全国ソフトウェア協組連がKCGで講演&パネルディスカッションを実施。

IT企業経営者がKCGの学生にエール KCGで全国ソフトウェア協組連が講演&パネルディスカッション -夢あふれるIT業界 「人間力」磨き挑戦を-

IT企業でつくる全国ソフトウェア協同組合連合会による基調講演,パネルディスカッションを11月30日,京都コンピュータ学院京都駅前校で開催しました。IT企業の5名の経営者の方々から就職活動を控えた学生たちに業界の現状や求める人材などについてお話やアドバイスをいただきました。いずれの方も,IT業界は今後も成長の可能性を大きく秘めていると強調,ITの技術よりもむしろ,何事にも前向きに取り組む「人間力」を持った人材を求めているとし,学生時代には勉学のみならず「社会を見る目」を培ってほしいと訴えました。

出席されたのは同協組連会長で㈱MM総研取締役所長の中島洋氏,コムチュア㈱代表取締役の向浩一氏,㈱ユー・エス・イー副社長の吉弘京子氏,ユース・情報システム開発㈱社長の舟橋千鶴子氏,㈱アスタリスク社長の鈴木規之氏。

はじめに向氏による「IT業界で飛躍のチャンスをつかめ」と題した基調講演がありました。向氏は,日本のIT業界の売上げ規模が17兆円を超え,米国に次ぎ世界第2位に位置していると説明。2001~2006年で4.49%増となお右肩上がりの成長を続けていることを紹介した上で,今後も「新しい技術がビジネスに拡大する可能性をおおいに秘めている」と指摘しました。さらに,今年3月にジャスダックに上場した自らの会社について触れながら「業界は残業も比較的少なく,有給休暇を取りやすくしようと努めている企業が多い。“きつい,帰りにくい”などと思われがちだが,実態は至って健全です」と話されました。

求めている人材については,次の五つを挙げられました。

  1. 行動力がある人
  2. コミュニケーション力がある人
  3. 分析力がある人
  4. 新しい技術に関する興味が強い人
  5. 技術向上を通して人間成長を目指したいと思う人

また,パネルディスカッションでは,それぞれの会社の事業内容を説明した後,就職活動について,次のアドバイスがありました。

  • 面接の時は必ず,学生生活で自慢したいことを具体的に質問します。
  • 技術力だけでなく社会性を持った人材を求めています。
  • 学生時代には勉学も大切ですが,積極的にアルバイトなどをして『社会』というものを経験しておくと就職後,役に立ちます。
  • 時間や約束,目標などの面で負け癖をつけてしまうのはよくない。何に対しても前向きにがんばるという『人間力』をつけてほしい。
  • 業界の企業に入社すると,最初はプログラマとしての業務が多いかもしれないが,どんどんキャリアアップしてSE(システムエンジニア),コンサルタントを目指してほしい。

最後に中島氏が「IT業界は成長力がありながら,人材が不足している。自分を磨きチャレンジ精神を持って,飛び込んできてください」とまとめました。パネルディスカッション終了後には各企業の採用説明会も実施し,多くの学生が参加しました。