【SAPジャパン】【製造業DX】
https://www.youtube.com/watch?v=5kShp9xibOE&t=46s

KCGIでは,SAP社の教育用ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)システムによる演習を中心に,業務結合の仕組みや財務会計・販売物流などの処理を実践的に学べるカリキュラムを用意しています。様々な企業の課題分析やERP導入事例の調査などにも取り組むほか,インメモリデータベースやIoTなど,最新の企業インフラとERPの連携についても研究を進めます。SAP認定コンサルタント試験対策の授業も充実していて,合格者は2023年度末時点で280名を超えています。

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