年別アーカイブ: 2020年
KCGIからのSAP認定試験合格者が200人突破!

ドイツSAP社のSAP認定コンサルタント試験に合格した京都情報大学院大学(KCGI)の学生が累計200人を超えました。2005年に1人目が出た合格者は,その後順調に増え続け,2017年6月には100人,2019年6月に150人,そしてこのほど200人を突破と,実績を重ねています。これを記念して2020年11月13日,KCGI京都本校百万遍キャンパスの教室で,ERPプログラムに所属する学生5人と,ERP教育担当の教員4人が出席してセレモニーが行われました。セレモニーは,感染症予防のため,参加人数の制限とともに校舎や機材の消毒,常時換気,教職員および参加者の検温など,最大限の対策を講じて開催されました。
セレモニーでは,指導した藤原正樹教授から合格した学生たちに記念品が贈られました。古澤昌宏教授からは祝意とともに,「学生諸君の努力と教授陣の奮闘の賜物と拝察します。SAP社公式サイトによると,認定者は『スキルを最新の状態に保ち最高水準の専門知識を確保』し続ける必要があります。経験を積み社会変革に貢献してください」と激励のメッセージが届きました。
富士通株式会社EBAS事業本部・戦略企画統括部の中江功統括部長からは,200人突破は「 大変な功績だと考えています。これまでの貴学の努力に敬意を表します」とお祝いのメッセージをいただきました。中江統括部長はまた,昨今の国内外の状況を踏まえ,「日本はDX後進国になりかねない状況です。それを日本の企業が回避するために日々努力を重ねているのですが,企業にとってのDX基盤となりうる有力なプラットフォームの一つがSAP ERPだと考えています」と強調。その点で,KCGIは「日本のDX基盤構築に携わる人材育成の一翼を担っているとも言えます。恐らく貴学にとっての200名突破は通過点とお考えと思いますが,これからもSAP認定資格試験合格者を増やすことにご尽力されることを期待しています」と祝福されました。
SAPジャパンの阿部理央SAP University Alliances マネージャーからは,「合格者の皆さんは,ちょうど道路で運転するための免許証を取得したようなものです。S/4 HANAというクルマを乗りこなすスキルを磨き,経験を積んでいってもらえたらと思います」というお祝いの動画メッセージと,学生向けの記念品として同社監修の書籍をいただきました。コロナ禍の中,企業はこれまで以上に変革を迫られているとし,「スマートフォン同様,アプリケーションを使用し,必要な情報にアクセスするという意味で現在,『ERP導入は経営の最低条件だ』と考える企業も増えてきています」と指摘。「環境の変化が大きく,変化のスピードが速い現代,企業のかじ取りにおいてS/4 HANAを自在に操ることがこれまで以上に必要になってきており,人材が求められています。貴学におかれましては,これまで以上に人材育成にご注力いただければ幸いです」と祝意を述べられました。
最後に,藤原教授が「SAPの認定試験はグローバルスタンダードの資格です。皆さんは資格を取り,ERPコンサルタントとして世界で活躍する土台を作られました。これを機に卒業後,大きく羽ばたいていってください」と激励しました。
ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)は,企業経営の基本的要素である「ヒト・モノ・カネ」の配分を最適化することで経営効率を高める計画手法です。SAP社のERPソフトウェアは多くの世界的企業に次々と採用され,同社のERPコンサルタント資格を持つ人材へのニーズは日増しに高まっています。
KCGIのERP教育は,経験豊富な教員が集まった強力布陣。入学当初のセメスターから計画的な講義・実習を実施して,SAP社認定試験合格を目指します。日本でもSAP ERPを導入する企業が増え続け,このERPコンサルタントの資格は就職への強力な武器になっています。これまでの合格者は軒並み就職を実現させ,一部上場企業に採用された人も30人を超えるなど,国内外の企業でIT分野をけん引するリーダーとして活躍しています。体系的にSAP ERP教育を行っている大学は日本ではKCGIのみです。次は300人目の合格者を目指しSAP ERP教育に力を入れていきます。


SAP認定試験合格者インタビューはこちら
https://www.kcg.edu/career/sap-interview
お祝いのメッセージはこちら
https://www.kcg.edu/career/sap-interview#message
KCGI望月先生と孫さんのAI分野の発表が国内最優秀賞を受賞しました
京都情報大学院大学(KCGI)助教の望月バドル先生と孫宜蒙さんのチームが2020年11月11日,通信ネットワークに機械学習を応用し実世界での課題を解決することを目的とした「ITU AI/ML in 5G Challenge」大会で発表を行い,日本国内上位3チームに選出されたうえ,最優秀賞を受賞しました。望月先生と孫さんは,12月に全世界でオンライン開催されるITU Final Conferenceに参加する予定です。
望月先生と孫さんは,大会が提示した三つのテーマの中から,「リアルタイムストリーミングサービスにおける映像解析によるネットワーク状態推定」を選び,リアルタイムで機械学習を用いることで,ネットワーク状態(スループットとロス率)を推定しました。
このテーマは,新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により,世界中でZoomなどウェブカメラを利用したテレワークシステムの利用が急増し,結果として極度の輻輳状態が発生している現代社会特有の課題解決に寄与しうるタイムリーな研究分野です。同チームが開発した機械学習モデルでは,与えられたリアルタイム動画のデータセットから,ディープラーニングを用いて,ネットワークの状態推定として96.3%の認識精度を達成しました。
望月先生と孫さんが構築したモデルは,ニューラルネットワークを利用しており,
- ①軽量モデル:計算時間が少ない(1秒で500個のビデオのネットワーク状態を推定できる)
- ②ポータブル:特定なプラットフォームに依存しない
といった利点が評価されたことが,最優秀賞受賞につながりました。
機械学習は今や,社会のライフラインである通信ネットワークのあり方を左右するもので,今回の発表は,未来のネットワークに機械学習を適用する方法の一つを提案するものです。このモデルを用いて将来,通信速度の低下,通信の遅延対策の向上や通信システム自体の改善が実現できる可能性があり,今後の活用が期待されます。
KCGIの作花教授と青木准教授がNHK「コズミックフロント」に出演
宇宙に関するさまざまなトピックを紹介するNHK・BSの番組「コズミックフロント☆NEXT」に11月26日(木),京都情報大学院大学(KCGI)の作花一志教授と青木成一郎准教授が出演します。
番組では,平安時代の陰陽道や安倍晴明と天文学との関わりをテーマに,彼らがどのように夜空の星々をイメージし,観測していたのか,その実態に迫ります。作花教授・青木准教授へのインタビューのほか,俳優・タレントの稲垣吾郎さんが安倍晴明を演じるドラマも見どころです。
- コズミックフロント☆NEXT
- https://www.nhk.jp/p/cosmic/ts/KWRKNGPXZV/
- 稲垣吾郎さんが安倍晴明を演じます! コズミック フロント☆NEXT「いにしえの天文学者 安倍晴明」
- 11月26日(木)22:00〜23:00 NHK BSプレミアム・BS4K
- https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=26273
KCGIの創立17周年記念式典を開催,オンラインイベントも盛況

京都情報大学院大学(KCGI)は,2020年11月1日に創立17周年記念日を迎え,6日(金),KCGI京都駅前サテライト大ホールで記念式典を開催しました。新型コロナウイルス感染防止のためホールには聴衆を入れず,式の模様をオンラインで配信,学生と教職員はそれぞれの場所で17周年を祝うとともに,いっそうの発展を誓いました。茨木俊秀KCGI学長は式辞で「近年は,アジアをはじめ世界中から入学者を受け入れ,グローバルな大学院としての地位を築きつつあります。一方,地域に密着したIT(情報技術)教育を展開するため,札幌サテライトと東京サテライトを開設しています。今後は,国内はもとより海外にも教育展開を図るべく,準備を始めているところです」と,KCGIの現状を説明しました。
続いて本学と産学連携協定を結んでいる日本ユニシス株式会社フェロー・総合技術研究所所長(CTO)の羽田昭裕様が「技術者という活き方:これまで働き方・人間関係・活き方に関わって見えてきたこと」と題して記念講演を行いました。羽田所長は日本ユニバック(現日本ユニシス)に入社後,研究開発部門でシミュレーション,需要予測などの研究と実用化を進め,さらに企業システムのITコンサルタントとして活躍されてきました。日本ユニシスは,本学と共同で学内に「未来環境ラボ」を設け,教員・学生と交流しながら活動を進めています。
羽田所長は講演で,京都コンピュータ学院(KCG)グループの半世紀以上にわたる長い年表とも重ね合わせながらコンピュータの歴史を振り返り,「計算機は孤独な発明家というより,チームや多彩な人間関係から生み出されました」と解説されました。これからのITがさらに飛躍的に発展する時代に活躍することになる学生たちに対しては「これからのエンジニアは,常に勉強しなくてはなりません。生涯を通して学び続ける必要性を明確に認識すること,それを実行する能力を持つことが,非常に重要です」と訴えられました。そして「やはりチームでいろんなことを学ぶことがとても大事です。(新型コロナウイルスによる)オンライン下でいろいろ難しくなっていますけれど,これも新しい挑戦だと思います。やりにくいこと難しいことは常に起きますが,結果的に新しい機会として活かせる人たちと切磋琢磨して,新しいことを生み出すことが大切です」とエールを送られました。
日本ユニシスとKCG・KCGIは2017年2月,産学が連携して次代を担うIT人材を育成しようと,学術・研究の協力関係産学連携に関する協定を締結しました。「未来環境ラボ」には日本ユニシスの研究員が駐在し,教員・学生とともに特別講座や共同プロジェクトを企画・実施するなど交流を続けています。活動の輪を地域全体に広げながら,ITのさらなる発展,地域の活性化につなげられるような成果を追い求めています。
KCGIは,1963年5月1日に創立した日本最初のコンピュータ教育機関であるKCGのパイオニア・スピリットを受け継ぎ,日本最初のIT専門職大学院として開学しました。応用情報技術研究科 ウェブビジネス技術専攻を置き,修了するとIT応用分野の最高学位である情報技術修士(専門職)が授与されます。専門分野科目群として▽ERP ▽ビジネスデータアナリティクス ▽ITアントレプレナーシップ ▽ウェブシステム開発 ▽ネットワーク管理 ▽ITマンガ・アニメ ▽観光IT―を,産業科目群として▽フィンテック ▽農業 ▽海洋 ▽医療・健康 ▽コンテンツマーケティング ▽教育―を設置し,学生が集中して効率よく学修できるよう設計しています。入学定員は,開学当初の80名(総定員160名)から,2020年度には600名(同1080名)に増員されました。ITと経営,それにコンテンツに関する知識と技術を持った優秀な人材を,国内やアジアをはじめとする世界のIT業界に送り出しています。
式典の後,Zoomを利用して,KCGグループの学校祭・11月祭を兼ねた創立記念オンラインイベントが開催されました。未来環境ラボの会場では,「技術交流会」として最新の研究に関する展示ブースを日本ユニシスからも3名の研究員が参加し設置。「AIは知恵の輪を解けるか?」「人はどのように文章を読み,理解しているのか?」「仕掛学による問題解決支援」などのテーマで情報を発信し,質疑応答を通じて学生と交流しました。「MSIパソコンセミナー」の会場ではMSI製パソコンを利用している学生向けに,知られざるさまざまな機能を紹介しました。学生が企画した「先生の対談」会場も設けられ,学生が考えた質問あれこれに,教授たちが頑張って答えていました。学生と教職員の合同企画「ゲームマッチングルーム」には4種類のゲームが用意され,参加した多くの学生・教員で盛り上がりました。
伊藤博之KCGI教授がオンラインで特別講義〜初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性〜

世界中で人気のボーカロイド(VOCALOID)「初音ミク」の生みの親で,クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社:札幌市,創立:1995年)代表取締役の伊藤博之・京都情報大学院大学(KCGI)教授による特別講義が2020年10月30日(金),新型コロナウイルス感染防止のためオンラインで実施されました。本特別講義は京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで定期的に行われていますが,今回はZoomウェビナーを使用。講義は英語同時通訳とともにライブ配信され,ホール収容人数にとどまらない多くの学生が,コンテンツビジネスの第一人者の話をじっくり聞くことができました。伊藤教授は「初音ミク」誕生の経緯や成長ぶり,音声技術・3DCG技術への取り組み,国内外での幅広い活躍について映像を交えて説明しました。学生との質疑応答もオンラインで行われました。
「初音ミク」は2007年8月31日に誕生したバーチャルアイドルです。歌詞とメロディを入力すると音声合成で歌ってくれるソフトウェアであり,身長158センチ,体重42キロ,16歳の人気「キャラクター」でもあります。国内外でライブコンサートが開催され,日本文化を世界に発信するクールジャパンの象徴的存在になっています。
「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題した講義で伊藤教授は,クリプトン社の事業を紹介した上でコンピュータ・ミュージックの基礎を解説しました。そして「パソコン上で楽器を再現するためのソフトウェアをバーチャル・インスツルメント(仮想楽器)といいます。『初音ミク』は歌声のバーチャル・インスツルメントとして誕生しました。ヤマハさんが開発したボーカロイドという歌声合成技術を使っています」と説明しました。
キャラクター化が功を奏し,音楽だけでなく「初音ミク」の容姿のイラストやCG,コスプレなどを創作しインターネットに投稿する人たちが現れ,世界規模で創作の連鎖が広がりました。伊藤教授は「『初音ミク』がキャラクターとしてどんどん登場して人気になっていくと,いろいろ権利クリアランスの必要性が出てきます」と話し,権利処理のために環境を整えた経緯などを説明しました。
「初音ミク」は誕生から13年が経ち,クリエイターによる二次創作・三次創作の結果,歌や音声にとどまらず,ダンスや動画,コスプレ,フィギュアなどへとその表現方法は大きく広がりました。ファッションやオペラ,ロボット,ゲーム,和太鼓,テレビの人気アニメキャラクターとのコラボレーションなど,商品化も続いています。伊藤教授は「いろんな方々に創作してもらい,その結果価値を高めていくべきじゃないかと,たくさんのコラボレーションを行う対応をしています」と語りました。
「初音ミク」は国内外で公演,イベント出演などがめじろ押しです。2020年は新型コロナウイルス感染拡大前の1月にロンドン,パリ,ベルリンなどでヨーロッパツアーを行いました。2021年は世界中のファンに向けて「初音ミク」のライブを配信する「MIKU EXPO 2021 ONLINE」を計画しています。国内でも活躍中で,オンラインでライブを行うほか,2013年から毎年開催している3DCGライブと創作の楽しさを体感できる企画展のイベント「初音ミク『マジカルミライ』」を2020年も11月に大阪,12月は東京で開催する予定にしています。
伊藤氏は,2013年4月にKCGI教授に就任しました。国際的な活動と技術革新が認められ,2013年秋の藍綬褒章を受章しています。KCGIとKCGには相互に授業を聴講できる仕組みがあります。KCGIのコンテンツビジネス関連を学ぶ学生だけでなく,KCGのアート・デザイン学系,デジタルゲーム学系,コンピュータサイエンス学系情報処理科IT声優コースなどコンテンツ関連の学生たちも,伊藤教授の取り組みから多くを学ぶことができます。
10月11日(日)にハロウィンスペシャルオープンキャンパスLIVE配信を開催いたしました!
KCG・KCGIの2020年度秋学期入学式をサイバースペースで挙行

京都コンピュータ学院(KCG),京都日本語研修センター(KJLTC)と京都情報大学院大学(KCGI)の2020年度秋学期入学式が9月30日(水),サイバースペースを利用して挙行されました。新型コロナウイルス感染防止のため,4月の2020年度入学式に続き学内大ホールでの開催を見合わせ,長谷川亘KCGグループ統括理事長と茨木俊秀KCGI学長が,動画配信を通じた式辞で新入生を歓迎・激励しました。新入生たちは,国・政府挙げてデジタル化加速に取り組む今こそ求められる高度な技術の修得や,将来の夢実現に向けた決意と希望を胸に,KCGファミリーとしての新たな学業生活をスタートさせました。みなさん,ご入学おめでとうございます。
創立から57年となるKCGグループの沿革を紹介するビデオの配信に続き,長谷川統括理事長が式辞を述べました。統括理事長は新型コロナウイルス感染症の拡大防止と新入生・ご家族はじめ関係者の健康・安全を考慮して入学式をサイバースペースで挙行する事情を説明。そして「サイバースペースは,今では立派な『人と人をつなぐ場所』となっています。それは,対面でのやり取りを常とするリアルスペースに,決して引けを取るものではありません。これからITを学ぶみなさんには,リアルスペースとサイバースペースを自由に往来できる能力を持った,時代の最先端を行く学生になっていただきたい」と激励しました。また,本学の教育理念や常に時代の最先端を意識しながら新しい試みに取り組んできた歴史と実績を紹介し,「優秀な先輩たちに続き,自信に満ちた卒業生・修了生となって輝かしい未来を切り拓いていかれることを願っています」と歓迎の言葉を述べました。
茨木学長は式辞で,当面は講義のほとんどがリモートとなるとしたうえで,「リモート講義を可能にするには,ICTの高度な技術が必要」と指摘。「みなさんはこれからICTについて学ぶわけですが,ぜひ興味をもってその仕組みを学び,ICTの世界で活躍するための力をつけて下さい」と求めました。そして「みなさんは数年間しっかり勉強することによって,ICTの最先端に進むことができます。本学はICTの知識を系統的に提供するだけでなく,幅広い応用分野で活躍できる人材を育てることを目標としています。みなさんは,ご自分が望む方面がどの分野であっても,関わる仕事は20~30年後の世界に対し,何らかの影響を与えることになるでしょう。人々にとって豊かで住みやすい社会が実現されるよう,しっかり努力していただきたいと願っています」と期待を述べました。
続いて,新入生を代表してKCGI応用情報技術研究科に入学した牛さん(山東外事職業大学,中国出身)が「新型コロナウイルスの影響で,私たちを取り巻く環境は大きく変わりつつあります。ICTの力で新たな生活様式をいかに支えていくかが重要となるでしょう。私たちは本学の恵まれた環境の下で,高度な知識や技術を身につけ,次世代をリードする実践能力と創造性を養うよう,日々努力します」と力強く宣誓しました。
式典の後,Zoomを利用した新入生交流会と保護者説明会を実施。交流会では担任教員の顔合わせとともに,学業開始時に不安がないよう,新入生にオンライン授業などについて丁寧に説明しました。保護者に対しては自宅でのオンライン学習に関する説明と協力のお願いを申しあげました。

◇ ◇ ◇
KCGグループは新型コロナウイルス感染症対策として,授業などの学校業務をサイバースペースに移転しています。2020年度春学期の授業は,KCGI,KCGは多くの科目をeラーニング(インターネットにより自宅でも学習できるシステム)形式で行いました。同時に,受講や作品制作等に支障がないよう,ノートパソコンの貸し出し,学内のハイスペックパソコンの学外からのリモート利用等,さまざまなサービスを実施しています。京都自動車専門学校(KCGM)は実習を伴う授業も多いため,学生の技術修得の進捗に支障をきたさないよう,感染予防対策を十分に講じた上で対面授業も始めています。KCGI,KCGの秋学期授業は,登校しての対面と自宅でのオンラインのどちらかを選べる方式を実施します。登校する場合は学生に事前申請してもらい,感染予防対策も徹底します。政府方針に沿って新・再入国する留学生にはPCR検査や書類提出の徹底など,全学統一ルールに基づく万全の態勢で臨みます。
すべての学生に対しては,密閉・密集・密接の「3密」が重なる状況を避けるよう,強く要請しています。感染予防に関する情報,体調不良の際の相談窓口について周知し,不安なことがあればメール等で各校の事務室に相談するように案内しています。就職指導等各種の学生指導,行事についても,学生に対するサービス維持に配慮し,サイバースペースを活用しながら,対面とオンライン対応を併用しています。
学内の事務作業も一部の例外を除いてサイバースペースで実施し,教職員は原則テレワークとなっています。こうした措置は,感染状況や政府発表など動向を注視しながら秋学期以降も継続する予定です。
KCG共催の「京まふ2020」で「アニメーション制作入門」をライブ配信しました!

KCGグループ(京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学,京都自動車専門学校)が共催するマンガ・アニメ関連では西日本最大のコンベンション「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2020」(同実行委員会・京都市主催)は9月19日(土),20日(日)の両日,京都市勧業館(みやこめっせ)を中心に開かれました。KCGグループのブースでは,プロアニメーターによるデジタル作画実演を交えて一連のアニメ制作の流れを説明する「アニメーション制作入門」講義をライブ配信し,たくさんの方々にご視聴いただきました。
今年の京まふは,新型コロナウイルスの感染拡大防止のため,入り口での検温や会場各所への消毒用アルコールの設置等,感染対策が徹底された上で開幕しました。ロームシアター京都で開かれた19日のオープニングイベントには,主催者側として京都情報大学院大学の武田康廣教授が参列しました。
会場に設けたKCGブースでは, プロアニメーターとして第一線で活躍する,アニメーターギルドスタジオPaTHoS代表の太田彬彦さんが液晶タブレットを使ったデジタル作画実演と,動画共有サービス「YouTube LIVE」でのライブ配信を行いました。「地下鉄に乗るっ」太秦麗役2代目声優の松河鈴奈さんがゲスト進行役を務める和気あいあいとしたムードの中,大勢の人が足を止め,次々と披露されるプロの技に見入っていました。太田さんは「絵コンテ→原画→動画→仕上げ」というアニメーション制作の一連の作業を実演しながら,「最初にどういう映像を作りたいかイメージをしっかり固める」「自分の描きやすいキャラクターを造形することも大切」「あらかじめラフ画(手書きデザインスケッチ)でキャラクターの動きを作ってから,細部をかっちり描きこんでいく方がうまくいく」など,実践的なテクニックを紹介しました。
自身,スマホアプリなどでイラストを描いているという松河さんが「アニメーターを目指す上で必要な技術は?」と尋ねると,太田さんは「原画の場面と場面をつないで補完していくのが動画の絵。そのとき,どれだけ正確に同じ質感・量感やキャラクターのサイズを保ちながら描けるかによって,アニメーションの出来が左右されるので,日々練習しておくべき」と答えていました。また,アニメーターを目指す人に向け,「特に新人のうちは,金銭的事情で辞めていく人もいるが,それは業界に入る前から経済的に算段する作戦を立てていないから。夢を叶えるために就職前から業界研究などをどんどん進め,頑張ってください」とエールを送りました。
なお,KCGグループが近畿大会を主導・開催していた「声優魂」の2020年度大会は,国内外での新型コロナウイルス感染拡大長期化の影響で中止になりました。
太田さんによる作画配信の様子は,以下URLからご視聴いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=cCAJ_ewhzoc

2020年度春学期の学位授与式・卒業式をサイバースペースで挙行しました

京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)の2020年度春学期学位授与式・卒業式が9月14日,サイバースペースで挙行されました。新型コロナウイルス感染防止のため,学内大ホールでの開催を見合わせ,長谷川亘KCGグループ統括理事長と茨木俊秀KCGI学長が,動画配信を通じた式辞で,一人ひとりにお祝いと励ましの言葉を贈りました。不安定な社会情勢が続く中にあっても,確かなITの知識と技術,社会人としての高い資質を身につけた修了生・卒業生たちは,自信と希望を胸に巣立ちました。みなさん,誠におめでとうございます。これからのご活躍を心からお祈りいたします。
サイバースペースでの学位授与式・卒業式は,3月の2019年度式典に続き2度目です。今回は初めて,多人数への一斉配信が可能なZoomウェビナーを使用。学生たちは最新システムを活用した式典に臨み,ITの最先端教育機関を修了・卒業する喜びをかみしめました。
式辞で長谷川統括理事長は,今もなお続いている新型コロナウイルス感染症の拡大防止と,修了生・卒業生や関係者の健康・安全を考慮し,式典をサイバースペースで挙行することになったことを説明。そして「みなさんは本学において,社会の軸となり人々の助けとなるITに関連するさまざまな知識・技術を修得されました。学んだことのすべては,これからの人生において,苦難に立ち向かいながら未来を切り拓くための確かな指針になることでしょう。ご自身の今までの努力に誇りを持っていただきたいと思います」と激励しました。さらに「みなさんは,5万人ほどの卒業生・修了生による『KCGファミリー』とでもいうべき人的ネットワークの一員でもあります。卒業生・修了生同士のみならず,先輩・後輩のつながりも大切にして,協力し助け合いながら,人生をより豊かなものにしていただきたいと願っています」と,はなむけの言葉を贈りました。
茨木学長は,「みなさんにとっての最後の春学期は, 新型コロナウイルスの感染を避けるため,すべての講義がインターネットを利用したリモートになりましたが, これは新しい体験でした。しかし,ものは考えようです。卒業後10年,20年たっても,あの新型コロナウイルスの年に卒業したと言えば,誰であっても記憶を新たにしてもらえるのではないでしょうか」と前向きに捉える姿勢を求めました。そして「新型コロナウイルスは,社会のあらゆる面に大きな影響を与えつつありますが,確実に言えることは,それに対応するには,デジタル技術およびネットワーク技術が大きなカギを握っているということです」と指摘。「みなさんは本学でICT,特にその応用について学んでこられました。培った知識を生かして, 目の前に現れたチャンスを見逃さず,積極的にチャレンジし, 成功を勝ち取ることができるよう心から願っています」と励ましました。
式典では,優れた学業・研究成果を残し最優秀賞と優秀賞に選ばれた修了生2名が発表されました。それぞれ表彰状と記念品が贈られます。今回KCGI修了生に授与される「情報技術修士(専門職)」の学位記や,KCG卒業生への卒業証書・称号授与書などは後日郵送,あるいは個別に手渡されます。
また,今回はオンラインミーティングツールのSpatialChatを使い,最大50人が参加できるオンラインルーム11室が「祝賀会場」として設営されました。オンラインルームでは,各自がリアル空間と同様に室内を移動し,近くの人と会話ができます。式典後の各室では,参加者がオンライン寄せ書きにメッセージを書き込み,思い出話に花を咲かせ,社会に出てからの夢などについて語り合っていました。寄せ書きはPDF化し,お祝いの言葉とともに,修了生・卒業生に一斉送信されました。

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KCGグループは新型コロナウイルス感染症対策として,授業などの学校業務をサイバースペースに移転しています。2020年春学期の授業は,KCGI,KCGは多くの科目をeラーニング(インターネットにより自宅でも学習できるシステム)形式で行いました。同時に,受講や作品制作等に支障がないよう,ノートパソコンの貸し出し,学内のハイスペックパソコンの学外からのリモート利用等,さまざまなサービスを実施しています。京都自動車専門学校は実習を伴う授業も多いため,学生の技術修得の進捗に支障をきたさないよう,感染予防対策を十分に講じた上で対面授業も始めています。KCGI,KCGの秋学期授業は,登校しての対面と自宅でのオンラインのどちらかを選べる方式を実施します。登校する場合は学生に事前申請してもらい,感染予防対策も徹底します。
すべての学生に対しては,密閉・密集・密接の「3密」が重なる状況を避けるよう,強く要請しています。感染予防に関する情報,体調不良の際の相談窓口について周知し,不安なことがあればメール等で各校の事務室に相談するように案内しています。就職指導等各種の学生指導,行事についても,学生に対するサービス維持に配慮し,サイバースペースを活用しながら,対面とオンライン対応を併用しています。
学内の事務作業も一部の例外を除いてサイバースペースで実施することにし,教職員は原則テレワークとなっています。こうした措置は,感染状況や政府発表など動向を注視しながら秋学期以降も継続する予定です。