KCGグループが,ベトナムICT大手企業のCMCと交流協定を結びました

協定覚書(MoA)へのサインを終えた長谷川亘KCGグループ理事長・総長とグエン・チュン・チンCMC会長兼社長
協定覚書(MoA)へのサインを終えた長谷川亘KCGグループ理事長・総長とグエン・チュン・チンCMC会長兼社長

京都情報大学院大学(KCGI)・京都コンピュータ学院(KCG)などのKCGグループは,ベトナムのCMC大学を運営する大手ICT企業であるCMCと2023年12月15日(金),日本とベトナムでの高度な人材教育と開発で協力することを目的とする交流協定を締結しました。KCGI京都本校百万遍キャンパスで開催された調印式には,KCGグループから長谷川亘理事長・総長,寺下陽一KCGI副学長らが,CMC側はグエン・チュン・チン会長兼社長,グエン・ゴク・ビィンCMC大学学長らが出席し,長谷川理事長・総長,チン会長兼社長が協定覚書(MoA)にサインしました。KCGグループは世界の大学・教育機関,企業との協力関係構築を積極的に推進しています。

CMCはベトナム第2位のICT企業で,グループ傘下のCMC大学は教育内容や環境,学校管理などをすべてデジタル化した「ベトナム初のデジタル大学モデル」として2022年に開校しました。CMC大学は2022年にKCGI・KCGと大学間の交流協定を締結しています。ビィン学長は,KCGIの元教授・元副学長です。

今回の協定により,KCGI・KCGはCMC大学とのこれまでの協力関係を強化し,CMCとは私立教育機関の教育・経営モデルに関する経験を共有します。交換留学や単位認定,講師交換なども実施する方針です。またCMCは,KCGIとKCGの卒業生を日本とベトナムにあるCMCジャパン(CMCの子会社)で優先採用することにしています。

12月15日午後の調印式を前に,チン会長兼社長らCMCグループの7名はKCG京都駅前校を訪問。授業の様子やKCG資料館を見学しました。その後移動したKCGI百万遍キャンパスでは2022年に完成したばかりの新校舎ホールで,著名ピアニストの多川響子KCGI教授によるミニピアノコンサートを鑑賞しました。

調印式で長谷川理事長・総長は「KCGグループは今年60周年を迎えました。本学は自動車制御,医療,海洋,農業,声優などさまざまな分野でのIT教育を行っており,今後,さらに他の分野でもIT教育を開始します。KCGグループはこれからも最先端のIT教育を追求していくことを目指しています」とあいさつ。これを受けて,チン会長兼社長が「1990年にCMC Corporationを創業して今年で30年を迎えました。ちょうどKCGの半分です。将来, KCGグループとCMCグループが協力してさらに発展すること望みます」と述べました。

翌16日(土)には,日本貿易振興機構(JETRO)・ベトナム計画投資省(MPI)・駐日ベトナム大使館が主催・共催する「日越ビジネスフォーラム」が,ファム・ミン・チン首相出席のもと東京・赤坂のホテルニューオータニで開催。セレモニーで,KCGグループとCMCが署名済みのMoA文書を披露しました。

KCGグループは創立以来,グローバルな教育ネットワークづくりに積極的に取り組んでいます。とりわけ2004年のKCGI開学以降,中国,韓国,チェコ,イタリア各国の大学と学術交流協定を相次ぎ締結。ベトナムでは2020年以降,20年に国立フエ大学(HU),国立ダナン大学(UD),ハノイ国家大学人文社会科学大学(VNU-USSH),22年にはフェニカア大学(PU),CMC大学,タンロン大学(TLU)と協力関係を構築しています。同国では企業とも協力を進めていて,2022年には大手オフショア開発企業であるVTIグループに所属し同国でIT教育関係事業を手掛けるVTI Educationと協力協定を締結し,同国でのIT人材育成を推進しています。

2022年に完成したKCGI百万遍キャンパス新校舎を見学し,KCGグループ,CMCグループの出席者全員で記念写真に納まりました。
2022年に完成したKCGI百万遍キャンパス新校舎を見学し,KCGグループ,CMCグループの出席者全員で記念写真に納まりました。
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伊藤博之KCGI教授が特別講義「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」

「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題したクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役・伊藤博之KCGI教授の特別講義(2023年12月8日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題したクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役・伊藤博之KCGI教授の特別講義(2023年12月8日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

世界中で人気のバーチャルシンガー「初音ミク」の生みの親で,クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社札幌市,創立1995年)代表取締役の伊藤博之・京都情報大学院大学(KCGI)教授による特別講義が2023年12月8日(金),京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールでの対面とインターネットを通じたライブ配信とのハイブリッド形式で実施されました。学生たちはおのおの希望する場所で,コンテンツビジネス第一人者の講義に聴き入りました。伊藤教授は「初音ミク」誕生の経緯や成長過程,音声技術・ライブ技術への先進的な取り組みや国内外での活躍について映像を交え解説しました。

「初音ミク」は2007年8月31日に誕生したバーチャルアイドルです。歌詞とメロディを入力すると音声合成で歌ってくれるソフトウェアであり,「身長158センチ,体重42キロ,16歳」の人気キャラクター。得意ジャンルはアイドルポップスとダンス系ポップスです。国内外でライブコンサートが開催され,日本文化を世界に発信するクールジャパンの象徴的存在になっています。

伊藤教授は「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題した講義で,クリプトン社の事業を紹介したうえで音楽とテクノロジーの関係と歴史,コンピュータ・ミュージックについて解説しました。そして「バーチャル・インスツルメントは楽器の音色をパソコンで再現するソフトウェア。人の歌声もバーチャル・インスツルメントにしてみようと取り組み,ヤマハの歌声合成技術を使って当社が『初音ミク』を開発しました。キャラクターを付けようという試みはだれもやっていなかった」と説明しました。

キャラクター化が奏功し,音楽だけでなく「初音ミク」のイラストやCG,コスプレなどを創作してインターネットに投稿する人たちが次々に現れ,創作の連鎖が世界中に拡大しました。伊藤教授は「キャラクターが認知されることによって創作活動が連鎖的に広がっていくけど,権利の問題が生じる。煩雑な権利クリアランス作業を簡単にしてあげないといけないと考えた」と,クリプトン社が持つ原著作物のライセンスを公開したことを説明。さらに「ファンが作った創作物を他のファンが使いたいときのために、『piapro(ピアプロ)』という投稿サイトを作りました」と,創作が生まれやすい環境を整えた経緯と仕組みを解説しました。

「初音ミク」は誕生から16年がたち,大勢のクリエイターによる二次創作・三次創作の結果,歌や音声にとどまらず,ダンスや動画,コスプレ,フィギュアなどへと表現形態は多様化しました。伊藤教授は「無断使用の連鎖でなく,共感の連鎖,ありがとうの連鎖が具体的に見えるようなものとしてコンテストも開催しています」と,各地で開催する取り組みを説明。また「(創作の連鎖によって)コンテンツの価値が増えていくと考えています。いろんなコラボレーションが『初音ミク』の価値,『初音ミク』を使ったクリエイターの価値を上げていく」との考えを示し,ファッションやクラシック音楽会,ゲーム,和太鼓,歌舞伎などでのコラボレーションを紹介しました。

コロナ情勢の変化とともに「初音ミク」活躍の場がさらに増えています。公演やイベント出演はめじろ押しで,毎年開催されている3DCGライブと創作の楽しさを体感できる企画展のイベントは,2023年は「初音ミク『マジカルミライ2023』」として8月に大阪市,9月は千葉市で催されました。2024年は東京,福岡,大阪で予定しています。中村獅童さんと共演する「超歌舞伎」は2016年の初演以来初めて東京・東銀座の歌舞伎座での公演が実現。2023年12月3日から26日まで「十二月大歌舞伎」の第一部で「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」を上演しています。東京・渋谷のNHKホールでは「初音ミク×鼓童スペシャルライブ2023~結~」を6月に開催,NHK-BSで放送されました。海外版マジカルミライともいえる「MIKU EXPO」は,2020年のコロナ感染拡大以降はツアーを見合わせ,2023年はVRとオンラインの「MIKU EXPO 2023 VR」を11月に開催しましたが,2024年は海外リアルコンサートを再開し4月から5月にかけ「HATSUNE MIKU EXPO 2024 North America」を北米16都市で行うことが決まっています。商品展開も相次いでいて,2023年は初音ミク誕生16周年を記念したコラボ商品が続々。セイコーは「初音ミク×SEIKO Happy 16th Birthdayウォッチ」を7月に,ソニーが「ウォークマン『初音ミク』16周年記念コラボレーションモデル」を8月に発売。ヤマハは初音ミク16周年記念コラボ商品の「ヤマハ ボーカロイドキーボード」「ヤマハ ギタレレ」「スタインバーグUSBオーディオインターフェース」の購入予約受け付けを10月に開始しました。

伊藤氏は,2013年4月にKCGI教授に就任しました。同年秋には国際的な活動と技術革新が認められ,藍綬褒章を受章しています。KCGIとKCGには相互に授業を聴講できる仕組みがあります。KCGIのコンテンツビジネス関連を学ぶ学生だけでなく,KCGのアート・デザイン学系,デジタルゲーム学系,コンピュータサイエンス学系情報処理科IT声優コースなどコンテンツ関連の学生たちも,伊藤教授の取り組みから多くを学ぶことができます。

KCGI,KCG,京都自動車専門学校のKCGグループは新型コロナウイルスの感染状況を総合的に判断し,2023年度秋学期は,授業・講義を原則としてハイブリッド形式(学生は教室またはオンラインのいずれでも受講が可能)とし,学校行事はサイバースペースも併用して実施しています。

伊藤教授は,バーチャルアイドル「初音ミク」誕生の経緯や成長過程,音声技術への取り組み,国内外での活躍について映像を交え解説しました。
伊藤教授は,バーチャルアイドル「初音ミク」誕生の経緯や成長過程,音声技術への取り組み,国内外での活躍について映像を交え解説しました。
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校友会同窓会を開催。新たなネットワーク形成と活性化へ

KCGI修了生,KCG卒業生,在学生の有志が集まり,校友会を盛り上げていこうと話し合いました(2023年12月2日,KCGI百万遍新校舎)
KCGI修了生,KCG卒業生,在学生の有志が集まり,校友会を盛り上げていこうと話し合いました(2023年12月2日,KCGI百万遍新校舎)

京都コンピュータ学院(KCG)が創立60周年,京都情報大学院大学(KCGI)が創立20周年の節目を迎えたのを機に,校友同士のネットワーク拡大強化など校友会のさらなる活性化に向けた取り組みを進めようと,KCGI修了生でつくる実行委員会が企画した校友会同窓会が,2023年12月2日(土),KCGI百万遍キャンパス新校舎で開催されました。KCGIの修了生,KCGの卒業生,両校の在学生の有志と教職員らが参加。懐かしい顔ぶれに,あちこちで再会を喜ぶ声が上がりました。実行委員会は,今後もたくさんの校友の方々が参加できるイベントを企画する予定です。校友の皆さん,ぜひ母校へ遊びに来てください。

第一部では,2022年夏に完成したKCGI百万遍キャンパスの新校舎を見学。修了生たちは大きな校舎と最新の設備に驚いた様子でした。KCGグループの最近の活動状況の紹介もあり,入学定員が増え,ますます発展する母校の姿を目の当たりにしました。

第二部では,長谷川亘KCGI・KCG・京都自動車専門学校(KCGM)総長が校友会の意義について講演。「地縁,血縁ではなく,個人の選択の結果であり努力の結果でもある『知縁=知性の縁』を,自分のビジネスにも役立ててほしい」と述べました。修了生・卒業生,在学生による近況報告のコーナーでは,さまざまなことにチャレンジし,活躍する修了生・卒業生の姿に,在学生たちも大いに刺激を受けていました。

懇親会は,富田眞治KCGI学長のあいさつ,長谷川亘総長の乾杯で始まりました。参加者たちは,飲食を楽しみながら,思い出話や互いの近況,ビジネスなど,さまざまな話で盛り上がり,新たなネットワークがたくさん生まれていました。

懇親会では話題が尽きず,新たなネットワークがたくさん生まれました
懇親会では話題が尽きず,新たなネットワークがたくさん生まれました
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ITが彩る優美な「Autumnal Recital」が開催されました

幻想的な映像を背景に演奏する多川響子さん(2023年11月20日,KCGI京都本校新校舎ホール)
幻想的な映像を背景に演奏する多川響子さん(2023年11月20日,KCGI京都本校新校舎ホール)

京都情報大学院大学(KCGI)の教授で,カナダ・モントリオールを本拠地に世界で活躍するシンガーソングライターで,シルク・ドゥ・ソレイユのメインボーカリストを務めるニッツァ・メラスさんと,KCGI教授で,今秋より講義も担当する著名ピアニストの多川響子さんによるオータムリサイタルが,2023年11月20日,京都情報大学院大学京都本校新校舎のホールで開かれました。長谷川亘総長・理事長が代表理事・筆頭副会長を務める一般社団法人日本IT団体連盟(IT連盟)の理事らを招待して行われたリサイタルには,KCGIと京都コンピュータ学院(KCG)の学生も加わり,ホールからあふれるほどの参加者が,優美な視覚効果に彩られたショーを楽しみました。

ショーの見どころは,演奏とビデオ映像とのコラボレーションです。メラス教授の講義「舞台芸術とIT」の受講学生が中心となり,多川教授の「音楽概論」の受講学生とともに,今回のリサイタルをエンターテインメントショーとして創り上げることを試みました。ステージの背景には壁一面を覆う大スクリーンを設置。そこに投影する映像やライティング,舞台設定などの演出を学生らがディスカッションし,ビデオの編集も手がけました。ショーでは,曲調に合わせた秋らしい映像や幻想的なライティングの中,ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」,ショパンの「雨だれ」などのピアノ演奏と,両教授のコラボによる「Moon River」,「Bridge Over Troubled Water」など全8曲が披露されました。

KCGI・KCGでは,ITを駆使する舞台演出の実践として,これまでにも学生らが「MUΣA Live Show」などで企画と演出に参加し,学んだ知識とスキルを実地に応用する総合的な学習体験を積んできました。今回,ピアニストである多川響子教授を新たに迎えて新しいタイプのショーを作るということに挑戦しました。

ニッツァ・メラスさんと多川響子さんの共演でリサイタルは盛り上がりました(同)
ニッツァ・メラスさんと多川響子さんの共演でリサイタルは盛り上がりました(同)

11月祭を開催! 学生たちの笑いと熱気

京都コンピュータ学院(KCG)の学生が中心となって企画した学校祭「11月祭」が,11月4,5の両日,KCG京都駅前校で開かれました。新型コロナウイルスが5類感染症となったことを受け,今年は4年ぶりに飲食の模擬店も出店。オープンキャンパスも同時開催し,大勢の在学生や高校生,一般の方々でにぎわいました。

実行委員会が部活動やサークルと協力し合うなどして盛りだくさんのイベントを準備。KCG創立60周年の今年は,例年以上の盛り上がりとなりました。特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』上映会と『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』の雨宮哲監督(株式会社トリガー)&麻生智義プロデューサー(円谷プロダクション)を招いてのトークショーや,プロゲーマーによる『Apex Legends』のesportsイベント,学生のゲーム作品をプレイできるゲーム制作サークルの作品展示,Webサイト,アート,写真などの学生作品展示,クイズ大会,ビンゴ大会,利きコード選手権,各サークルや留学生有志による模擬店など,いずれのブースも,学生や参加者の笑いや熱気にあふれました。

11月祭の模様を写真で紹介します。

校舎入口には,学生たちが制作した大看板が掲げられました。

esportsイベントでは,『GHS Professional』のNaokiさん,LxxYunさん,きのこゲンジさんがプロゲーマーならではのゲームパフォーマンスを披露しました。実況・解説のMCははつめさんと田森就太さん(SunSister)。プレイの合間には,参加者からのさまざまな質問に答えてくれました。

ゲーム制作サークルのブースでは,たくさんの学生ゲーム作品が展示されていて,参加者は自由にプレイしていました。ゲーム制作会社で活躍する卒業生も遊びに来てくれ,学生たちは先輩のアドバイスに熱心に耳を傾けていました。みなさんからのフィードバックは,今後の作品制作にも活かしていきます!

晴天に恵まれた2日間。屋外でから揚げとフライドポテトを揚げています!

ベトナムからの留学生たちが,ベトナム料理の「ブンチャー」(肉春巻きとライスヌードル)で故郷の味をふるまいました。おいしかったと大評判です。

KCGのマスコットキャラクター「きょこたん」を生成AIで作成し,お菓子や文房具などのグッズに。売れ行きも好調でした。

関西を中心に活躍するローカルヒーローやヴィランのみなさんも遊びに来てくれました!

オープンキャンパスも同時開催。体験授業や個別相談だけでなく,11月祭ならではのクイズに答えながらの校舎ツアーなど,参加者はいつもと違うオープンキャンパスを楽しみました。

最後は豪華景品が当たる?!ビンゴ大会です。『GHS Professional』のみなさん,MCのお二人に進行を務めていただきました!

パプアニューギニア工科大学に295台のコンピュータを寄贈

京都コンピュータ学院京都駅前校を出発するPCを積んだトラックを前に,記念写真に収まる積込みに協力してくれた学生と教職員(2023年10月3日)
京都コンピュータ学院京都駅前校を出発するPCを積んだトラックを前に,記念写真に収まる積込みに協力してくれた学生と教職員(2023年10月3日)

京都コンピュータ学院(KCG),京都情報大学院大学(KCGI)などのKCGグループは海外コンピュータ教育支援活動(IDCE)として2023年,本学で使用した295台のコンピュータを,日本から南へ約4600キロ離れた南太平洋にあるパプアニューギニア独立国のパプアニューギニア工科大学に寄贈しました。同国への支援は,2009年にゴロカ大学へ53台を寄贈した支援に続く第2弾となります。

10月3日にKCG京都駅前校を出発したコンピュータは,神戸港から海上輸送され,10月23日に同国第二の都市・レイの港に到着し,税関の諸手続きを経て11月6日に同市内にあるパプアニューギニア工科大学に無事に到着しました。

寄贈したコンピュータは,受け取り先のパプアニューギニア工科大学のみならず,現地の初等教育・中等教育のコンピュータ教育に活用される予定です。

寄贈に先立ち,10月6日に開催されたKCG創立60周年記念式典では,サミュエル・アバル駐日パプアニューギニア独立国大使より,お祝いのビデオメッセージが寄せられ式典内で放映されました。ビデオメッセージは,KCGの60周年のお祝いと寄贈への感謝,さらにはこれからのKCGと同国の交流への期待について述べられたものでした。

今後,KCGグループとパプアニューギニア工科大学は学術交流協定を締結し,ICT分野における人材育成を進めていく予定です。

IDCE(International Development of Computer Education)は,KCGが発展途上国や東欧圏に教育で使用したパソコンを寄贈するとともに,指導に当たる現地教員を養成する国際的なコンピュータ教育の支援活動で,1990年にタイ王国へ寄贈したのを皮切りに,ガーナ,ポーランド,スリランカ,モザンビーク,パプアニューギニア,ニジェール,ガボン,シエラレオネなど,これまでに支援したのは合計26ヵ国となります。KCGはIDCEを通して,コンピュータ文化の創造と普及を世界的な規模で進めています。

パプアニューギニア工科大学に到着したPCとスタッフのみなさん(11月6日)
パプアニューギニア工科大学に到着したPCとスタッフのみなさん(11月6日)
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観光情報学会を本学で開催。KCGI/KCGの学生,教員らが研究発表を行いました

観光情報学会の第24回研究発表会で生成AIを活用した観光体験に関する研究を発表する学生(2023年10月22日,京都情報大学院大学京都駅前サテライト)
観光情報学会の第24回研究発表会で生成AIを活用した観光体験に関する研究を発表する学生(2023年10月22日,京都情報大学院大学京都駅前サテライト)

観光産業のさらなる発展の可能性を探る観光情報学会の第24回研究発表会が2023年10月21-22日に京都情報大学院大学(KCGI)京都駅前サテライトで開催され,「観光IT」を学ぶKCGIの土井さん,京都コンピュータ学院(KCG)の熊谷さんとKCGI助教の許泠先生らが研究発表しました。

KCGIは専門分野の一つとして,ICTを応用して新しい観光サービスや観光ビジネスモデルの創出を学ぶ「観光IT」を開設しています。今回の研究発表会は本学観光IT専門分野の教員が中心となって準備を進め,学会メンバーのほかKCGI/KCGで観光ITを学ぶ学生たちも多数参加しました。

土井さんと熊谷さんは,KCGグループで6月に行われた「ChatGPT/生成AIワークショップ」に参加。観光ITをテーマに,10年後が想定のChatGPTや生成AIを活用して“移動”を“体験”に変化させる新しいビジネスモデルを提案。その内容を許泠KCGI助教の指導でさらに深め,この日「移動から観光体験へ,車窓からのAR・VRコンテンツ提供による革新」として発表しました。観光の際の長い移動時間を有効に活用するため,車窓を透過ディスプレイに変えて移動中にコンテンツ視聴をしたり,AIガイドを通じて情報を収集するなどの観光体験へと変化させるという内容で,参加者から注目を集めました。

京都市観光協会 企画推進課の堀江卓矢さんが「京都DMOの取組」と題して特別講演したほか,仮想現実や観光DX,生成AIの活用など,ICTを観光に応用する研究発表が多数あり,本学観光IT専門分野の学生にとっても,今後の研究・学習に役立つ学びの場となりました。

特別講演では京都市観光協会 企画推進課の堀江卓矢さんが「京都DMOの取組」と題して話しました(2023年10月21日,京都情報大学院大学京都駅前サテライト大ホール)
特別講演では京都市観光協会 企画推進課の堀江卓矢さんが「京都DMOの取組」と題して話しました(2023年10月21日,京都情報大学院大学京都駅前サテライト大ホール)
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KCG60周年記念行事 ~IGF2023京都開催記念プレイベントを開催,若者がインターネット未来を思索

国連IGF事務局長チェンゲタイ・マサンゴ氏による基調講演(2023年10月7日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト大ホール)
国連IGF事務局長チェンゲタイ・マサンゴ氏による基調講演(2023年10月7日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト大ホール)

京都コンピュータ学院(KCG)創立60周年,京都情報大学院大学(KCGI)創立20周年の記念行事の一環として,KCGグループが設置するスクール・オン・インターネット・ガバナンス(SIG:School on Internet Governance)事務局は2023年10月7日(土),国連主催のInternet Governance Forum(IGF)京都2023の開催記念プレイベント 「これからのインターネットを担う若者のためのSIG」を,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライトを会場にオンライン併用のハイブリッド形式で開催しました。参加した高校生・専門学校生・大学生やIGF京都2023のために来日した各国からの参加者たちは,ワークショップや基調講演,パネルディスカッションなどを通じ,自由で開かれたインターネットの可能性を膨らませながら,AIなどの最新技術とどう折り合うかを思索・議論して学びました。

午前は「青少年のための安心安全なインターネット ワークショップ」があり,カンボジアのNGOの高校生らが出席。日本の大学生が母国の地域文化や歴史について紹介し,両国の交流を深めました。引き続き,富士通(株)でグローバル・リスポンシブル・ビジネスをリードするDixon Siu氏を講師に,デジタルの権利とはどのようなものか,青少年がフェイクニュースやネット上のいじめにどのように対応するかを,ともに考えました。

午後は国連IGF事務局長のチェンゲタイ・マサンゴ氏が「インターネットガバナンスフォーラムにおける関与」と題し基調講演。ドキュメンタリー映画「読みました?利用規約」の鑑賞や午前のワークショップの成果発表,辰己丈夫・放送大学 教授(電子情報通信学会, 「技術と社会・倫理」研究会副委員長,情報処理学会 情報処理教育委員会委員),立石聡明KCGI教授(日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)副会長兼専務理事,インターネットコンテンツセーフティ協会代表理事)らによる,日本の情報教育やAIの台頭に対処するインターネット・ガバナンスなどをテーマにしたパネルディスカッションが繰り広げられました。

国連が主催するIGF2023は,本年10月8~12日に,国立京都国際会館を会場に,日本で初めて開催。インターネットに関するさまざまな課題について話し合う誰でも参加できる国際会議で,今年は日本がホスト国となり,総務省がホスティングを担当しました。KCGグループはIGF2023と連動してSIG事務局を学内に設置し,IGF 2023京都開催に合わせた関連イベントかつ創立60周年・20周年記念行事の一環として,さまざまな方面からインターネット・ガバナンスについて考える「SIG Japan」を企画。4月には一般社団法人 日本IT団体連盟(IT連盟)国際委員会,一般社団法人 日本インターネットプロバイダー協会,一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA)と共同でIGF参加を促す青少年フォーラムを開催したのに続き,インターネットのプライバシー・セキュリティに関する技術や法律,デジタル化などにスポットを当てた講義のオンライン配信を実施しました。11月,12月にも違法サイト問題に関する講義を対面とオンライン配信のハイブリッド形式で実施します。

SIG Japanはこちらをご覧ください
SIG(Schools on Internet Governance)開催のご案内 | イベント | KCGグループ創立60周年公式サイト
https://kcg.edu/60th/event/sig.html

日本の情報教育やAIの台頭に対処するインターネット・ガバナンスなどをテーマにパネルディスカッションが行われました(同)
日本の情報教育やAIの台頭に対処するインターネット・ガバナンスなどをテーマにパネルディスカッションが行われました(同)

KCG創立60周年,KCGI創立20周年の記念式典・祝賀会を盛大に開催

盛大に開催された京都コンピュータ学院創立60周年・京都情報大学院大学創立20周年記念式典(2023年10月6日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト大ホール)
盛大に開催された京都コンピュータ学院創立60周年・京都情報大学院大学創立20周年記念式典(2023年10月6日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト大ホール)

日本最初のコンピュータ教育機関 京都コンピュータ学院(KCG)創立60周年,日本最初のIT専門職大学院 京都情報大学院大学(KCGI)創立20周年の記念式典が2023年10月6日(金),KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト大ホールで盛大に開催されました。産官学の関係者や校友,在学生ら国内外から大勢のご臨席をいただきました。式典では60年にわたるKCGグループの歩みを振り返るとともに,次なる節目100周年に向け,これまで以上の情熱を持ってわが国のIT教育を牽引していく決意を新たにしました。式典に続き記念講演会があり,その後リーガロイヤルホテル京都で開かれた祝賀会は,著名シンガーのライブパフォーマンスなどで華やいだ雰囲気に包まれました。

記念式典は,KCGグループ60年の歴史を紹介するオープニングムービー「Link to the Pioneer Spirits」で幕を開けました。ムービーで使われた曲は,ニッツア・メラスKCGI教授がKCG60周年のために作曲。カナダ・モントリオールを本拠地に世界で活躍するシンガーソングライターで,シルク・ドゥ・ソレイユのメインボーカリストを務めるニッツア・メラス教授は,KCGグループで舞台芸術関連の授業などを担当しています。

冒頭,長谷川亘KCG・KCGI・京都自動車専門学校(KCGM)理事長・総長が式辞を述べました。長谷川総長は,KCGグループの歴史を振り返り,現在のデジタル社会における本学の取り組みを紹介した後,「今日までの60年という歴史の中で,多くの方々から温かいご支援とご理解をいただきましたことを,私ども一同深く感謝いたしております。日本最初のコンピュータ教育機関,日本最初のIT専門職大学院を生み出した本学のパイオニアスピリットを,在学生,卒業生,修了生,教職員が継承し,5万人を超えるKCGファミリーに息づく先見性とチャレンジ精神を各々の分野で輝かせることが,次の時代の礎になると確信しております」と結びました。

祝辞は,本学が海外コンピュータ教育支援活動(IDCE)でパソコン寄贈,IT教育支援を実施したガボン共和国特命全権大使のジョゼフ・ジロ・エファンゴン・オバゲ閣下,パプアニューギニア独立国特命全権大使のサミュエル・アバル閣下(ビデオメッセージ),続いて京都府副知事の山下晃正様,京都大学理事・副学長の引原隆士様,大阪大学総長の西尾章治郎様,一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事長で元早稲田大学総長の白井克彦様,一般社団法人情報処理学会会長の森本典繁様よりいただきました。最後にKCGIの富田眞治学長が謝辞を述べました。

記念講演会では,前国連 IGF(Internet Governance Forum)*事務局長で元 ICANN (Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)*理事のマーカス・クマー氏が「インターネット・ガバナンスからグローバル・デジタル・コンパクトへ」の演題で話しました。また,ICANN*理事のアヴリ・ドリアさんが「マルチステークホルダー・モデルの理解と教育」と題して講演しました。
お二人は日本で初めて京都市内で開催される国連主催国際会議「インターネット・ガバナンス・フォーラム京都2023(IGF Kyoto 2023)」(10月8日~12日)に参加する主要メンバーです。本学がインターネット黎明期よりの中心的存在であることから,講演が実現しました。

会場をホテルに移しての祝賀会は,長谷川総長があいさつした後,自民党政務調査会長代理で参議院議員の西田昌司様が祝辞。国立研究開発法人理化学研究所情報統合本部本部長の美濃導彦様の乾杯の発声で,祝宴が始まりました。出席者は飲食を交えて和やかに歓談しました。この日の記念式典のオープニングムービー曲を手掛けたニッツア・メラスKCGI教授が,ライブパフォーマンスで祝賀会を盛り上げました。最後に富田眞治KCGI学長が,謝辞を述べました。

ご臨席いただいた皆さま,ありがとうございました。

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1963年,京都大学近くでコンピュータの研究会「FORTRAN研究会」が発足して,「電子プログラミング講習会」を開催しました。これが日本で初めての民間におけるコンピュータ教育であり,KCGグループとしての活動の第一歩です。その後,講習会は対象を拡大し,1969年8月,日本最初の全日制コンピュータ教育機関である「京都コンピュータ学院」が誕生。また,2004年に日本最初のIT専門職大学院である「京都情報大学院大学」をグループ校として開学,2012年には札幌と東京に大学院サテライトも開設しました。さらに2013年には,京都で最も歴史と伝統がある「京都自動車専門学校」がKCGグループに加わりました。

KCGグループはこれまで,本学のアイデンティティであるパイオニアスピリットを常に発露しながら,発展著しいIT分野において,時代が求める人材の育成に努め,業界を担う多くの情報処理技術者を育成し,5万人以上の卒業生を輩出。また海外教育機関などとのネットワークを構築するなど,地道ながら着実に前進してまいりました。
60周年という節目にあたり,今日まで支えてくださった多くの方々に深い感謝の意を表する次第です。大きな節目をさらなる飛躍のスタートとして,関係業界をはじめ,各界の期待に応えられるよう,より一層の発展を誓い,次なる時代に向け在学生・卒業生とともに新しい地平を開いていく所存です。

*京都コンピュータ学院は1995年にインターネットのドメイン名(kcg.edu)を取得しました。「.edu」は,gTLD(generic Top Level Domain:インターネットで使われるトップレベルドメインのうち,分野別トップレベルドメイン)の一つで,米国の認定機関から認められた高等教育機関のみが登録対象です。本学はインターネットの黎明期から,その発展と運営の中心的立場にいたわけです。そして現在,本学は国際的なドメイン管理団体であるICANNの承認を受け,地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の管理運営を行っています。
国連が主催する「インターネット・ガバナンス・フォーラム京都2023(IGF Kyoto 2023)」は,インターネットに関するあらゆる課題について,たくさんの関係者が対等な立場で対話するインターネット政策の分野で最も重要な会議の一つです。2006年以降毎年開かれていますが,日本での開催は初めてです。本学は,日本で初となるSchool on Internet Governance(SIG)事務局を学内に設置し,IGF Kyoto 2023開催に合わせた関連イベントかつ創立60周年記念行事の一環として,さまざまな方面からインターネット・ガバナンスについて考える「SIG Japan」を催しています。

あいさつする長谷川亘KCG・KCGI・KCGM理事長・総長(同)
あいさつする長谷川亘KCG・KCGI・KCGM理事長・総長(同)
記念講演する前国連 IGF事務局長,元 ICANN 理事のマーカス・クマー氏(同)
記念講演する前国連 IGF事務局長,元 ICANN 理事のマーカス・クマー氏(同)
記念講演するICANN 理事のアヴリ・ドリアさん(同)
記念講演するICANN 理事のアヴリ・ドリアさん(同)
祝賀会はリーガロイヤルホテル京都で開催。大勢の方にお越しいただきました(2023年10月6日,リーガロイヤルホテル京都「春秋の間」)
祝賀会はリーガロイヤルホテル京都で開催。大勢の方にお越しいただきました(2023年10月6日,リーガロイヤルホテル京都「春秋の間」)
祝賀会ではニッツア・メラスKCGI教授(シルク・ドゥ・ソレイユのメインボーカリスト)のライブパフォーマンスも披露されました(同)
祝賀会ではニッツア・メラスKCGI教授(シルク・ドゥ・ソレイユのメインボーカリスト)のライブパフォーマンスも披露されました(同)

KCG・KCGIの2023年度秋学期入学式をハイブリッド形式で挙行

2023年度秋学期入学式で式辞を述べる長谷川亘KCG・KCGI・KCGM総長(2023年9月29日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
2023年度秋学期入学式で式辞を述べる長谷川亘KCG・KCGI・KCGM総長(2023年9月29日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

京都コンピュータ学院(KCG),京都日本語研修センター(KJLTC)および京都情報大学院大学(KCGI)の2023年度秋学期入学式が9月29日(金),対面またはサイバースペースのいずれかを選んで参加できるハイブリッド形式で挙行されました。対面式場のKCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで,長谷川亘KCG・KCGI・京都自動車専門学校(KCGM)総長と富田眞治KCGI学長が式辞を述べ,新入生を歓迎・激励しました。デジタル社会の実現が急務とされる中,ITの専門知識と高度技術を修得し,業界を牽引する情報処理技術者になろうと決意を固めた若者たちが,KCG創立60周年・KCGI創立20周年を迎えた秋の好日,卒業生・修了生5万人以上を擁するKCGファミリーに加わり,新たな学業生活をスタートさせました。

みなさん,ご入学おめでとうございます。

新型コロナウイルスは5類感染症となりましたが感染再拡大などの懸念は残り,学生はじめ関係者の健康と安全を第一に考え,入学式はハイブリッド形式で実施されました。サイバースペースを選んだ新入生は,リアルタイム配信で式典を視聴,参加しました。

式典では,日本最初のコンピュータ教育機関として創立されて以来60年となるKCG,日本最初のIT専門職大学院として創立後20年がたつKCGI,およびKCGグループの沿革を紹介するビデオを視聴した後,長谷川総長が式辞を述べました。長谷川総長は,「インターネットの普及に伴い,人類社会ではサイバースペースが発展してきました。みなさんにはぜひ,ITを存分に学んで,時代の最先端をいく学生になっていただきたい」と要望しました。また,KCGの教育理念や,旧来の学校の既成概念にとらわれず時代の最先端を意識しながら,パイオニア精神とチャレンジ精神で常に新しい試みに取り組んできた歴史と実績を紹介。「さまざまな地域・文化圏から集まった友達と積極的に会話しましょう。そのときに最も大切なのは,理解し合いお互いを尊重する気持ちです。多くの友達とつながることによって,一人ひとりが,きっと今までよりもさらに広い視野や寛容な心を持てるようになるでしょう。励まし合いながら,十分に研鑽を積んでください。そして,優秀な先輩たちに続き,自信に満ちた卒業生・修了生となって輝かしい未来を切り拓いていかれることを願っています。みなさん全員の学生時代が,活力に満ち,充実したものとなりますよう心より祈念いたします」とお祝いの言葉を述べました。

富田学長は式辞で,「生成人工知能について,著作権,個人情報,フェイクニュースなど多数の解決すべき問題点がありますが,私が最も危惧しているのは,利用の方法を誤ると,人間の思考力が衰退するのではないか,ということです。みなさんもこれからレポートの提出などで生成人工知能のソフトウェアを利用する機会があるかと思います。とにかく自らの頭で考えていただきたいと思います」と求めました。そして「若い学生のみなさんには,総合科学技術としてのコンピュータや人工知能やデータサイエンスなどの新しい応用技術を『新しい時代を生き抜く力』として培うことが必要です。さらに進んで新しい応用分野を開拓し,真に人類の幸福に役立てていただきたい。みなさん方が本学で有意義な学生生活を送り,本学での学業を終えるとき,自信をもって巣立つことができるよう, 心から願っています」と励ましました。

これを受け,新入生を代表しKCG情報コミュニケーション科に入学した玉井さんが,「社会のIT化が進み高度情報社会となった現代において,より豊かで,より安全な社会を生み出すことが,私たちが志す情報技術者の使命だと考えます。私たちは理想の情報社会を実現するため,本学において先生方,先輩方のご指導のもと専門知識や技術を学んで『豊かな創造性』を養い,未来の情報社会を担う技術者となることを目指して日々成長できるよう努力します」と力強く宣誓しました。

新入生のみなさん,健康に気をつけて勉学に励み,学生生活をエンジョイしてください。教職員一同,心よりみなさんを歓迎いたします。

式辞を述べる富田眞治KCGI学長(同)
式辞を述べる富田眞治KCGI学長(同)
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