7月15日に人気ゲームプロデューサー3人のトークライブを開催しました

「若手ゲームプロデューサーズ! ゲームとITの未来」と題して意見を交わしたKCGグループ創立50周年記念「私とIT」トークライブ
「若手ゲームプロデューサーズ! ゲームとITの未来」と題して意見を交わしたKCGグループ創立50周年記念「私とIT」トークライブ

7月15日(月・祝日)に,KCGグループ創立50周年を記念した「私とIT」をテーマとするトークライブの第三弾,「若手ゲームプロデューサーズ! ゲームとITの未来」を京都コンピュータ学院京都駅前校で,オープンキャンパスと同時開催しました。ゲストはいずれも大手ゲーム会社の株式会社コナミデジタルエンタテインメント,株式会社スクウェア・エニックス,株式会社カプコンでプロデューサーとして第一線で活躍されている3人。3人は「自分の得意なものを,いろいろなことに挑戦しながら見つけ出してほしい」と学生にメッセージを送り,「京都コンピュータ学院は50年続いている素晴らしい学校。この学校で,ゲーム業界で活躍したいという共通の志を持つ者同士が協力し,学び合い,作品を作ってみてほしい」と語り掛けました。トークライブの模様は,ネットでライブ配信もされました。


3人の主な発言は次の通りです。

◇ゲーム業界を目指したきっかけなど

〈コナミ プロデューサー〉大学では考古学を専攻しましたが挫折し中退,その後ジュラシックパークを見てCGに魅せられ,モノづくりの道を目指すようになりました。専門学校に入り直しコンピュータを学びました。当時はコンピュータが高価で,アルバイト漬けだったのも今では良い思い出です。ゲーム業界を選んだのは,映画のように一方通行ではなく,自分が作ったものを人が実際に動かすことによって楽しんでもらえる点に魅力を感じたから。現在勤務する会社にはアルバイトとして採用され,正社員,プロデューサーと階段を上りました。
〈スクエニ プロデューサー〉自分はファミコン世代でしたが,親からは「ゲームはやってもいいから,家庭用ゲーム機ではなくパソコンでしなさい」と言われていました。中学生のころは「エヴァンゲリオン」などアニメにも夢中で,将来は漠然とマンガ,アニメ,ゲームいずれかの仕事に就きたいと思っていました。大学では心理学を専攻。マンガ,アニメ,ゲームのうち,音楽や映像,インタラクティブなどさまざまな要素が複合しているゲーム業界で働こうと決め,いろいろな企業を受けましたが失敗。今の会社にはアルバイトとして採用され,契約社員を経て,正社員になれました。
〈カプコン プロデューサー〉中学生のころにようやくパソコンが一般家庭に普及し始め,友人同士でゲームを楽しんでいました。当時「ゲームを作る」という意識はなかったのですが,あるゲームショーを見る機会があって,その時に「モノづくり」のひとつとしてゲームに向き合うようになりました。専門学校で学んだ後に今の会社に就職し,プランナー,アシスタントプロデューサーを経て,今の職に就いています。


◇プロデューサーの仕事とは

〈カプコン プロデューサー〉制作現場のボスはあくまでディレクター。一方,プロデューサーは,どんなゲームを作るのかを立案したり,そのゲームを,PR方法を含めどう売っていくのか計画を立てたりする仕事です。私の会社では,いきなりプロデューサーの職に就くということはなく,プランナーとか,プログラマとか,専門分野を体験してから,というパターンがほとんどです。
〈コナミ プロデューサー〉「もの(ゲーム)を売るためには何でもする」といった感じ。ハリウッドの映画会社の例で説明すると,ディレクターはとにかく「良い作品を作る」のが使命。一方のプロデューサーはスタッフの中で唯一,編集権を握っている。つまり,その映画をヒットさせるためにはストーリーさえも変えられる権限があるということです。プロデューサーは常に,市場の動向を見極めていなければなりません。トレンドやブームをつくり出してやろうという気概と,どうやれば流行するだろうという戦略立案能力も求められます。
〈スクエニ プロデューサー〉半クリエイター,半ビジネスマンのような感じ。販売戦略を見据え,制作現場に軌道修正を求める役回りもあります。ゲームは面白かったら売れるのかというと,そうはいかないのが難しいところ。クリエイターとしての視点を持ちながら,市場を常に観察し,行動に起こすというやりがいのある仕事です。


◇ゲーム業界を目指す学生へのメッセージ

〈スクエニ プロデューサー〉とにかくさまざまな分野にチャレンジしてほしいです。専門的に掘り下げつつ,さらにビジネス感覚を持ちつつプロフェッショナルとして,技術者として自分を磨いてください。ITの進化でサービスは多様化しています。これらのサービスは人間の本質・欲求を満たすことから生まれてきたものばかりです。いろんなことに興味を持ち,目を向けていれば,自分がどのような仕事で活躍していけるか,見えてくるはずです。
〈カプコン プロデューサー〉自分は何が得意なのか分かってないケースが多いと思います。得手,不得手を見つける場所が学校。決して卒業が目的ではありません。コンピュータ,ITが当たり前のように存在し,さらにどんどん普及していくという大変面白い時代です。ITを勉強することは人生にとって必ずプラスになります。ましてやいろいろな学校が生まれ,立ち消えていく中にあって,50年もの永きにわたって実績を重ねている京都コンピュータ学院で学ぶことは,大いに意義があるでしょう。情報をうのみにしない,見極める目を養いながら,ゲーム業界で活躍されることを祈っています。
〈コナミ プロデューサー〉作りたいゲームを熱く語ることが,ゲーム制作者への近道です。企画書を上手に作るか,プレゼンをうまくやるか,でもいいです。大手のゲーム会社への就職は倍率が高く難関ですが,中小のメーカーなら何千社もありますので,まずそこに入ってから自分を磨けばいい。あふれる情報に流されず,自分の価値観を見いだし,自分を知って,フタをせずにさまざまなことにチャレンジしていってほしい。何事もあきらめず,常に前向きなら,必ず道は開けます。

トークライブ「私とIT」シリーズ第三弾 「若手ゲームプロデューサーズ! ゲームとITの未来」
http://kcg.edu/50th/events/私とITカプコン・コナミ・スクエニプロデューサー/