KCGIの眞弓教授が共著による経済書を刊行

眞弓教授の新著表紙
眞弓教授の著書表紙

京都情報大学院大学(KCGI)の眞弓浩三教授(専門分野:エネルギー分析・生物経済学・認識論)と,スペイン・バルセロナ自治大学の研究者アンセル・レナー氏との共著による経済書『Reconsidering the Privileged Powers of Banks(銀行の特権的権限の再考~持続可能性のための国権貨幣・富・実物資本の基礎)』がこのほど,イギリスのパルグレイブ・マクミラン(Palgrave Macmillan)社から刊行されました。

内容は「商業銀行が持つ特権的な力,すなわち,何もないところから貨幣を創造し,その貨幣に利子をつけて増大させる特権を再検討しています。この二つの特権は,熱力学の第一法則と第二法則に反するものです。貨幣・富・実物資本の二重性,言い換えれば,これら3つの実体は,個人の豊かさを示す反面,社会全体の資源物理学の観点からは負債であるという新しい視点でみることが必要です。責任ある開発の道を歩むあらゆる社会のために,貨幣・富・実物資本のまったく新しい基盤を提案しています」と紹介されています。眞弓教授は「貨幣論の本なので,どなたにも興味を持っていただける内容です」と話しています。

眞弓教授は2020年に『Sustainable Energy and Economics in an Aging Population -Lessons from Japan(高齢化社会における持続可能なエネルギーと経済~日本からの教訓)』をドイツの出版社から刊行するなど多くの著書があります。KCGIでは「ビジネスエコノミクス」「ITのための統計学」などの講義を担当しています。

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KCGI,KCGがネパールのトリブバン大学Mechi Multiple Campusと協定を締結しました

TU Mechi Multiple Campusを訪問し,ジ―ヴァン・ポカレル学長(中央左)らと記念撮影する土持ゲーリー法一副学長(中央右)=2024年1月5日
TU Mechi Multiple Campusを訪問し,ジ―ヴァン・ポカレル学長(中央左)らと記念撮影する土持ゲーリー法一副学長(中央右)=2024年1月5日

京都情報大学院大学(KCGI)・京都コンピュータ学院(KCG)はネパールのトリブバン大学(TU)Mechi Multiple Campusと2024年1月5日,大学間交流協定を締結しました。今後,教育研究プロジェクトの共同開発,教員や学生の交流,シンポジウム・セミナー開催などの活動をともに実施していきます。

この日TU Mechi Multiple Campusで調印式が行われ,KCGIの土持ゲーリー法一副学長・教授とMechi Multiple Campusのジーヴァン・ポカレル学長が協定書に署名。土持副学長は「KCGIは学ぶのに最適な留学先であり,修了後の就職にも絶好の機会となります」とあいさつ。アナンダ・ネパルKCGI助教が「KCGIでは英語のみで学習が可能であり,この協定は日本の大学院で学びたいネパールの学生にとっての足掛かりになるでしょう。情報技術分野で自らを進歩させることで国にさらに貢献できます」と述べました。調印式に先立ち,土持副学長が「ICE Model and Active Learning in Teaching」,アナンダ・ネパル助教が「Society 5.0 and Web 3.0」と題して特別講義をしました。

トリブバン大学(TU)は1959年に創立されたネパール最古で最大規模の国立大学です。多くの優秀な人材を輩出し,同国の近代化,発展に貢献してきました。KCGグループは,ネパールの大学との交流を活発化させていて,2022年7月には,トリブバン大学科学技術学部コンピュータ科学情報技術センター(TU-CDCSIT)と大学間交流協定を締結しています。

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〈訃報〉ベティ・A・リアドン博士

コロンビア大学教育大学院平和教育学科の創設者で,フェミニスト平和学者として国際的に活躍,KCGグループ創立40周年の際に記念講演をしていただいたベティ・A・リアドン博士がこのほど逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。

教育学博士号をコロンビア大学で,歴史学修士号をニューヨーク大学で取得。長年にわたり諸外国の大学および,初等,中等,高等レベルでの学校で,また学校外において平和教育や女性人権運動を展開,人間の安全保障,持続可能な開発,人権,環境,ジェンダーの問題など,広範かつ包括的な視野の内で捉えておられました。ハーグ平和アピール平和教育地球キャンペーンの発起人のひとりで,数々の国連機関のコンサルタントも務めてこられました。

2003年のKCGグループ創立40周年の際には,記念行事の一環として「平和教育への原動力としての情報技術(IT)」と題して講演され「ITは平和の実現,平和のための学習の最も重要なツールになりうるものである一方,暴力のためにも使用可能。ITを使うときにはいつでも,皆さんの持っている価値が試されることになる」と学生らに呼び掛けていただきました。

KCGグループ一同,これまでのご活躍に敬意を表するとともに,ご冥福を心よりお祈りいたします。

京都コンピュータ学院 創立40周年記念講演 「平和教育への原動力としての情報技術(IT)」
https://www.accumu.jp/back_numbers/vol13/記念講演%20「平和教育への原動力としての情報技術(IT)」.html

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能登半島地震で被災されたみなさまへ

2024年1月1日に発生した能登半島地震により,犠牲となった方々に心よりおくやみ申しあげるとともに,被災された方々にお見舞い申しあげます。

KCGグループ(京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学,京都自動車専門学校)では,被災された地域にお住まいの受験生の方々に対し,入学願書の提出や受験日などについて相談に応じることといたします。入学相談窓口(0120-988-680)へお申し出ください。

負傷された方々のご快復と,被災された地域の安全の確保,一日も早い復興を衷心よりお祈りいたします。

KCGグループ

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KCG・京都すばる高校一貫教育事業でハイフレックス教室を使いAIがテーマの実証授業を実施

KCGと京都府立京都すばる高等学校,三重県立亀山高等学校の3校により遠隔講義システムを使って実施された実証授業。グループワークで学生・生徒たちは,現在関心が高まっている生成AIについて話し合いました(2023年12月26日,KCGI百万遍キャンパスのハイフレックス仕様教室)
KCGと京都府立京都すばる高等学校,三重県立亀山高等学校の3校により遠隔講義システムを使って実施された実証授業。グループワークで学生・生徒たちは,現在関心が高まっている生成AIについて話し合いました(2023年12月26日,KCGI百万遍キャンパスのハイフレックス仕様教室)

京都コンピュータ学院(KCG)と京都府立京都すばる高等学校(京都市伏見区,貴島良介校長),三重県立亀山高等学校(三重県亀山市,廣島朗校長)の3校が2023年12月26日,KCGのグループ校京都情報大学院大学(KCGI)百万遍キャンパスに設置されているハイフレックス(Hybrid-Flexible)仕様教室の遠隔講義システムを使って「生成AIとの付き合い方」をテーマとした実証授業を実施し,学生・生徒たちはスムーズなやり取りや質問を通じてAIに対する願望・未来・可能性や,新たに生じる問題について話し合いました。

文部科学省から採択されたKCGと京都すばる高校が連携して一貫教育することによりIT人材を育成する「専門学校・高等学校連携による中核的IT専門職人材の加速型育成プログラムの開発・実証」プログラムの一環行事。この行事に賛同した亀山高校も参加し,最先端のIT教育環境での学びを体験しました。

生徒・学生たちはまず,遠隔講義システムでKCGIのハイフレックス仕様教室から発信された「AIツールの最新事情」に関する講義を聴きました。その後,「生成AIで変わる○○」をテーマにグループワークで変わることへの願望・未来・可能性や,新たに生じる問題について話し合い,その成果を資料にまとめて発表しました。大型モニタにはお互いの教室の様子が映し出され,集音マイクとスピーカーで,ヘッドセットなしでも質問や会話がスムーズにできるため,校舎の距離を超えて,活発にやり取りをしていました。

現在関心が高まっているテーマとあって,参加した学生・生徒たちからは,「AIの利便性と危険性について,あらためて考えることができた」「AIをどこまで活用するのかの線引きなど難しい部分がよくわかる時間だった」「人類の幸福につなげることも可能ですが,使い方によって幸せや不幸,人の生死までつながるような便利でもあり危険なものでもあるので,使い方に細心の注意が必要だと感じました」といった感想が寄せられました。また,本事業の産官学連携コンソーシアムを組織するBIPROGY株式会社の方々にもファシリテータとして参加いただき,現役のエンジニアとしての視点からの意見や総評などを行っていただきました。

KCGと京都すばる高校の「専門学校・高等学校連携による中核的IT専門職人材の加速型育成プログラムの開発・実証」は2021年10月に,文部科学省の「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」に採択されました。デジタル技術の進歩によりビジネスや産業構造が変革する中にありながら,わが国においてはIT人材,とりわけ専門知識に精通し技術部門と経営部門両面をビジネスとしてとらえることができる中核人材の不足が深刻化しています。そのような中,職業系専門学科がある高等学校と専修学校が連携し,効率化された一貫カリキュラムを開発,実施することで技術系分野の教育を加速させ,5年間でIT中核人材を育成するのが狙いです。一貫カリキュラムは京都すばる高等学校 情報科学科の2022年4月入学生から適用しています。

KCGIのハイフレックス仕様教室は,グループワークやプレゼンテーションなど,学生が主体となって参加するアクティブラーニングによる能動的な学習や対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド授業などさまざまな授業・講義形態に柔軟に対応できるよう設計されています。スマートディスプレイや集音マイク・スピーカーなどを装備し教育と学習のためのシームレスな環境を構築し,教室内やオンライン上など受講する場所の影響を受けずに一緒に授業・講義を受けることができます。 教室内の壁は全体がホワイトボードとして利用でき,アイデアボードとしても機能します。

学生・生徒たちは,遠隔システムを利用して同じ教室にいるのとあまり変わらずに話ができました
学生・生徒たちは,遠隔システムを利用して同じ教室にいるのとあまり変わらずに話ができました
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KCGI入学定員を2024年度から880名に 開学時の11倍

京都情報大学院大学(KCGI)は,2024年度入学生の定員を従来の700名から880名に増員します。2023年12月,文部科学省に変更届を提出しました。日本最初のIT専門職大学院として2004年度に開学した当時の入学定員80名の11倍となります。2022年8月には京都本校百万遍キャンパス新校舎が稼働し,受け入れ体制も万全。本学は今後も国内外のIT業界をけん引するリーダー育成に向けて努力していきます。

入学定員の増員に伴い,収容定員は2024年度1,580名,2025年度以降は1,760名となります。

文章や画像を自動作成する生成AI(人工知能)の台頭は,社会・経済などのあらゆる活動を一変させると言われています。ビジネスにおいては作業時間の短縮による効率化が期待される一方,既存の職業淘汰や,虚偽の情報や画像が一気に拡散するといったリスクが高まることが懸念されています。AI関連以外でも,自動運転,DX(デジタルトランスフォーメーション),5Gなどに代表されるITの利活用が今後ますます重要になるといえるでしょう。政府は全ての国民がデジタル技術とデータ利活用の恩恵を享受するとともに,安全で安心な暮らしや豊かさを実感できるデジタル社会の実現を目指した「デジタル田園都市国家構想」を打ち出し,地域で活躍するデジタル推進人材を2022年度からの5年間で230万人確保するとしています。

しかしながら国内では,高度な情報技術を持った人材の圧倒的な不足が叫ばれています。そのような中,IT応用分野のトップリーダーを育成し,有能な人材を輩出してきた本学に注目が高まり,国内外からの入学志願者が急増しています。本学はこうした状況に対応し,社会からの要請にこたえるべく,入学定員の増加に踏み切りました。

本学は専門分野として「人工知能」「データサイエンス」「ウェブシステム開発」「ネットワーク管理」「グローバル・アントレプレナーシップ」「ERP」「ITマンガ・アニメ」「観光IT」の8つを据え,「産業への応用」として,ICTの実践的活用に向けて専門知識が必要とされる特定の業界・業種に応用するための科目を設けています。

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