KCGIが,スリランカ・ケラニア大学と交流協定を結びました

協定書へのサインを終えた寺下陽一KCGI学長とParanagamaケラニア大学大学院院長(2025年10月7日,KCGI京都本校百万遍キャンパス)
協定書へのサインを終えた寺下陽一KCGI学長とParanagamaケラニア大学大学院院長(2025年10月7日,KCGI京都本校百万遍キャンパス)

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)は,スリランカのケラニア大学と2025年10月7日(火),大学間交流協定を締結しました。KCGI京都本校百万遍キャンパスで開催された調印式には,KCGIから寺下陽一学長らが,ケラニア大学側からはParanagama Priyani大学院院長,Kotte Kankanamge Kithsiri Dharmathilaka事務局長らが出席し,双方が協定書にサインしました。両校は,ケラニア大学におけるオンライン学習プラットフォームの検討,映画・テレビといったコンテンツ・エンターテインメントに関する修士課程の設立と,両校のさらなる交流に向けたより具体的なカリキュラムの開発,短期留学プログラムを含む留学制度の充実に関する話し合いを予定しています。KCGI,京都コンピュータ学院(KCG)などのKCGグループは世界の大学・教育機関との協力関係構築を積極的に推進しています。

ケラニア大学は,1959年に創立されたスリランカでトップクラスの国立総合大学です。7学部185学位プログラムで500人以上の留学生を含む約15,000人の学生が学んでいます。KCGIとは2019年に協力教育プログラムに関する協定を締結。ケラニア大学からKCGIに留学した多くの修了生が,IT技術者として日本,スリランカをはじめ世界で活躍しています。

調印式で寺下学長はKCGIが英語のみでの学習で学位が取得できるプログラムに力を入れ,現在は多くの国々からの留学生が共に学んでいることに触れ,「本日の協定書の調印により,両校の関係がより高いレベルの協力と交流活動へと発展することを期待しております」とあいさつ。Paranagama院長は,アメリカ,ヨーロッパ,南アジア,日本を重点対象とした国際関係強化という大学の戦略目標を強調し,「今回の訪問で,今後の両校の建設的な関係のための強固な基盤を築くことができると確信しています。私たちはただちに将来に向けた活動を開始する決意です」と述べました。

KCGグループは創立以来,グローバルな教育ネットワークづくりに積極的に取り組んでいます。2004年のKCGI開学以降も,中国,韓国,チェコ,イタリア各国の大学と学術交流協定を相次ぎ締結。近年は,南アジアとの交流に力を入れ,スリランカをはじめネパール,インド,バングラデシュなどから多くの優秀な留学生を受け入れています。

KCGI,ケラニア大学の出席者全員で記念写真に納まりました
KCGI,ケラニア大学の出席者全員で記念写真に納まりました
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読売新聞でKCGコンピュータミュージアム所蔵のIBM360を紹介

KCGコンピュータミュージアム所蔵のIBM360が1970年大阪万博に出展されたコンピュータと同機種として紹介されました(KCG京都駅前校)
KCGコンピュータミュージアム所蔵のIBM360が1970年大阪万博に出展されたコンピュータと同機種として紹介されました(KCG京都駅前校)

京都コンピュータ学院(KCG)のKCGコンピュータミュージアムが所蔵する大型コンピュータ「IBM360 Model40」が,読売新聞の2025年10月3日付朝刊「なるほど科学&医療」で紹介されました。開催中の大阪・関西万博に関連し,「最新技術の展示を近未来の『レガシー』に」として,1970年大阪万博で紹介され,世界に普及していった万博のレガシー(遺産)と今回の万博での展示に触れています。

IBM360は「高さ1メートル55,重さ700キロ以上―。ノートパソコンが当たり前の現代では考えられないほど大きな米IBMのコンピューターが70年万博で出展され,多くの人がディスプレーを見ながらゲームを楽しんだ。同種のコンピューターは現在,京都コンピュータ学院(京都市)の『KCGコンピュータミュージアム』に所蔵されている」と写真とともに紹介されています。

KCGコンピュータミュージアムは,日本最初のコンピュータ教育機関であるKCGが,1963年の創立以来60年以上の長きにわたって教育・実習・研究で使用してきた過去のコンピュータ等を保存・展示しています。「国内屈指の貴重な機器を多数保存している」との理由で2009年に社団法人(現在は一般社団法人)情報処理学会から「分散コンピュータ博物館」の全国第一号認定を受けました。また「TOSBAC‐3400」や「OKITAC-4300C システム」など7機種が「情報処理技術遺産」として認定されています。2011年にはKCGの長谷川靖子学院長に,同学会から感謝状が贈られました。KCG京都駅前校には,これら「情報処理技術遺産」認定機器のほかにも多くの貴重な過去の名機が展示され,日本の高度成長を支えた技術を間近で知ることができる場として見学者が多数訪れています。

KCGコンピュータミュージアム所蔵の機器については,本学ウェブサイトKCG資料館の「KCGコンピュータミュージアム」でも紹介しています
https://www.kcg.ac.jp/museum/computer/

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KCGI・KCGの2025年度秋学期入学式を挙行しました

2025年度秋学期入学式で式辞を述べる長谷川亘KCGI・KCG・KCGM総長(2025年9月30日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
2025年度秋学期入学式で式辞を述べる長谷川亘KCGI・KCG・KCGM総長(2025年9月30日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG),京都日本語研修センター(KJLTC)の2025年度秋学期入学式が9月30日(火),KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで挙行されました。AIの急速な普及など社会情勢が激変する中,ITの専門知識と高度な技術を修得し,世界をリードする情報処理技術者になる決意を固めて国内外から集まった若者たちが,歴史と実績を誇るKCGファミリーに加わりました。みなさん,ご入学おめでとうございます。

入学式では,1963年に日本で最初のコンピュータ教育機関として創立されたKCGとKCGグループの歴史を紹介するビデオが上映されたあと,KCGI・KCG・京都自動車専門学校(KCGM)の長谷川亘総長が式辞を述べました。長谷川総長は,「近年,IT分野は驚異的な進歩・発展を続けています。とりわけAIは,世界中で開発競争が激しさを増して進化のスピードがたいへん速く,人間の思考の方向性や,学習の方法,社会のありようにまで多大な変化をもたらしています。みなさんには,ITを存分に学び,時代の先端を行く学生になっていただきたい」と要望。また「本年4月,京都情報大学院大学の運営法人名が『学校法人 情報大学』に改められました。英語名称は『The University of Informatics』です。世界の情報教育をリードし続けようとする本学にふさわしい名称であると確信しています」と最新状況にも触れ,KCGの教育理念や,常に進取の気概を持って歩んできた歴史と実績を説明しました。そして「5万人以上の修了生・卒業生による人的ネットワーク,いわば『KCGファミリー』は,世界中に広がっています。みなさんは,今日からKCGファミリーの一員です。何をどのように学ぶかというしっかりした目的意識を持って本学を選択したことに誇りを持ち,将来を見据えながら学生生活を有意義に過ごしていただきたいと思います。在学中に,生涯の宝となるような友達をできる限り多くつくってください。優秀な先輩たちに続き,自信に満ちた修了生・卒業生となって輝かしい未来を切り拓いていかれることを願っています」と励ましました。

続いて寺下陽一KCGI学長が式辞。寺下学長は「『情報技術』と聞くと真っ先に『人工知能(AI)』を連想される方も多いでしょう。みなさんがこれから学ぶ内容は最新のコンピュータ技術であり,それこそがAIの発展を支えているのです。コンピュータ技術者であるみなさんは,同時にAI技術者でもあることを自覚して学びを深めてください」と求めました。さらに「現代社会のあらゆる活動,ビジネス,報道,政治,外交,さらには人々の日常や国際的な安全保障に至るまで,複雑に進化した高度な情報技術の上に成り立っています。みなさんがこれから学ぶ知識と技術は,これら社会活動を支える基礎となるものです」と指摘,「ただし,技術の進歩は人類の幸福のためにこそ用いられるべきです。技術者が単に『技術だけを知っていればよい』という時代はすでに終わりました。みなさんには,技術を通じて人類の幸福と福祉に貢献するという大きな使命と責任があります。どうか,このことを胸に刻み,本学での学びに真摯に取り組んでください」と訴えかけました。

これを受け,新入生を代表しKCGI応用情報技術研究科の張さんが,「私は好奇心が強く,新しいことに挑戦するのが大好きです。これからの学生生活では,その好奇心を原動力に,未知の知識や技術を積極的に学び,仲間とともに切磋琢磨しながら,自分の可能性を広げていきたいと思います。ITが急速に進化し,社会のあり方そのものが変わっていく今,私たち情報技術を学ぶ者には,誰もが安心して豊かさと利便性を享受できる未来を創る使命があると感じています。その理想を実現するために,先生方や先輩方のご指導をいただきながら専門知識と技術を磨き,『豊かな創造性』を育てていきます」と力強く宣誓しました。

式典後,新入生は学生証などを受け取り,希望に満ちた学生生活をスタートさせました。新入生のみなさん,健康に気をつけて勉学に励み,毎日を楽しんでください。教職員一同,心よりみなさんを歓迎し,応援いたします。

式辞を述べる寺下陽一KCGI学長
式辞を述べる寺下陽一KCGI学長
新入生を代表して,KCGI応用情報技術研究科の張さんが力強く宣誓しました
新入生を代表して,KCGI応用情報技術研究科の張さんが力強く宣誓しました
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京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2025にKCGグループが出展しました

京まふ2025のKCGブースで繰り広げられた「液タブ体験ワークショップ」。たくさんの方々に参加いただき,楽しく体験していただきました(2025年9月20日,みやこめっせ)
京まふ2025のKCGブースで繰り広げられた「液タブ体験ワークショップ」。たくさんの方々に参加いただき,楽しく体験していただきました(2025年9月20日,みやこめっせ)

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)が共催する西日本最大級のマンガ・アニメのイベント「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2025」は9月20日(土)・21日(日),京都市勧業館(みやこめっせ),ロームシアター京都,京都国際マンガミュージアムで開かれました。KCGグループは,みやこめっせ会場1階にブースを設け,KCGマスコットキャラクター「きょこたん」に液晶ペンタブレットを使って色をつけオリジナルうちわを制作する「液タブ体験ワークショップ」を実施しました。たくさんの方々に参加いただき,うちわは早々に品切れとなる盛況ぶり。初心者の方も学生スタッフの丁寧なサポートのもと,安心して楽しく体験していただきました。また,ワークショップ参加者には「きょこたん」のクリアファイルをプレゼントしました。

京まふは,コンテンツ産業の振興やマンガ・アニメの担い手育成,海外への発信を目的に毎年開かれ,今年で14回目を迎えました。キャラカフェや伝統産業体験など,多彩な企画がそろい,お気に入りのキャラクターグッズや展示を楽しむファンが大勢訪れ,会場は終始熱気に包まれていました。主催者によると,2日間で36,143人が来場し,大盛況となりました。

KCGグループはこれからも業界が求める人材育成に取り組みながら,京まふをはじめとするイベント開催への協力等を通じて,業界に貢献できるよう取り組んでまいります。

学生スタッフもKCGブースを盛り上げました
学生スタッフもKCGブースを盛り上げました

KCGIの青木教授と土持副学長の発表論文が,教育国際会議で受賞しました

教育国際会議「ICLEA2025」でKCGIの青木成一郎教授と土持ゲーリー法一副学長に授与された「Best Short Paper Award」の賞状
教育国際会議「ICLEA2025」でKCGIの青木成一郎教授と土持ゲーリー法一副学長に授与された「Best Short Paper Award」の賞状

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)の青木成一郎教授と土持ゲーリー法一副学長が,2025年9月5日から7日にかけ福岡市の九州大学で開かれた教育国際会議「International Conference on Learning Evidence and Analytics (ICLEA 2025) 」(学習のエビデンスと分析に関する国際会議)で発表した論文が,最優秀の「Best Short Paper Award」に輝きました。アジア太平洋地域から大勢の研究者が集まった会議での受賞は,先進的な教育システムを積極的に取り入れるKCGIの評価を一段と高めました。

ICLEA2025は,小・中学校,大学での児童,生徒,学生の学習履歴と分析に関する研究成果を研究者らが共有し,情報交換と議論により研究の発展へつなげる目的で開催された国際会議で,教育におけるコンピュータの使用を推進する学会「Asia-Pacific Society for Computers in Education (APSCE)」の主催です。今回が第1回で,テーマは「スマートでエビデンスに基づく教育を支える信頼できる分析」です。

受賞論文のタイトルは「Tracking Learning Process on The ICE Model in A Flipped Classroom at A Japanese University(日本の大学での反転授業におけるICEモデルに基づく学習過程の追跡)」。日本の大学で,学生が知識(Ideas)を結びつけ(Connections)発展させる(Extensions)ICEモデルに基づき設計した,宇宙の基礎を学ぶ反転授業(事前学習した上で教室で学びを深める授業形態)において,青木教授が土持副学長らと推進してきた研究の成果を発表しました。ICLEA2025のShort Paper部門での発表論文で最も優れているとの評価を得ました。

青木教授は,大阪大学理学部卒,東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(天文学専攻),理学博士。専門は天文学,教育普及,高等教育,教育工学です。京都大学大学院理学研究科附属天文台天文普及プロジェクト室室長で,安倍晴明ら陰陽師が残した天変の記録紹介のため,NHK,BS11,テレビ朝日などに出演しています。関西大学非常勤講師,大阪経済大学非常勤講師,元大阪大学研究員,元滋賀大学非常勤講師,一般社団法人日本応用情報学会理事,認定NPO法人花山星空ネットワーク理事でもあります。平成25年度 文部科学大臣表彰科学技術賞受賞,第21回日本e-learning大賞「グローバル事例特別部門賞」受賞。

土持副学長は,米カリフォルニア州立大学卒,同大学院教育学修士課程修了,米コロンビア大学教育大学院修士課程修了,同博士課程修了,東京大学教育学博士。名古屋大学高等教育研究センター客員教授,文部科学省大学設置審教育組織審査教授,同大学院設置審教員組織審査教授,国立大学法人弘前大学21世紀教育センター教授,帝京大学高等教育開発センター長/同大学学修・研究支援センター長を歴任しました。KCGIでは高等教育・学習革新センター顧問も務め,KCGIの教育および学修支援活動やアクティブラーニング(学習者自身が「受け身」ではなく「能動的」に授業に参加する学習方法)の活性化に力を入れています。カナダで開発されたICEモデルは,土持副学長が日本に導入しました。

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京まふ2025が9月20日,21日に開催,KCGがブースを設けます!

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)が共催する西日本最大級のマンガ・アニメのイベント「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2025」は9月20日(土),21日(日),京都市勧業館(みやこめっせ),ロームシアター京都,京都国際マンガミュージアムで開かれます。KCGグループは,みやこめっせ会場1階にブースを設け,液晶ペンタブレットを使ったワークショップを行います。ワークショップへの参加は無料(京まふ入場券は別途必要)。学生スタッフがサポートするので,初めての方でも楽しく液タブ体験していただけます。

みなさまのご来場をお待ちしております!

イベント名:
京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2025
開催期間:
2025年9月20日(土)~ 9月21日(日)
会場:
みやこめっせ/ロームシアター京都(メイン会場) 9:00~17:00(21日は16:00まで)
京都国際マンガミュージアム(第2会場) 10:00~19:00
※各会場とも入場は終了30分前まで
主催:
京都国際マンガ・アニメフェア実行委員会,京都市
共催:
KYOTO CMEX 実行委員会,京都国際マンガミュージアム,京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学
協力:
「伝統産業の日」実行委員会,京都伝統産業ミュージアム,京都外国語大学
【京まふ公式サイト】
https://kyomaf.kyoto/

2025年度春学期のKCGI学位授与式,KCG卒業式を挙行しました

2025年度春学期の学位授与式・卒業式で式辞を述べる長谷川亘KCGI・KCG・KCGM総長(2025年9月16日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
2025年度春学期の学位授与式・卒業式で式辞を述べる長谷川亘KCGI・KCG・KCGM総長(2025年9月16日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)の2025年度春学期学位授与式・卒業式が2025年9月16日(火),KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで挙行されました。社会のデジタル化がハイレベルで進展し,IT分野においてより優秀な人材が求められる中,高い技術と豊富な知識を修得した修了生・卒業生たちは,あふれる自信と希望を胸に,学び舎を巣立ちました。みなさん,誠におめでとうございます。これからのご活躍を心からお祈りいたします。

厳しい暑さも残る秋の好日,大ホールには多くの修了生・卒業生と保護者が参集しました。KCGI札幌サテライト・東京サテライトの修了生などのため,式典の模様はオンライン配信されました。

KCGIの修了生代表に寺下陽一学長が「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCGの卒業生代表には高弘昇洛北校校長が卒業証書と高度専門士・専門士称号授与書を授与しました。続いて,優れた学業・研究成果を残し最優秀賞と優秀賞,優秀プロジェクト賞に選ばれた修了生・卒業生に,賞状・記念品などが贈られました。

式辞でKCGI・KCG・京都自動車専門学校(KCGM)の長谷川亘総長は,「IT分野は驚異的な進歩・発展を続け,確かなスキルを持ち国際的に通用する高度専門職業人がこれまで以上に強く求められています」と指摘したうえで「IT教育と人格育成が高く評価される本学の修了生・卒業生には,各界から大きな期待が寄せられています。本学でしっかり学んだみなさんならば,ITの進化とそれに伴う問題にも即応し,常に時代の先頭を走り続けることができるからです。身につけた知識と技術を活かし,社会人となってからもさらにスキルを高め,より良い世の中づくりに貢献していただきたい」と激励。「みなさんは,5万人以上の修了生・卒業生による人的ネットワークである『KCGファミリー』の一員です。社会に出ると,先輩と出会う機会が必ずあります。そのとき,『私は後輩です』と自信を持って名乗り,良き人間関係を築いてそれを強固なものにしてください。修了生・卒業生同士の横の関係だけでなく,先輩・後輩の縦のつながりを大切にしてください」と求めました。そして「今年4月,京都情報大学院大学の運営法人名が『学校法人 情報大学』に改められました。日本の情報教育をリードするKCGグループにふさわしい法人名です。100周年を目指すグループの歴史と実績および評価は,先輩方とみなさん方の努力があってこそのものであり,これからも積み重ねられていきます。みなさんの今後のご健勝とご活躍を心からお祈りします」とはなむけの言葉を贈りました。

寺下学長は式辞で,「みなさんが本学で修得されたのはITやAIに関する専門の理論と技術です。これらはこれからの人類社会の発展の基盤となる核心技術です。みなさんは人類社会の発展を支えていく使命も持っていくわけです」としつつ,技術の進歩に伴う負の側面にも言及。「今後,IT,AIの最新技術の世界で活躍するみなさんは,これらの技術が人類の福祉のために利用されるのか,それとも全く逆の目的で用いられるのか,しっかりとした批判力を持つようにしていただきたい。みなさんは有能な技術者として世の中に出ていくわけですが,決して技術一辺倒になることなく,的確な観察力も養ってください」と要望しました。さらに「みなさん一人ひとりの各界での活躍が,社会における本学の評価を向上させる大きな力になると信じております」と期待を込めました。

修了生・卒業生を代表してKCGI応用情報技術研究科の楊さんが,「この2年間,私は授業や研究プロジェクトを通してITの応用技術の知識を深めるとともに,さまざまな実践活動に参加し,課題を解決する中で成長することができました。これから進む道は人それぞれですが,本学で得た知識,身につけた考え方,そして培った忍耐力は,必ず私たちの未来を支える力となるはずです。努力は決して無駄にはならず,私たち一人ひとりが自分の力で素晴らしい未来を切り拓くことができると信じています」と,修了・卒業の辞を述べました。

最後に,参列者全員で「蛍の光」を斉唱しました。式典終了後,修了生・卒業生それぞれに学位記・卒業証書が手渡されました。

式典後はリーガロイヤルホテル京都に会場を移し,修了・卒業祝賀会が開催されました。修了生・卒業生が教職員を囲んで輪をつくり,学生生活の思い出,将来の夢などを語り合いました。協賛企業から提供された景品の抽選会もあり,会場は笑顔と歓声に包まれました。

KCGI修了生代表に学位記を授与する寺下陽一学長(同,同)
KCGI修了生代表に学位記を授与する寺下陽一学長
KCG卒業生代表に卒業証書と称号授与書を授与する高弘昇洛北校校長(同,同)
KCG卒業生代表に卒業証書と称号授与書を授与する高弘昇洛北校校長
修了・卒業の辞を述べるKCGI応用情報技術研究科の楊さん(同,同)
修了・卒業の辞を述べるKCGI応用情報技術研究科の楊さん
式典後,修了生・卒業生たちはグループごとに記念撮影。歓声が上がり笑顔がはじけました(同,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト)
式典後,修了生・卒業生たちはグループごとに記念撮影。歓声が上がり笑顔がはじけました
KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト近くのリーガロイヤルホテル京都で開催された修了・卒業祝賀会。学生生活の思い出や将来の夢を語り合いました(同,リーガロイヤルホテル京都春秋の間)
KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト近くのリーガロイヤルホテル京都で開催された修了・卒業祝賀会。学生生活の思い出や将来の夢を語り合いました(同,リーガロイヤルホテル京都春秋の間)
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KCGと高専連携(文科省委託事業)の京都すばる高校生が,夏期集中講義でプログラミングを学びました

京都すばる高校の生徒がKCGでの夏期集中講義を受講しました(2025年8月7,8日:KCG京都駅前校)
京都すばる高校の生徒がKCGでの夏期集中講義を受講しました(2025年8月7,8日:KCG京都駅前校)

京都コンピュータ学院(KCG)とIT人材育成の一貫教育で連携している京都府立京都すばる高等学校情報科学科の生徒が2025年8月7,8の両日,KCG京都駅前校でプログラミング関連の夏期集中講義を受講しました。両校は文部科学省の「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」に2021年度以降採択され,一貫カリキュラムを開発,実施し5年間でIT中核人材の育成を目指しています。

夏期集中講義にはIT,プログラミングを学んでいる1,2年生がKCGを訪れ,最新の設備でWeb開発の基本であるHTML,CSS,JavaScriptを使った3Dプログラミングに挑戦しました。1日目はWebページの作り方と,そこに組み込むプログラミングの基本を学び,簡単な3D空間とオブジェクトの作成までを学びました。2日目には3D空間に地面を作り,移動や設置したオブジェクトとの接触などの機能を組み込み,3D空間を自由に歩き回れるWebアプリケーションとして完成させました。生徒たちはプログラミング力を向上させようと,集中して真剣に授業に臨んでいました。

両校が技術系分野の教育加速のために効率化を重視して開発した一貫カリキュラムは,京都すばる高校の2022年4月入学生から適用。2025年4月には第一期生がKCGに進学しています。夏期集中講義は今回4度目で,両校の取り組みが着実に進んでいます。高校ではシステム開発の基本としてC言語とJava言語を学び,毎月京都すばる高校にKCG教員が出向いての授業が行われています。

生徒らは集中して学び,プログラミング力を向上させました
生徒らは集中して学び,プログラミング力を向上させました

参加されたみなさんから次のような感想をいただきました。

  • とても楽しく授業が明るい雰囲気で先生が生徒に寄り添ってくれて,とても分かりやすかった。
  • 遊び心ある面白さでとても分かりやすく楽しかったですっ!プログラミングについても言葉を知る楽しさについてもよく学べました。ありがとうございますっ!
  • 滅茶苦茶最高でした!
  • すっごく楽しかったし,ためになった。
  • 話を飽きさせないトーク力がとてもうらやましく思います。

両校が進める「専門学校・高等学校連携による中核的IT専門職人材の加速型育成プログラムの開発・実証」「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」の詳細
https://www.it-edu.kyoto/

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「芸術家として日本での歩み進めたい」。KCGI研究生タラカさんが京都で絵画個展

KCGI研究生のタラカさんが開催している絵画個展「狭間の大地(IN BETWEEN LANDS)」での一作品
KCGI研究生のタラカさんが京都市内のギャラリーで開催している絵画個展「狭間の大地(IN BETWEEN LANDS)」の掲示物

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)のITマンガ・アニメ専門分野で学び2025年3月に修了,その後も研究生として芸術作品の制作活動を続けているタラカさんは8月19-24日,京都市中京区の「同時代ギャラリー」で絵画個展「狭間の大地(IN BETWEEN LANDS)」を開催しています。KCGIでの学びを継続,より発展させながら「アーティストとして日本でも歩みを進めたいと自主企画で個展を開催するに至りました」というタラカさんは,個展で「喪失,孤独,そして距離という感情をたどる,私自身の内面的な旅」を絵画に表現しています。開催時間は正午から午後7時まで(最終24日は午後5時まで)。

タラカさんはスリランカ出身で,母国の芸術大学を卒業後,2023年4月,KCGIに入学しました。現在は「スリランカと日本の現代美術における神話の役割―象徴性と物語技法の比較研究」をテーマに,神話が現代美術にどのように表現されているかを探究するとともに,アニメやマンガの美学が創作活動に与える影響にも関心を持って研究を進めています。

出展作品についてタラカさんは「私の創作は,長年かけて学んできた私自身の文化的ルーツであるスリランカの民間伝承や寺院壁画,さらには伝統的な物語に強く影響を受けています。同時に日本での生活と学びを通して出合った,日本の民芸や日常美学を融合し,表現しました」と説明,「母と故郷を失った一人の人間の消えかける記憶の光にすがるような心の声を作品の中に込めました」と話しています。

「アーティストであり研究者として,私はスリランカと日本両国の伝統的なイメージや物語が,現代の人生やアイデンティティ,感情をどう表現できるかに関心を持っています」と語るタラカさん。初めてとなる日本での個展開催を機に,KCGIでの学びを続けながら,さらなる飛躍を期しています。

狭間の大地(IN BETWEEN LANDS)
開催期間
8月19日(火)~24日(日)
各日12:00~19:00(最終日は最長17:00迄)
場所
同時代ギャラリー
〒604-8082
京都府京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56 1928ビル(旧毎日新聞ビル) 2F
https://www.dohjidai.com/gallery/access/
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「ひらめき☆ときめきサイエンス」開催,中・高校生が大学院の研究成果に触れました

中・高校生がアイデアを出し合い火星定住者の物語を作り上げました(2025年8月8日,KCGI京都本校百万遍キャンパス)
中・高校生がアイデアを出し合い火星定住者の物語を作り上げました(2025年8月8日,KCGI京都本校百万遍キャンパス)

学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)は2025年8月8日,ワークショップ「生成AIとデジタルマンダラを活用して火星定住者の物語の動画をつくりましょう!」をKCGI京都本校百万遍キャンパスで開催し,参加した中学生・高校生たちが大学院の研究成果を体験しました。

今回のワークショップは,青木成一郎KCGI教授が中心となって開発中の協創(異なる立場・業種の人が協力して新しいものをつくること)プラットフォーム・digital Mandala(デジタルマンダラ)と生成AIを実際に使ってみる内容で,独立行政法人日本学術振興会の「科研費」(KAKENHI)により大学や研究機関で行われている最先端の研究成果に小・中・高校生が直接触れることのできる「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」プログラムの一つとして実施されました。

はじめに,青木教授が自身が研究者を目指したきっかけや天文教育普及活動への取り組みから,若いみなさんに研究に興味を持ってもらい,研究の楽しさである「わかった」感を感じてほしいと話しました。そして,生成AIは何をどのように行っているのか,それに対して私たちはどう対応していかなければならないかを説明,AI時代の学習をサポートするために開発中のプラットフォーム・digital Mandalaについて紹介しました。

ワークショップでは,グループに分かれ,それぞれが持ってきた画像を見せてなぜその画像を選んだのかを説明するところからはじめ,火星でどのように楽しみながら日常的な生活ができるか,アイデアを出し合い意見をまとめていきました。単なる想像ではなく,火星の環境について確認し,合理的な理由を踏まえて明確に示すことが求められるため,参加者は真剣そのもの。気温や大気などの環境,食糧や水,電源確保はどうするかといった生活の必須条件だけではなく,生活を楽しむための娯楽についても考えました。光回線を使うと地球とのタイムラグはどのくらいになるのかと計算をはじめる中学生の姿もあり,新しい発想の場を生み出す場として設計,設置した「イノベーションルーム」の壁はたくさんのアイデアで埋まっていきました。その後,digital Mandalaに話し合った内容を入力すると,AIがストーリーを書き出し,さらに修正を加えて皆のアイデアを結集した物語を作り上げました。

大講義室で堂々と発表し,大きな拍手をもらいました
大講義室で堂々と発表し,大きな拍手をもらいました

発表会では,各グループが物語のコンセプトを説明し,物語からAIが生成した動画を鑑賞しました。同じスタート地点から,グループごとにまったく異なる物語が生み出され,お互いに大きな拍手を贈り合いました。参加した中・高校生からは「楽しく学ぶことができてよかった」「思っていたより作り手の人間性が反映される」「将来自分も研究をしてみたいと思った」といった声が聞かれました。終了式では,一人ひとりに寺下陽一KCGI学長より「未来博士号」が手渡されました。