KCGI入学定員を2024年度から880名に 開学時の11倍

京都情報大学院大学(KCGI)は,2024年度入学生の定員を従来の700名から880名に増員します。2023年12月,文部科学省に変更届を提出しました。日本最初のIT専門職大学院として2004年度に開学した当時の入学定員80名の11倍となります。2022年8月には京都本校百万遍キャンパス新校舎が稼働し,受け入れ体制も万全。本学は今後も国内外のIT業界をけん引するリーダー育成に向けて努力していきます。

入学定員の増員に伴い,収容定員は2024年度1,580名,2025年度以降は1,760名となります。

文章や画像を自動作成する生成AI(人工知能)の台頭は,社会・経済などのあらゆる活動を一変させると言われています。ビジネスにおいては作業時間の短縮による効率化が期待される一方,既存の職業淘汰や,虚偽の情報や画像が一気に拡散するといったリスクが高まることが懸念されています。AI関連以外でも,自動運転,DX(デジタルトランスフォーメーション),5Gなどに代表されるITの利活用が今後ますます重要になるといえるでしょう。政府は全ての国民がデジタル技術とデータ利活用の恩恵を享受するとともに,安全で安心な暮らしや豊かさを実感できるデジタル社会の実現を目指した「デジタル田園都市国家構想」を打ち出し,地域で活躍するデジタル推進人材を2022年度からの5年間で230万人確保するとしています。

しかしながら国内では,高度な情報技術を持った人材の圧倒的な不足が叫ばれています。そのような中,IT応用分野のトップリーダーを育成し,有能な人材を輩出してきた本学に注目が高まり,国内外からの入学志願者が急増しています。本学はこうした状況に対応し,社会からの要請にこたえるべく,入学定員の増加に踏み切りました。

本学は専門分野として「人工知能」「データサイエンス」「ウェブシステム開発」「ネットワーク管理」「グローバル・アントレプレナーシップ」「ERP」「ITマンガ・アニメ」「観光IT」の8つを据え,「産業への応用」として,ICTの実践的活用に向けて専門知識が必要とされる特定の業界・業種に応用するための科目を設けています。