KCG・京都すばる高校一貫教育事業で最先端IT教育環境を高校生が体験

最先端のIT教育環境での学びを体験する京都府立京都すばる高等学校の生徒たち
最先端のIT教育環境での学びを体験する京都府立京都すばる高等学校の生徒たち

京都コンピュータ学院(KCG)が京都府立京都すばる高等学校(京都市伏見区,貴島良介校長)と連携して一貫教育することによりIT人材を育成する「専門学校・高等学校連携による中核的IT専門職人材の加速型育成プログラムの開発・実証」プログラムの一環行事として,同高校情報科学科の生徒が2022年12月27日にKCGを訪れ,最先端のIT教育環境での学びを体験しました。

生徒たちは,KCG京都駅前校と京都情報大学院大学(KCGI)百万遍キャンパスのそれぞれのハイフレックス仕様教室に分かれて,KCG京都駅前校の教室から配信されるSDGs(持続可能な開発目標)に関する講義を聴き,関連するクイズに答えながら理解を深めました。その後,自分たちの選択により世界がどのようになっていくのかを体験しながら考えるオンラインゲームに臨み,その成果を発表しました。ハイフレックス仕様教室では,教員が教室内を移動してもカメラがその動きを捉えることから,遠隔で受講する生徒は常に教員の顔を見ながら話を聞くことができます。また,大型モニタにはお互いの教室の様子が映し出され,集音マイクとスピーカーで,ヘッドセットなしでも質問や会話がスムーズにできるため,生徒たちは校舎の距離を超えて,活発にやり取りをしていました。

今回の行事は,ITを学びエンジニアをめざす若者たちに幅広い知識を身につけてもらいたい,最新のITを駆使した環境で学ぶという経験は今後の学びのためにも必ず役に立つとの思いから,KCGの教員が企画。高校は冬休み中でしたが,多くの生徒が参加しました。講義ではSDGsにITが果たす役割についても説明され,生徒たちは熱心に聴き入っていました。

両校の「専門学校・高等学校連携による中核的IT専門職人材の加速型育成プログラムの開発・実証」は2021年10月に,文部科学省の「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」に採択されました。デジタル技術の進歩によりビジネスや産業構造が変革する中にありながら,わが国においてはIT人材,とりわけ専門知識に精通し技術部門と経営部門両面をビジネスとしてとらえることができる中核人材の不足が深刻化しています。そのような中,職業系専門学科がある高等学校と専修学校が連携し,効率化された一貫カリキュラムを開発,実施することで技術系分野の教育を加速させ,5年間でIT中核人材を育成するのが狙いです。一貫カリキュラムは京都すばる高等学校 情報科学科の2022年4月入学生から適用しています。