インターネットに関するさまざまな課題について多様な立場の参加者が話し合う国際フォーラム・IGF(Internet Governance Forum; インターネット・ガバナンス・フォーラム)のアジア太平洋地域版・APrIGF(Asia Pacific Regional Internet Governance Forum)が2026年10月4-7の4日間,「危機的な状況下における強靭なインターネットの維持」を主テーマにネパール・カトマンズで開かれました。学校法人情報大学 京都情報大学院大学(KCGI)および京都コンピュータ学院(KCG)では,Local Hub(ローカルハブ)を設置して主会場とオンラインで結び,KCGI,KCGの学生や教職員ら参加者は生成AIやSNS・偽情報といった直近の問題について学び,意見を交わしました。
議論する内容はほかにサイバーセキュリティ,プライバシー,子どものオンラインにおける安全確保,デジタル格差など。KCGI,KCGは会場に設定された教室に学生や教職員が集い,カトマンズから発信される各種セッションに参加して意見を交換しました。最終日には「IGFの恒久的な活動使命を実現するために,APrIGFが果たす役割」「アジア太平洋地域において,誰もが利用できるデジタル基盤を目指すための方策」について確認し,インターネット・ガバナンスについて理解を深めました。全世界を対象とするグローバルIGF2026は今年12月にケニア・ナイロビを主会場に開かれる計画で,KCGグループも今回同様,Local Hubを設置することにしています。
グローバルIGFは2023年10月,日本で初となる第18回会合を国立京都国際会館で開催し,当時で史上最多の6000人以上の参加者が出席しました。オープニングセレモニーでは,当時の岸田総理大臣が開会のあいさつで,民主主義社会の基盤としてのインターネットの重要性について強調しました。
この会合を機に,インターネット黎明期から関連教育を日本で先駆けて展開していたKCGグループは2023年,KCG創立60周年,KCGI創立20周年の記念行事の一環として,日本で初となるSIG Japan (スクール・オン・インターネット・ガバナンス・ジャパン)の事務局を学内に設置。KCG,KCGI創立記念式典では第18回会合の主要メンバーでもあるIGF元事務局長らの記念講演会を実施しました。これに先立ち,同年4月にインターネット関連の国際会議への学生参加を促しグローバル人材の育成につなげることを目的として,一般社団法人日本IT団体連盟(IT連盟)国際委員会,一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA),一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA)などと共同で青少年向けフォーラムをKCGI東京サテライトで開催したほか,インターネット・ガバナンス講演会(2025年1月),デジタルリテラシーセミナー(同5月)などを通じ,インターネットの諸課題について積極的に向き合い,解決する方策を見いだす機会を設けています。KCGIでは,学生がIGFの概念や活動についてより深く理解できるよう,「インターネット・ガバナンス」や「グローバルインターネット運営論」などの授業を日本語と英語で提供しています。