京情協がKCGグループとIOWNに関する府民セミナー開催

京情協の府民セミナーでIOWN構想について講演する日本電信電話株式会社の長谷部克幸氏(2025年6月20日,KCG京都駅前校6階ホール)
京情協の府民セミナーでIOWN構想について講演する日本電信電話株式会社の長谷部克幸氏(2025年6月20日,KCG京都駅前校6階ホール)

京都コンピュータ学院(KCG)に事務局がある一般社団法人 京都府情報産業協会(会長:長谷川亘KCGグループ総長)は2025年6月20日,KCG,京都情報大学院大学(KCGI),京都府中小企業技術センターとの共催による府民セミナーをKCG京都駅前校6階ホールで開催しました。日本電信電話株式会社研究企画部門IOWN推進室担当部長の長谷部克幸氏が「IOWN ~通信から挑む持続可能な社会の実現~」と題して講演し,同協会会員やKCG,KCGIの学生たちが聴講しました。

一人ひとりが心豊かに暮らしていけるWell-beingな世界を実現する上で,ICTの更なる発展が求められていますが,流通するデータ量の増大により,大量のコンピュータが導入され,膨大な電力を消費しています。長谷部氏は,今後も増加が見込まれ,持続可能性の危機に直面するこの問題の解決をめざす次世代情報通信基盤の構想「IOWN」について,これまでの取り組みを中心に解説しました。

講演では,東京と大阪での超低遅延によるオーケストラの演奏や,遠隔操作によるロボット手術などの事例を挙げて,IOWNの特長を説明。また,開催中の大阪・関西万博では,同社のパビリオンだけでなく,超歌舞伎やスポーツの試合のライブビューイング,プロジェクトマッピング,遠隔接客など,開催されている様々なイベントでIOWNの技術が使われ,未来社会の実現につながっていることが紹介され,参加者は興味深く聞き入っていました。

IOWN(アイオン:Innovative Optical & Wireless Network)構想:
NTTが2019年5月に発表した,従来の電子技術(エレクトロニクス)から光技術(フォトニクス)にシフトし,より「低遅延」「低消費電力」「大容量・高品質」のネットワークを実現しようというICTインフラ基盤構想。あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り,多様性を受容できる豊かな社会をつくり上げるのが目的としている。2024年の仕様確定,2030年の実現をめざし研究開発を進めている。

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茨木俊秀KCGI名誉学長が情報処理学会功績賞を受賞しました

情報処理学会の2024年度「功績賞」に選ばれた茨木俊秀京都情報大学院大学名誉学長
情報処理学会の2024年度「功績賞」に選ばれた茨木俊秀京都情報大学院大学名誉学長

京都情報大学院大学(KCGI)の茨木俊秀名誉学長が,一般社団法人情報処理学会(IPSJ)の「功績賞」に選ばれ,2025年6月11日に東京・神田の日本出版クラブ3階ホールで開催された同学会の2025年度定時総会で賞状と賞牌が授与されました。2023年3月までKCGI学長を務めた茨木名誉学長は,長年の業績が認められ2024年春には瑞宝中綬章を受章しています。

IPSJの功績賞は「情報処理に関する学術または関連事業に対し特別の功労があり,その功績が顕著な会員」に贈られるもので,1985年に創設され,原則として毎年度3名以内が選定されます。茨木名誉学長は2024年度受賞者です。IPSJは,茨木名誉学長の経歴や多くの業績を紹介したうえで,「情報処理分野の発展に尽くされた功績は誠に顕著であります」とたたえました。

茨木名誉学長は,京都大学大学院工学研究科修士課程修了(電子工学専攻)の工学博士。
元京都大学大学院情報学研究科科長,元豊橋技術科学大学教授,元関西学院大学教授で,京都大学名誉教授です。2010年から2023年までKCGI学長を務めました。外国大学では,イリノイ大学,ウオタールー大学,サイモンフレーザー大学,ラトガース大学,カンタベリー大学,エラスムス大学などの客員研究員・客員教授となっています。
専門分野は,アルゴリズム,計算の複雑さ,最適化とその応用。日本オペレーションズ・リサーチ学会およびスケジューリング学会の両学会名誉会員,ACM,電子情報通信学会,情報処理学会,日本応用数理学会の4学会フェローです。

主な受賞に,電子情報通信学会米澤賞,日本オペレーションズ・リサーチ学会文献賞,椹木論文賞(システム制御情報学会),電子情報通信学会論文賞,日本オペレーションズ・リサーチ学会業績賞,日本数理科学協会学術賞(JAMS Prize),スケジューリング学会学術賞,近藤賞(日本オペレーションズ・リサーチ学会),電子情報通信学会業績賞があります。

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KCG学生チームがミニッツゲームズコンテストで上位を独占!

京都コンピュータ学院(KCG)デジタルゲーム学系の学生たちがチームで挑んだ新しいゲームプレイとシェアを目指すサービス「MinutesGames」の第2回コンテストで,最優秀賞,優秀賞,奨励賞と上位を独占しました。

第2回コンテストのテーマは「定番」。各チームが「定番」とは何か?から始めて,独創的なアイデアとKCGで学んだ技術力を駆使して,みんなが夢中になれるゲームを作り上げました。

ミニッツゲームズコンテストで受賞したKCGデジタルゲーム学系のみなさん
ミニッツゲームズコンテストで受賞したKCGデジタルゲーム学系のみなさん

最優秀賞に輝いたのは,チームドリーの「クイックドロウガンマン」。ゲームの定番「射的」をテーマに,動く的をタップして壊していくゲームです。弾がなくなるとスマホをシェイクしてリロードします。「もう1回!」と思わせる仕様にするために,リロードや残り弾を気にせずに撃てる「フィーバー」のタイミングなど,友達にも協力してもらって何度も遊び,試行錯誤を重ねました。チームドリーは第1回コンテストでも優秀賞を受賞しましたが,今回はメンバーを変えて3名で挑戦しました。プランナーの今村さん,藤井さんは「クオリティには自信がありました。前回は優秀賞で悔しかったですが,有言実行で今度は最優秀賞を受賞できてうれしいです。第3回も最優秀賞を目指します!」と力強く話しました。

有言実行で最優秀賞を受賞した今村さんと藤井さん
有言実行で最優秀賞を受賞した今村さんと藤井さん

優秀賞には,ケンケンズの「ケン圏突ッパ」が選ばれました。みんなが知っている懐かしの「ケンケンパッ」をスマホ上でひたすら続けて高スコアを目指すゲームです。「ケン(片足)」と「パ(両足同時押し)」を現れる円に合わせてタップしていくという単純なゲームながら,だんだんとスピードアップして追いていかれそうになる焦り感につい熱中してしまいます。プログラマの島田さんは「エリアごとに砂漠やニューヨークでケンケンパッをする楽しさを表現しようと,2Dゲームの中に3Dオブジェクトを配置したところが難しかったです」,プランナーの河崎さんは「テストプレイで自分たちが感じたおもしろさを評価してもらえたのがうれしいです」と話し,「次は最優秀賞を取ります!」と抱負を述べました。

シンプルだけどおもしろいゲームを目指しました!
シンプルだけどおもしろいゲームを目指しました!

奨励賞に選ばれたのは,チームおちば。受賞作品は,テーマの「定番」そのままの「いつものやつ」です。「朝ごはんはパンかごはんか」というような問題で,「ふつう」の答えを選び,「ふつう」であることを目指すゲームです。定番数が少ないと「異端じゃ!」と低評価されてしまいます。プランナーの高木さんは「プレイヤーが直感的に答えられ,共感してもらえるお題を,いろいろな調査をもとに考えました」とアピール。プランナーに加えて今回はデザイナーにも挑戦した多田さんは「自分の描いたイラストで受賞できて,実績として残せたのがうれしいです」と喜びを語りました。2人は,違うメンバーと組んだ「キズナゲ」でもメモラブル賞を受賞。「両方のゲームで受賞できて,びっくりしました。第3回では他のチームをぶっつぶします!」と意気込みを見せました。

2つのゲームでのチャレンジでダブル受賞
2つのゲームでのチャレンジでダブル受賞

KCGデジタルゲーム学系ではアドバンスコースを設けていて,ゲームを企画するプランナーとゲームを開発するプログラマのそれぞれに特化したスキルを,目指す職種に応じて学べます。学生たちは,こうしたコンテストへの応募を通し,互いのゲームをプレイし改良を重ねて,切磋琢磨してスキルを伸ばしています。

京都新聞でKCG白河校に保存の京都市電を紹介

KCG白河校地内に保存している京都市電の車両
KCG白河校地内に保存している京都市電の車両

京都コンピュータ学院(KCG)白河校地内に保存されている京都市電の車両が,2025年6月10日の京都新聞朝刊「洛中洛外 ふしぎ探訪」で紹介されました。記事では,「技術で文化育む思い後世に」として,市電車両保存に取り組んだKCG創立者 長谷川繁雄初代学院長の思いとともに,廃線当時の中吊り広告もそのまま残したレトロ感満載の車両内を写真入りで紹介しています。

KCGでは,白河校地内に2両の京都市電を保存しています。日本で初めて走った路面電車である京都市電は1978年に全線廃線となりました。長谷川繁雄初代学院長は,最先端のコンピュータ技術を学ぶ学生たちに,役割を終えた市電を通じて「文化」の意味を考えさせたいと,学院内に2両の市電を移設したのです。ある時代を生きた人々の英知や思いが凝縮された市電を通じて先人の営みに思いを馳せ,文化をつくるという技術者の使命を学生が感じ取ることを,長谷川繫雄初代学院長は期待していました。校地内には,当時道路に敷かれていた石材,線路,停留所,架線もそのまま保存されています。現在は外観の塗り直し作業をしていて,7月には元の色に忠実に再現された車両が見られる予定です。

KCGの市電については,本学ウェブサイトKCG資料館の「京都市電物語」にも詳しく紹介しています。
https://www.kcg.ac.jp/museum/shiden/

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KCGスペシャルオープンキャンパス「アート・デザインフェスタ」を開催!

アート・デザインフェスタでは,ライブペインティングを実施(2025年5月25日,KCG京都駅前校6階大ホール)
アート・デザインフェスタでは,ライブペインティングを実施(2025年5月25日,KCG京都駅前校6階大ホール)

京都コンピュータ学院(KCG)は2025年5月25日(日),京都駅前校でクリエイターやデザイナーを目指す高校生のための特別なオープンキャンパス「アート・デザインフェスタ」を開催しました。大勢の方にご参加いただき,誠にありがとうございました!

当日は,ゲーム・アニメ業界で活躍され, KCGで「キャラクターイラスト実習」や「グラフィックツール入門」などの授業を担当している須磨幸子先生によるライブペインティングを開催。『コンセプトアート』をテーマに,火山の写真や荒野の風景画に扉の写真を合成し,まるでそこに別の世界への扉が存在するかのように違和感なく仕上げていく工程を,解説をしながら実演しました。コンセプトアートは,ゲームの企画書などで,プログラマなどプロジェクトのメンバーに,言葉だけでは伝えきれない,世界観のイメージを伝える大切なもの。参加者は興味深そうに見入っていました。アート・デザイン学系主任の藤田啓輔先生が聞き役となり,アーティストとして求められるスキルやゲーム業界の仕事について,貴重なお話しもしてもらいました。

参加された方からは次のような感想をいただきました。

  • 学校の授業でPhotoshopを使った経験があるのですが,こんな使い方ができるのだと知って,すごいと思いました。
  • 画像を背景になじませるように暖色やコントラストを変動させて雰囲気を完全に合わせることを簡単にやっていて驚いた。
  • イラストが作られるまでの工程で,作業中に考えていることも一緒に丁寧に解説されていたので分かりやすかったです。

KCGのオープンキャンパスは,入学選考料免除,交通費の一部支給,オリジナルグッズプレゼントなどうれしい特典つき。
7月27日(日)は「夏祭りスペシャル」オープンキャンパスを開催します!
日程などの詳細はこちらをご覧ください。

コンセプトアート制作を実演しながら,アートやゲームについていろいろなお話をしてくれました
コンセプトアート制作を実演しながら,アートやゲームについていろいろなお話をしてくれました

RITから学生たちが来日し,「KCG×RITゲームジャム」を開催しました

KCGとRITの学生が混合チームでチャレンジを重ねた「ゲームジャム」(KCGI百万遍キャンパス)
KCGとRITの学生が混合チームでチャレンジを重ねた「ゲームジャム」(KCGI百万遍キャンパス)

京都コンピュータ学院(KCG)の姉妹校である米国ロチェスター工科大学(RIT)から学生16名と教員らが来日し,2025年5月24,25の両日,京都情報大学院大学(KCGI)百万遍キャンパスでKCGのデジタルゲーム学系,KCGIの学生らとRITの学生による「ゲームジャム」を開催しました。「ゲームジャム」は,クリエイターが集まり短期間でテーマに沿ってゲームを開発するイベントで,毎年開催しています。KCG/KCGI・RIT混合の6チームで,それぞれが身につけてきた技術と知識を駆使し, 2日間のゲーム制作にチャレンジしました。

学生たちは,来日前からSNSを通じて交流を開始。5月23日には,KCG京都駅前校でオリエンテーションを兼ねたウェルカムパーティーを開催しました。「ゲーム開発」という共通の目標を持った両校の学生たちは,初対面ながらすぐに意気投合,さっそくゲームの話題で盛り上がりました。「ゲームジャム」本番では,翻訳ツールを駆使して,言葉の壁をものともせずにアイデアを出し合い,より面白いゲームにするために議論し,楽しんで共同開発に取り組んでいました。

2日目の午後には,それぞれのチームが作品を発表。両校の教員や,ゲスト参加したゲーム会社の方々からコメントをもらいました。在学中に「KCG×RITゲームジャム」にも参加したKCG卒業生で,現在Indie-us Gamesで活躍している永原さんは,「技術やツールの進化を存分に活かすことで,どの作品も短期間で作成されたとは思えないほどの面白さを持ち合わせていて驚きました!」と後輩たちの努力をたたえました。

KCG/KCGIの学生は,「お互いの知識や技術が凝縮された,とても濃密な2日間だったと思います。自分に足りない部分も強く実感したので,次の機会までにしっかりと磨いていきたいです」「私にはないアイデアの引き出しを知ることができた,とても有意義な時間になりました。海外の方に感じた自分の意見や疑問をたくさんぶつけられる積極性は,私も見習いたいと思います」「国は違ってもみんな同じゲームクリエイターなんだなって思いました!」と話していました。今回が最後の参加となるRITのスティーブン先生からは,「どのチームも短い時間の中,しっかりとレベルの高い作品に仕上げて素晴らしかった。これからも新しいチャレンジに挑んでほしい」との言葉をいただきました。

RITは1829年,米国ニューヨーク州ロチェスター市の郊外に創立された工学系の名門大学です。世界でいち早く1991年にIT学科を設置したことで知られ,特にCG・ゲーム・IT分野の教育,実績は全米トップクラスの評価を得ています。KCGは1996年に同校と姉妹校提携を結び,学部編入が可能な留学プログラムを展開しているほか,情報処理科に4年制大学卒業者を対象にしたRIT大学院修士課程留学コースを設けるなど,長年,活発な交流を続けています。

それぞれが学んできた技術や知識を駆使してアイデアを出し合いました
それぞれが学んできた技術や知識を駆使してアイデアを出し合いました
KCGマスコットキャラクター「きょこたん」にはRITの学生もkawaii!
KCGマスコットキャラクター「きょこたん」にはRITの学生もkawaii!
翻訳アプリを使えば言語の壁も気になりません
翻訳アプリを使えば言語の壁も気になりません
制作を通してチームの結束もどんどん固まります
制作を通してチームの結束もどんどん固まります
2日目の最後は作品発表。緊張もするけれど客席からの反応が楽しい
2日目の最後は作品発表。緊張もするけれど客席からの反応が楽しい

初夏の風とともに ― 春期ハイキングとフレッシュマン・デイキャンプを開催!

KCGグループは2025年5月,「文化教養/体育」の授業の一環として,春の恒例行事「春期ハイキング」および「フレッシュマン・デイキャンプ」を実施しました。いずれの行事でも,学生たちは初夏の自然の中で爽やかな汗を流し,仲間との交流を深める有意義な時間を過ごしました。

友達同士,風を受けて希望が丘文化公園へ ~ハイキング

春期ハイキングは5月14日に実施され,京都コンピュータ学院(KCG),京都自動車専門学校(KCGM),京都日本語研修センター(KJLTC)の学生たちが,滋賀県竜王町の希望が丘文化公園に向けて元気に歩きました。

学生たちはJR野洲駅まで移動した後,順に希望が丘文化公園へ。夏を思わせる日差しに汗ばみながらも,やわらかい風を受けながら歩を進めました。公園では友達同士で思い思いに楽しい時間を満喫。本年度卒業対象生はクラス単位で写真を撮影しました。ハイキングは京都市内の大文字に場所を移し,秋にも開催されます。

新緑の中,新入生らがイベントを満喫 ~フレッシュマン・デイキャンプ

KCGとKCGMの新入生が入学式,オリエンテーションに続いて臨む「フレッシュマン・デイキャンプ」は5月14日から16日にかけて3グループに分かれて開催されました。会場は,豊かな自然に囲まれた京都市伏見区の横大路運動公園です。

新入生たちは朝,グループごとにKCG京都駅前校をバスで出発。同公園に到着して昼食を済ませてから開会式に臨んだ後,先輩の学生を含むスタッフが準備したイベントを楽しみました。

はじめは緊張気味だった新入生たちも,次第に打ち解け,互いに協力しながらイベントに参加。笑顔あふれる場面があちこちで見られました。

新緑が美しい季節の中で行われた行事は,新入生にとって学生生活のスタートとなる意義深い機会となりました。

それぞれの行事の様子を写真で紹介します。

ハイキング

新緑の中を笑顔で歩く~ 春季ハイキング開催!
新緑の中を笑顔で歩く~ 春季ハイキング開催!
青空の下,仲間とともに思い出づくり
青空の下,仲間とともに思い出づくり
木陰でひと休み
木陰でひと休み
みんなで歩けば,景色も思い出ももっとキラキラ
みんなで歩けば,景色も思い出ももっとキラキラ

フレッシュマン・デイキャンプ

KCGフレッシュマン
KCGフレッシュマン
元気100%!学生スタッフが盛り上げます!
元気100%!学生スタッフが盛り上げます!
さあ,キックベーススタート!みんなで楽しもう!
さあ,キックベーススタート!みんなで楽しもう!
最高の仲間とドッヂビー全開スタート!
最高の仲間とドッヂビー全開スタート!

KCGグループは62回目の創立記念日を迎えました

KCG創立62周年記念式で講演する美濃導彦KCGI副学長・教授(2025年5月9日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
KCG創立62周年記念式で講演する美濃導彦KCGI副学長・教授(2025年5月9日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

京都コンピュータ学院(KCG),京都情報大学院大学(KCGI),京都自動車専門学校(KCGM)のKCGグループは2025年5月1日,62回目のKCG創立記念日を迎え,これを祝う創立記念式が5月9日(金),KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで開催されました。KCGIの法人名が2025年度から学校法人情報大学となり,「The University of Informatics」として新たな一歩を踏み出したKCGグループ。学生,教職員らはこれまでの教育・研究成果を確認するとともに,建学の精神であるパイオニア・スピリットと教育理念,急速に進化する情報社会で中心的役割を担う使命とその覚悟を改めて心に刻み,さらなる飛躍を誓いました。記念式では,KCGIの美濃導彦副学長・教授が「情報社会のしくみ」の演題で記念講演しました。

KCGグループは,1963年5月1日に京都大学宇宙物理学研究科(宇宙物理学教室)出身のグループが立ち上げた,大学の学術研究者を対象とする「FORTRAN研究会」が礎です。創立者である長谷川繁雄 初代学院長先生と長谷川靖子 現学院長先生がコンピュータの可能性をいち早く見いだし,情報処理技術者を育成しようという信念と情熱,パイオニア・スピリットを抱いてつくった,わが国初のコンピュータ教育機関でした。

1969年には,コンピュータ技術者養成のための日本で最初の全日制学校・京都コンピュータ学院が誕生。2004年には,わが国初で唯一のIT専門職大学院としてKCGIが創立されグループ校に加わりました。とどまるところなく発展を続け,これまでに巣立った卒業生・修了生は5万人を超え,それぞれ日本と世界のIT産業の牽引,発展に貢献しています。2013年,京都で最も歴史がある自動車整備士養成校のKCGMが仲間入りしました。卒業生はIT知識も身につけた自動車整備技術者として活躍しています。

美濃教授は京都大学出身で工学博士,京都大名誉教授。京都大学学術情報メディアセンター長,特定国立研究開発法人理化学研究所理事などを歴任し2024年度,KCGI副学長・教授に就任。これまで画像処理,人工知能,知的コミュニケーション関係の研究を続けてきました。講演で美濃教授は,科学技術が急速に進展し,社会が大きく変わりつつあることを踏まえ,「スマートフォンにより世界中に映像が拡散されている現状は,社会の中心がモノから情報になってきたことを示しています」と指摘しました。そして情報という概念が出てきた経緯を振り返り,情報を扱う技術が人間社会に与えたインパクトと社会の変化を考察。サイバー世界での情報量の急激な増加からそれぞれが好む情報のみを受け取ることの危険性に触れ,対話をすること,考える力を養うことが必要であると強調しました。「人間社会の健全な発展には,どういう社会で生きていきたいかを自身で考えること,みなさん一人ひとりが未来社会のイメージを持つことが重要」とし,この日の講演を,科学技術や情報技術によってどのように社会が変わっていくか,もっと積極的にどのように社会を変えていきたいかという問題を考える手がかりにしてほしいとの要望を述べました。

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SIG-Japanが5月にデジタルリテラシーセミナーを開催

デジタルポジティブアクション ロゴ

京都情報大学院大学(KCGI)・京都コンピュータ学院(KCG)学内に事務局のあるスクール・オン・インターネット・ガバナンス・ジャパン(SIG Japan)は,インターネットと公共政策に関するキャパシティビルディング(能力構築・向上)の一環として,グローバルな視点からデジタルリテラシーを考えるセミナーを2025年5月29日(木),KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校6階大ホールで開催します。SIG Japanはインターネットに関する課題をさまざまな角度で考察するイベントを開いていて,今回は2025年度の第1回。インターネット・公共政策・デジタルリテラシーに関心のある方ならどなたでも無料で参加可能です。

セミナーは,KCGIサイバー京都研究所(CKL)の協力で開催されます。CKLは,安心・安全なインターネット環境の実現を掲げ,青少年のエンパワメントや社会貢献活動を積極的に行っています。さらに,KCGIは「.kyoto」という地理的トップレベルドメイン(gTLD)のレジストリ事業者として,地域に根差した安心安全なインターネット空間の構築にも取り組んでいます。

本セミナーは総務省と関連団体・企業が推進する官民連携プロジェクト「デジタル・ポジティブ・アクション」に賛同しています。このプロジェクトは,インターネットやSNS利用におけるリテラシー向上を目指すものであり,KCGIは日本初のIT専門職大学院としてそのビジョンに共鳴し,若い世代が安心・安全にSNSを利用できるよう,倫理的な視点から情報環境を整えることを目的に本セミナーを開催します。

今回は,米・ニューヨークからTikTok Global Head of Youth and Safety PolicyのEmma Leiken氏を講師に迎え,「メディア・リテラシーと青少年の安心・安全」と題し,青少年のテクノロジー利用や青少年を守るためのポリシー,社会的責任ある技術開発などについて,グローバルな視点から講演していただきます。

CKLは,京都府が運営する学術研究施設「けいはんなオープンイノベーションセンター」(精華町・木津川市)で活動してきましたが,2025年3月に京都市内のKCGI百万遍キャンパスに拠点を移し,新たにスタートしています。

開催概要

イベント名
2025年度第1回SIG Japanセミナー
講演
「メディア・リテラシーと青少年の安心・安全」
講師
Emma Leiken
言語
英語・日本語(逐次通訳)
逐次通訳:田中恵子(京都情報大学院大学/サイバー京都研究所)
日程
2025年5月29日(木)
受付:10時40分~
開演:11時10分
終了:12時40分
会場
KCGI京都駅前キャンパス・KCG京都駅前校6階大ホール
〒601-8407 京都市南区西九条寺ノ前町10-5
アクセス
参加費
無料(事前申込制)
対象
インターネット・公共政策・デジタルリテラシーに関心のある方ならどなたでもご参加いただけます。
申し込み方法
以下のフォームより必要事項をご記入のうえ,お申し込みください。
https://forms.office.com/r/F6RkJGLGDP
お問い合わせ
sig@kcg.edu
デジタルポジティブアクション ロゴ

講師プロフィール:
Emma Leiken
青少年のオンライン上の安全とメディア・リテラシーに取り組む,分野横断的なテクノロジー政策リーダー。現在,ニューヨークを拠点に,TikTokのTrust and Safety部門でGlobal Youth Safety and Wellbeing Policyチームを率いている。
以前は,Omidyar Networkで青少年の安全とテクノロジー政策に関する取り組みを主導。そこで,責任あるテクノロジーの設計,政策,アドボカシーに取り組む若者リーダーを支援するため,15の出資者による数百万ドル規模のプール型基金「Responsible Technology Youth Power Fund」を共同設立した。
オーバリン・カレッジで宗教学の学士号を取得後,ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)でテクノロジーに焦点を当てた国際開発学の修士号を取得。
現在,Cyber Collectiveの理事,Center for Intimacy Justiceの諮問委員,またカリフォルニア大学バークレー校の2023–2024年度 非常駐テクノロジー政策フェローも務めている。
※本イベントには,TikTok Japanの協力によりご登壇いただきます。

KCGI・KCG留学生校友大会開催 新入生を迎え,新しい年を祝いました

たくさんの新入生をKCGファミリーに迎えました(2025年4月12日,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校)
たくさんの新入生をKCGファミリーに迎えました(2025年4月12日,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校)

京都情報大学院大学(KCGI),京都コンピュータ学院(KCG),京都日本語研修センター(KJLTC)は2025年4月12日,新入生歓迎会とネパール暦での新年(ビクラム暦2082年)のお祝いを兼ねて,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校の6階大ホールで校友大会を開催しました。KCGグループで学ぶネパール,インド,スリランカ,バングラデシュをはじめとする南アジアからのたくさんの留学生たちが,楽しい時間を過ごしました。

校友大会は,留学生たちが先生らと協力しながら企画。司会や受付など,運営スタッフも学生らが務めました。最初に,寺下陽一KCGI学長・KCG京都駅前校校長が「来日したばかりでまだ日本に慣れていない新入生も多いと思います。日本の生活に慣れている先輩たちは,新入生を助けて,皆がしっかりと勉強に集中できるようにしてください」とあいさつ。続いて各国の歌やダンスが次々と披露されました。先生方が飛び入りでステージに上がりいっしょに踊り出す場面もあり,新しくKCGファミリーに加わる仲間を迎え,大いに盛り上がりました。