2012年度学位授与式・卒業式「本学との絆を大切に」

2012年度京都情報大学院大学(KCGI)の学位授与式と京都コンピュータ学院(KCG)の卒業式を2013年3月20日,京都コンピュータ学院京都駅前校6階ホールにおいて挙行しました。この日,記念すべき創立50周年の節目にあたる卒業生が,本学を巣立っていきました。

開式の辞の後,KCGIの修了生代表に「情報技術修士(専門職)」の学位記が,KCGの卒業生代表に卒業証書が授与されました。続いて,自主研修生の代表にも修了証書が授与されました。また,学業などで優秀な成績を収めたKCGIとKCGの最優秀賞と優秀賞受賞者にも表彰状などが贈られました。

引き続き長谷川亘 KCG・KCGI統括理事長が式辞。札幌サテライトや東京サテライトの開設や「.kyoto」(ドット京都)のドメイン立ち上げなど,近年のKCGグループの試みなどを挙げ,「これからグローバルに仕事をしていく中で,自分なりの強みを持つことが必要。自分はどのような人間なのか見極めて,自分の売りにしてほしい。本学のことを思い出し,卒業生同士が助け合い,絆を深め,仕事を協力できるようなネットワークの一員になってください」と語り掛けました。

KCGIの茨木俊秀学長は,ICT(情報通信技術)の進歩と変化と,それが引き起こすマイナス面について触れ,「ICTをどのように導いていくのかを考えることは卒業生の皆さんの役目。ICTの変化の中で活動する皆さんは,世の中の変化に影響を与えることができます。本学で学んだ知識を生かしてICT社会を正しい方向に進めるよう努力してください」とはなむけの言葉を送りました。

卒業の辞では,卒業生代表のKCGI応用情報技術研究科ウェブビジネス技術専攻の水谷亨さん(KCG情報学科出身)が,本校と提携を結んでいる中国の天津科技大学と福建師範大学での実習生活で得た経験などを織り交ぜて学生生活を振り返り,「経験を生かし,各分野でのスペシャリストを目指します。先生方や校友とのつながりを大切にして,情報技術が社会において果たすべき役割を再認識し,社会に貢献できる人材になれるよう精進していきます」と決意を述べました。

卒業式後は,京都東急ホテルにて祝賀会が行われ,教職員と修了生・卒業生が歓談しながら思い出のビデオを見たり,抽選会で盛り上がったりと,卒業の余韻を楽しみました。

「情報技術修士(専門職)」の学位記を受けるKCGI修了生の代表
「情報技術修士(専門職)」の学位記を受けるKCGI修了生の代表
KCG卒業生には,校長から卒業証書が一人ひとりに手渡されました
KCG卒業生には,校長から卒業証書が一人ひとりに手渡されました
祝賀会では,教職員らとともに卒業の余韻を楽しみました
祝賀会では,教職員らとともに卒業の余韻を楽しみました

京都まゆまろ杯スマホアプリコンテストで優秀賞! ネットワーク学科の前納さん

京都から世界に羽ばたくエンジニアやクリエイターを生み出すことを目的にした「京都まゆまろ杯 第1回スマホアプリコンテスト」(株式会社オプト主催,京都府など後援,京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学など協力)の最終審査が2013年3月16日,京都府庁であり,KCGネットワーク学科の前納一希さんの作品,外国人向けの京都のトイレ情報共有アプリ「京都ゐれ」(企画書のみ)が優秀アプリ賞に選ばれました。前納さんは過去,「スマートフォンアプリ選手権」でも入賞経験があり,それに次ぐ快挙です。
前納さんはこの企画書をもとに近く,Windows版でアプリを制作する計画と言い,「外国の地で困るのはトイレの場所。海外から京都に訪れる大勢の観光客の方々に喜んでもらえるアプリになれば」と話しています。

「京都ゐれ」(きょう・といれ)は,アプリを起動すると現在地周辺にあるトイレの位置が表示され,その所在地のほか,和式か洋式か,混んでいないか,清潔かどうか,などの情報が示されます。翻訳機能もあり,外国人観光客の使い勝手を意識した工夫が織り込まれています。また,同コンテストに応募する作品の条件として,京都府の広報監(マスコットキャラクター)「まゆまろ」をアプリトップに使用することが条件となっていますが,前納さんは,起動すると「まゆまろ」が登場しトイレの水を流すというアニメーションを施しました。

同コンテストには350を超える応募があり,この日の最終審査に残った5作品がそれぞれ10分のプレゼンテーションでアイデアを披露しました。5作品のうち,前納さんだけが個人参加でした。

審査員を務めたのは,立命館大学情報理工学部 准教授の谷口忠大氏ら。アプリの「アイデア」,「完成度」,「デザイン」などのほか,京都の歴史や文化がどのように盛り込まれているかなどの点で審査されました。

「京都まゆまろ杯 第1回スマホアプリコンテスト」で優秀賞に輝いたKCGネットワーク学科の前納一希さん
「京都まゆまろ杯 第1回スマホアプリコンテスト」で優秀賞に輝いたKCGネットワーク学科の前納一希さん
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4月13日に元グーグル日本法人社長 村上憲郎 氏の講演会を開催します

京都コンピュータ学院(KCG)の創立50周年と京都情報大学院大学(KCGI)の創立10周年を記念し,4月13日(土)14時より,KCG京都駅前校にて記念講演会「グーグルがやろうとしていることと,ICTの新地平」を開催します。

講師は元Google日本法人社長 兼 米本社副社長で村上憲郎事務所代表の村上憲郎さんです。講演では,創業以来のGoogleの一貫したビジネスモデルを紹介し,たどってきた歴史を俯瞰します。また,3.11という不幸な事態を受けて導入が加速しつつある,スマートグリッド(賢い電力網)が,新たに切り拓こうとしているICTの新地平IOT(Internet Of Things)やスマートTV,そしてビッグデータ2について概説します。

参加費は,学生は無料,一般の方は1,000円です。
※学生の方は学生証をご提示ください。

申込みはこちらをご覧ください。
http://kcg.edu/50th/events/グーグルがやろうとしていることと,ictの新地平/

村上 憲郎 氏
村上 憲郎 氏

3月10日にオープンキャンパスを開催しました

3月10日(日)に京都コンピュータ学院(KCG)のオープンキャンパス(体験入学)を開催しました!
3月10日(日)に京都コンピュータ学院(KCG)のオープンキャンパス(体験入学)を開催しました!

近畿の方はもちろん,富山や三重など遠方の方や,大学生,大学中退の方にもご参加いただきました。ありがとうございました。

参加された方の感想の一部をご紹介します。

やっぱり模擬授業は大好評ですね。

  • プログラミングの体験授業を受けて,わかりやすくておもしろかった。
  • Webプログラムの模擬授業がとても分かりやすくて面白かった。
  • 模擬授業の先生が面白くて,もっと授業を受けてみたいと思った。
  • 見に来て,先生方も優しくてよかったと思いました。 校舎もきれいだった。
  • 思っていた以上に明るい雰囲気で,楽しめる内容の体験をできて,非常によかった。
  • 専門的なことが多く学べる学校だと思ったので,すごく興味がわきました。
  • 最初の学校説明もわかりやすく,スライドショーの写真も楽しそうでとても雰囲気がよくて素敵でした。体験授業も為になり楽しくできて,来て良かったと思いました。ありがとうございます!
  • 最初はパソコンって難しそうだと思っていました。しかし,オープンキャンパスを終えると,パソコンの面白さをたくさん学べて,もっとコンピュータについて学びたいと思うようになりました。
  • 最初はもうちょっと硬い場所かなと思ったけど,先生の個性があふれていて面白かった。それも自分が行きたい学科の先生がとても面白かったので,好印象を受けました。
  • 来る前はとても厳しいイメージがあったのであまり良い印象ではなかったのですが,オープンキャンパスでは教職員や在校生の皆様の対応がとても良く,本当に良い学校だと感じました。
  • 高校卒業が多く,それにあわせた対応かと思ったが,意外にも大卒者へのカリキュラムがしっかりしていることを認識できた。
  • 一人で行くので不安でしたが,先生方や学生アシスタントの人たちが優しかったので,安心しました。
  • 良かった!これに尽きる。

次回のオープンキャンパスは3月23日(土)で,今年度最後になります。高校2年生対象AO入学説明会と保護者説明会付きです。

オープンキャンパスページ

なお,KCGのオープンキャンパスに参加された方は,入学選考料(3万円)が免除になります。

今年のオープンキャンパスの参加特典は,さらにバージョンアップ!

参加回数に応じて,初年度授業料が最大5万円免除されるという特典も!

さらにさらに,お友達の分まで予約して一緒に来ると,光るUSBメモリかマックカード(500円分)プレゼント!

もう来ない手はありません。

ぜひぜひお越しくださいね。^^/

スタッフ一同,お申し込みをお待ちしています!

大学卒業・専門学校卒業(見込み)の方は,IT専門職大学院京都情報大学院大学(KCGI)への進学もご検討ください。

次回のKCGI入学説明会 は3月23日(土)で,KCGオープンキャンパスと同じ日です。

KCGとKCGIの両方に興味のある方は,KCGI入学説明会に参加してから,KCGオープンキャンパスにご参加ください。

奈良県立王寺工業高等学校の皆さんがKCGを見学しました

3月6日(水)に奈良県立王寺工業高等学校の皆さんが,京都コンピュータ学院京都駅前校に来られました。

今回はゲームプログラミングの体験授業を受けてもらいました。実際のゲームプログラマと同じように段階を踏んで,より面白いゲームへ進化させていくという講義内容でしたが,みなさんとても楽しみながら受講してもらえたようですよ!

感想の一部をご紹介します。

  • スクリーンを使った説明がすごくわかりやすかった。
  • 難しそうなプログラミングだったのに,意外に簡単でわかりやすかったです。
  • 高校ではプログラミングの授業が少ないので新鮮だった。
  • 自分の好きなようにプログラムを変更しながらゲームで遊べたのがとても面白かったです。
  • すごい近未来的に思えた。ここなら楽しくやっていけそうだと思いました。
  • 簡単なゲームでもプログラムの行数が多かったので驚きました。
  • 最先端の学校で,質の高い授業をしていることが感じられました。
  • 自分達の学校よりはるかにレベルの高いことをしていてすごかったです。
  • 最新の設備がすごいと思った。
  • 機会があればオープンキャンパスにも参加したいと思いました。
  • とても楽しそうな学校だと思った!

今後の進路の一つとして,アート・デザイン,情報・コンピュータ,ゲーム開発分野などへの興味が深まれば幸いです。

オープンキャンパスでは京都コンピュータ学院の5学系それぞれの分野の模擬授業を開講しています。

興味のある分野の授業を二つ選んで比較できるので,ぜひ皆さんオープンキャンパスにもご参加くださいね!

またお会いできるのを楽しみにしています。

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「MZ‐80K」が情報処理技術遺産に。KCG資料館で5機種目

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)が京都駅前校で保存,展示しているシャープ製のパーソナルコンピュータ「MZ‐80K」が,一般社団法人 情報処理学会から2012年度「情報処理技術遺産」の「認定機器」に選ばれ,3月6日に認証を受けました。本学からは2008年度に全国第一号認定を受けた「TOSBAC-3400」と「OKITAC 4300C システム」,2010年度の「NEAC‐2206」,2011年度の「NEACシステム100」に続き5機種目となります。

情報処理技術遺産の認証式は3月6日(水),東北大学川内キャンパス(仙台市青葉区川内)で開かれた情報処理学会 全国大会の席上,執り行われました。長谷川亘 KCG・KCGI統括理事長が,同学会の古川一夫会長より認証の盾を受けました。

「MZ-80K」は,初期の代表的な8ビットパーソナルコンピュータの機種のひとつで,1978年にシャープにより開発され,技術者トレーニング用のセミキットの形で製品化されました。オールインワン設計で,本体,ディスプレイ,キーボード,テープレコーダを一体の構造としています。プログラムにより時刻表示や3オクターブの音を出すことが可能で,初期の8ビットパソコン御三家の一つとして人気を博しました。

KCGとKCGIは,50年の永きにわたって教育・実習・研究で使用してきた過去のコンピュータ等を「KCG資料館」として保存し,広く一般にも公開しています。

KCG資料館は2008年度,情報処理学会より「分散コンピュータ博物館」に全国で初めて認定されました。本学では,日本の高度成長を支えた技術を次世代に継承していこうと,京都駅前校を「コンピュータ博物館」として整備し,研究・教育の場として広く活用してもらおうと計画中で,国や京都府,京都市,学会・教育界・企業など関係者に支援と協力を呼び掛けています。

情報処理学会の2012年度「情報処理技術遺産」の「認定機器」に選ばれた「MZ-80K」
情報処理学会の2012年度「情報処理技術遺産」の「認定機器」に選ばれた「MZ-80K」
認証の盾を受け取る長谷川亘 KCG・KCGI統括理事長(2013年3月6日,仙台市の東北大学)
認証の盾を受け取る長谷川亘 KCG・KCGI統括理事長(2013年3月6日,仙台市の東北大学)
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KCG資料館を所蔵機の開発者グループが訪問しました

3月6日(水),歴史的なコンピュータの実物を多数収蔵し,一般社団法人情報処理学会から「分散コンピュータ博物館」の第一号認定を受けている京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校の「KCG資料館」を,コンピュータ設計・開発に携わるJBCC株式会社の元社員の方々が訪問されました。同資料館に所蔵されている東芝製TOSBAC-1100, TOSBAC-1200の開発に携わった方々で,若き日に情熱を傾けた機械の実物をもう一度見たいと資料館にいらっしゃいました。

開発者の皆さんは,長谷川靖子学院長に案内され,京都駅前校一階のフロアに置かれたTOSBAC-1100, TOSBAC-1200を見ると,目を潤ませ,手で触れたり,目を近づけて細部を眺めたり,写真を撮ったりされ,機械を囲んで昔話に花を咲かせました。

その後,長谷川学院長と開発者の皆さんはコンピュータを巡り語り合い,さまざまな秘話が飛び出しました。開発現場に4台のベッドがあり,かわるがわるそこで仮眠を取りながら開発に打ち込んだ話,特に重要な機械の置いてある部屋にだけエアコンが入り,暑い季節はそこで涼んだ話など,いずれもかつての苦労をしのばせました。新谷繁八さんは「自分たちが開発した機械が保存されているのを見て本当にうれしいです。40年ぶりに息子に再会したような気持ちです」と感激を語っていました。

自分たちの開発した機械に再会し,感激する開発者たち
自分たちの開発した機械に再会し,感激する開発者たち
長谷川学院長を囲み,開発の苦労を語る開発者たち
長谷川学院長を囲み,開発の苦労を語る開発者たち
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3月3日にWindows 8に関する講演会を開催しました

京都コンピュータ学院(KCG)の創立50周年と京都情報大学院大学(KCGI)の創立10周年を記念し,3月3日(日),KCG京都駅前校にて記念講演会「最新OS Windows 8のストアアプリ開発」を開催しました。

マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 エンベデッド デベロッパー エバンジェリストの太田 寛さんが講師を務めました。2012年にリリースされたWindowsの最新バージョン『Windows 8』では,タブレットやスマートフォンの世界と同様にアプリケーションをユーザに配布する仕組み『Windows ストア』が新たに用意されました。講演では新しいUXを実現するWindows 8ストアアプリの概要とアプリ開発方法を,デモを交えながら解説しました。観客は静かに耳を傾け,時折質問を投げかけるなど,興味深い内容に聞き入っていました。

質問も飛び出た太田さんの講演
質問も飛び出た太田さんの講演

3月2日業界セミナー付きオープンキャンパスを開催しました

3月2日(土)に京都コンピュータ学院(KCG)のIT業界セミナー付きオープンキャンパス(体験入学)を開催しました!
3月2日(土)に京都コンピュータ学院(KCG)のIT業界セミナー付きオープンキャンパス(体験入学)を開催しました!

高校1年から大学既卒の方まで,いろんな年齢層の方にご参加いただきました。

創立50周年を記念して新設した,専門士と修士が2年で取得できる大学院併修(デュアルディプロマ)プログラム 京都コンピュータ学院情報処理科(単位制)KCGI併修コースへの入学に関する相談もありました。

今回は,IT業界セミナー付きということで,株式会社マイナビの中村様をお招きして,IT業界の職種紹介や社会人になるために高校時代からやっておくことなどを講演していただきました。

ためになるお話を伺えて良かったですね。^^

参加された方の感想の一部をご紹介します。

やっぱり業界セミナーと模擬授業は大好評ですね。

  • 業界セミナーはもっと堅苦しい話だと思っていたので,びっくりしました。思ったよりも結構リラックスして話を聞けて楽しかったです。IT業界にはこんな職種があるんだなあと思いました!
  • ITとはどういったものかをわかりやすく説明してもらえた。
  • プログラミングの模擬授業をもっと聞きたいと思いました。
  • 先輩方の対応もよく,とても気持ちの良いオープンキャンパスを体験させていただきました。
  • 今回,初めて来ましたが,とても雰囲気が良かったです。
  • 結構広いなー。
  • 参加する前は,大学>専門学校と思っていたが,同等くらいに思えた。
  • コンピュータの専門学校なので,少し暗い雰囲気をイメージしていたのですが,先輩がたの対応はとても明るく,学内もクリーンなイメージだったので,とても良い印象に変わりました。
  • どんな学校かなと思いましたが,とても雰囲気が良くて,先生たちの対応も良かったです。

次回のオープンキャンパスは3月10日(日)で,高校2年生対象AO入学説明会も同時開催します。

オープンキャンパスページ

なお,KCGのオープンキャンパスに参加された方は,入学選考料(3万円)が免除になります。

今年のオープンキャンパスの参加特典は,さらにバージョンアップ!

参加回数に応じて,初年度授業料が最大5万円免除されるという特典も!

さらにさらに,お友達の分まで予約して一緒に来ると,光るUSBメモリかマックカード(500円分)プレゼント!

もう来ない手はありません。

ぜひぜひお越しくださいね。^^/

スタッフ一同,お申し込みをお待ちしています!

大学卒業・専門学校卒業の方は,グループ校のIT専門職大学院・京都情報大学院大学(KCGI)への進学もご検討ください。

次回のKCGI入学説明会 は3月10日(日)で,KCGオープンキャンパスと同じ日です。KCGとKCGIの両方に興味のある方は,KCGI入学説明会に参加した後,KCGオープンキャンパスにご参加ください。

※3月10日(日)は京都市内で京都マラソンが開催されますので,通行止めなどにご注意ください。

専修学校で全国初,単位制の学生が入学しました

2012年度から日本の専修学校(専門学校)では初めて単位制を正式に導入した京都コンピュータ学院(KCG)に,全国第一号となる学生1名が2月27日に入学しました。日本最初のコンピュータ教育機関として1963年に創立し,今年50周年を迎えるKCGは,全国初の単位制の学生を誕生させたことで,日本の専修学校史,ひいては教育史にまた新たなページを刻むことができたと自負しています。

入学したのは,中矢貴之さん(18)。情報科学科(4年課程)単位制コースで学びます。27日からのスプリングコース(集中講義)の受講開始をもって入学の運びとなりました。26日には新入生オリエンテーションに臨み,各種手続きを済ませた後,学校の設備関連や学生としての心構えを教職員から聞きました。中矢さんは「伝統と実績のあるKCGで自由に学びたいと思い,単位制学科を選びました。システムやネットワーク関連のほか,通学しながら自分のやりたいジャンルを見つけ,挑戦していきたいです」と話していました。

日本の教育制度は,学年制を基本としながら単位制度が多少加味されたものです。元来,単位制と学年制の共存はあり得ません。単位制は,時期を問わず入学できるというのが特徴であるにもかかわらず,日本では「4月から」というイメージを持たれがちです。KCGの単位制学生受け入れは,学年制の前期(4月),後期(10月)のほか,スプリングコース(2月),サマーコース(8月),ウィンターコース(12月)と計年間5回の履修登録の機会があり,その都度入学を受け付けています。

専修学校への単位制導入については,「学校教育法施行規則及び専修学校設置基準の一部を改正する省令(平成24年文部科学省令第14号)」が平成24年(2012年)3月30日に公布され,同年4月1日から施行されました。改正省令では,単位制を導入する理由として「多様なニーズに応じた,多様な職業教育が必要」と強調されています。

本学院は以前より「科目等履修生」の制度を設けています。科目等履修生は,学びたい授業を選んで所定の単位を取得することができます。創立以来,「学ぶ側中心の教育」を理念に掲げる本学院は2012年度,この文科省の改正省令の施行と,これまでの実績を踏まえながら,科目等履修生制度を発展させ,全17学科で,いち早く「単位制」を導入し,同時に,単位制学生の卒業までの履修計画を策定して,履修指導を担当する専任アドバイザーの配置を準備しました。

学びたい気持ちがありながらも何らかの事情で毎日学校へ通えない方や社会人でも,単位制なら自分のペースで卒業資格,ならびに「専門士」「高度専門士」の称号を得ることができます。本学院はこれからも,単位制の学生を幅広く受け入れていく計画です。

新入生オリエンテーションに臨む,専門学校で全国初の単位制学生として入学した中矢貴之君。学校の設備関連や学生としての心構えを教職員から聞きました。
新入生オリエンテーションに臨む,専門学校で全国初の単位制学生として入学した中矢貴之君。学校の設備関連や学生としての心構えを教職員から聞きました。
新入生オリエンテーションに臨む,専門学校で全国初の単位制学生として入学した中矢貴之君。学校の設備関連や学生としての心構えを教職員から聞きました。
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